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ハチ刺されと死亡事故

 ハチに刺されたことが原因で死亡した人の数は,厚生労働省の人口動態調査の結果で知ることができます(毎年9月に前年分の集計結果が公表されます).大部分がスズメバチによるものと考えられますが,一部アシナガバチ等によるものも含まれています.
 2010年分の統計結果が2011年9月1日に発表されました.ハチ刺傷により20人が死亡しており,2009年の13人から5年ぶりに増加しました.内訳は男性16人,女性4人となっています.
 最も死亡者が多かった1984年には,全国で73人が亡くなっていますが,最近は毎年20人以下となっています.
 10年ごとの死亡者数をみると,1981年からの1990年までの10年間では417人でしたが,1991年から2000年での10年間では310件,2001年から2010年までの10年間では204件と着実に減少しています.
 男女の割合は圧倒的に男性が多く,2001年から2010年まで10年間のデータをみても,男性167人に対して女性37人と約4:1の割合になっています.
 最近10年間の死亡者数を年齢階層別にみると,70歳代が65人,31.90%を占めて最も多くなっています.以下60歳代47人,23.1%,80歳代40人,19.6%,50歳代38人,18.7%の順となっており,高齢者が多いという特徴があります.

 被害は都市部では比較的少なく,山村やその周辺で多く発生しています.こうした場所では医療機関が近くにないため,速やかに治療が受けられず手遅れとなるケースが多いためでしょう.
 ハチ刺されによる死亡例は,ほとんどがアナフィラキシーショックによる血圧の低下と上気道の浮腫による呼吸困難が原因です.ショック症状は顔を含む頭部や頸部を刺された場合に多く発現する傾向がみられ,極めて短時間(刺傷後数分〜10数分)で症状が現れます.症状がでるまでの時間が短い程重症になる可能性が高く危険です.

全国の刺傷被害発生情報 2011  全国の刺傷被害発生情報 2010

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