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種による攻撃性の違い


スズメバチの攻撃性は種により大きく異なっていますが,いずれの種も巣を刺激しない限り,いきなり攻撃してくることは稀です.オオスズメバチとキイロスズメバチは攻撃性が強く,巣の付近を知らずに通行しただけでも,しばしば刺傷被害が発生しています.秋口に集団刺傷被害の原因となるのも,主にこの2種です.

攻撃性の強さは営巣規模と一致しており,一般に規模が大きな種ほど危険です.攻撃性は強い方から,オオスズメバチ ≧ キイロスズメバチ ≧ チャイロスズメバチ ≧ モンスズメバチ ≧ クロスズメバチ > コガタスズメバチ > ヒメスズメバチの順になっています.

名古屋市におけるデータでも,刺傷被害の発生率(それぞれの駆除件数に対する被害の発生件数の割合)は,オオスズメバチ 23.7%,キイロスズメバチ 23.6%といずれも高い割合であるのに対して,コガタスズメバチ 7.2%,モンスズメバチ 5.4%,と低く,ヒメスズメバチは 1.8%とさらに低い値となっています.



コガタスズメバチは比較的攻撃性が弱く,通常は巣に振動を与えたりして刺激しなければ1m〜2m程度まで近づいても攻撃されることはありません.しかし,ひとたび刺激を加えると一斉に攻撃してくるので注意が必要です.ヒメスズメバチは巣を直接刺激しても刺すことはほとんどありませんが,威嚇性が強く体にまとわりつくように周囲を飛び回る習性があります.

ただし,同じ種であっても,コロニーの発達段階,巣への干渉(いたずらなどで投石を受けたり,何らかの理由で刺激を受けた巣),オオスズメバチの飛来(秋口にオオスズメバチが飛来すると,オオスズメバチの集団攻撃に対する警戒心が強まる),女王バチの有無(女王バチが死亡するとしばらくの間巣内の緊張が高まる)などによっては警戒や反撃する行動が高まり,素早い攻撃を加えてくることがあるので注意が必要です.攻撃性の強弱に関与する要因についてまとめると以下のようになります.

いずれの種も巣に物理的な刺激を加えなければ,かなり近くを繰り返し通行してもハチは人間に関心を示さないばかりか,逆に反応を示さなくなることが知られており,営巣場所の状況次第ではハチとの共存が可能です.