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ハチ刺されと死亡事故 |
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|種による攻撃性の違い|刺傷被害の発生時期とその原因|スズメバチによる集団刺傷被害|ハチ刺されと死亡事故| |
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ハチに刺されたことが原因で死亡した人の数は,厚生労働省の人口動態調査の結果で知ることができます.ハチ刺傷に関する項目は1979年に統計が始まりました.死亡者数の大部分がスズメバチによるものと考えられますが,一部アシナガバチ等によるものも含まれています.毎年9月に前年分の集計結果が公表されますが,2024年分の統計結果が,2025年9月16日に公表されました. ハチ刺傷による死亡者は18人で,前年の21人から3人減少しました.男女別の内訳は男性12人,女性6人となっています.最も死亡者が多かった1984年には,全国で73人が亡くなっていますが,最近は毎年20人前後となっています. 男女の割合は男性が多く,1979年〜2024年まで46年間の総死亡者数1,225人の内訳をみても,男性978人,79.8%人に対して女性247人,20.2%と男性が圧倒的に多くなっています. 2015〜2024年まで10年間の死亡者数を年齢階層別にみると,80歳以上が49人,29.3%を占めて最も多くなっています.以下,60歳代46人,29.7%,70歳代45人,27.3%,50歳代が17人,10.3%の順となっており,圧倒的に高齢者が多いという特徴があります. |


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ハチ刺されによる死亡事故は,ほとんどが山村やその周辺で多く発生しています.こうした場所では医療機関が近くにないため,速やかに治療が受けられず手遅れとなるケースも多いと思われます.原因となったスズメバチの種類はキイロスズメバチかオオスズメバチのいずれかであることがほとんどです. 死亡例は,ほとんどがアナフィラキシーショックによる血圧の低下と上気道の浮腫による呼吸困難が原因です.ショック症状は顔を含む頭部や頸部を刺された場合に多く発現する傾向がみられ,極めて短時間(刺傷後数分〜10数分)で症状が現れます.症状がでるまでの時間が短い程重症になる可能性が高く危険です. |