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ハチ刺されと死亡事故


スズメバチ刺傷による死亡事例一覧キイロスズメバチ刺傷による死亡事例

ハチに刺されたことが原因で死亡した人の数は,厚生労働省の人口動態調査の結果で知ることができます(毎年9月に前年分の集計結果が公表されます).大部分がスズメバチによるものと考えられますが,一部アシナガバチ等によるものも含まれています.

2019年分の統計結果が,2020年9月17日に発表されました.ハチ刺傷による死亡者は11人で,昨年の12人から1人減少しました.男女別の内訳は男性10人,女性1人となっています.最も死亡者が多かった1984年には,全国で73人が亡くなっていますが,最近は毎年20人前後となっています.

10年ごとの死亡者数をみると,1980年からの1989年までの10年間では425人でしたが,1990年からの1999年までの10年間では3478人,2000年から2009年までの10年間では245人,2010年から2019年までの10年間では187人と着実に減少しています.

男女の割合は男性が多く,2010年から2019年まで10年間のデータをみても,男性149人に対して女性38人と男性が圧倒的に多くなっています.

最近10年間の死亡者数を年齢階層別にみると,80歳以上が55人,31.6%を占めて最も多くなっています.以下,60歳代が43人,25.9%,70歳代が43人,24.7%,50歳代が21人,12.1%の順となっており,高齢者が多いという特徴があります.




ハチ刺されによる死亡事故は,ほとんどが山村やその周辺で多く発生しています.こうした場所では医療機関が近くにないため,速やかに治療が受けられず手遅れとなるケースも多いと思われます.原因となったスズメバチの種類はキイロスズメバチかオオスズメバチのいずれかであることがほとんどです.

死亡例は,ほとんどがアナフィラキシーショックによる血圧の低下と上気道の浮腫による呼吸困難が原因です.ショック症状は顔を含む頭部や頸部を刺された場合に多く発現する傾向がみられ,極めて短時間(刺傷後数分〜10数分)で症状が現れます.症状がでるまでの時間が短い程重症になる可能性が高く危険です.