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ペットボトルを利用した手作りトラップと市販のトラップ

ファネルトラップ手作りトラップと市販のトラップ世界のトラップ誘引トラップによる捕獲調査結果

ペットボトルを利用したスズメバチの誘引トラップを紹介します.ペットボトルは2リットルまたは1.5リットルの大きさのものを用意します(500ミリリットルでも可).作り方は簡単で,ペットボトルの上部に2cm四方の穴が開くように”H型”に切り,上半分を外側に折り曲げて雨よけにします.下半分は外側,内側どちらに曲げてもかまいません.穴の数は反対側にもう1ヶ所開けて2ヶ所でも良いですし,4ヶ所全てに開けても良いでしょう.

トラップに入ったスズメバチは,飛びながら上部へと移動しますので,穴をあまり上の方に開けると逃げられる可能性が高くなりますので注意してください.

ペットボトルの底部に誘引剤となる液を200ミリリットル位入れ,半日陰になるような場所の,2m位の高さ(子供の手が届かない高さ)に吊します.


2リットルのペットボトルを利用 赤線に沿ってH型に切り取る 上半分を外側に折り曲げる.下半分は内側,外側どちらでも良い
トラップをしかけた様子 トラップに入るオオスズメバチ 多数のオオスズメバチが捕獲された

トラップで使用する誘引剤の作り方は人によりさまざまで,下の表のようにいろいろなレシピが紹介されています.これらを参考にして,オリジナルの誘引剤を工夫するのも良いと思います.微生物による発酵作用で樹液と同じような匂いを作り出してスズメバチを誘引します.

同じ誘引剤を使っても誘引効果は地域により異なっている可能性が高く,必ずしも同じような捕獲結果が得られるとは限りません.また,発酵が進むと成分が変化して誘引効果が無くなりますから,1〜2週間で新しい誘引剤と取り替えてください.

この臭いの成分は最近の研究で明らかにされており,これらのいくつかを組み合わせることによってスズメバチが誘引されることが分かっています.将来はもっと効力の安定した誘引剤の開発が期待されます.

ハチ以外にも,カナブン,カブトムシ,チョウ,ガ,ハエなど樹液に集まる昆虫がたくさん入ります.捕獲される昆虫が多くなると,トラップの中をスズメバチが飛び回っていることがありますから,取り扱いには十分注意してください.


 清酒:酢:砂糖=1800ml:250ml:500gの割合で混合
 清酒:酢:砂糖=2:1:1の割合で混合
 清酒:酢:砂糖=180ml:60ml:75gの割合で混合
 焼酎:オレンジジュース=1:1で混合
 グレープカルピス(カルピス):水=6:4の割合で混合
 グレープジュース:酒:酢:砂糖=10:3:2:2の割合で混合

手作りトラップの作り方(名古屋市の公式サイト)


日本では大型のスズメバチ属が中心で,クロスズメバチ属やホオナガスズメバチ属が中心のアメリカとは事情が異なりますが,最近は様々なトラップが市販されているようです.Amazonで”スズメバチトラップ”を検索すると,市販されているトラップが表示されます.