Thirty days hath September
And twenty-nine in each leap year.
Thirty days hath September,
April, June, and November;
All the rest have thirty-one,
Excepting February alone,
And that has twenty-eight days clear
30日あるのは9月と
4月 6月と11月
のこりの月は みんな31日
2月だけはべつ
ふつうは 28日で
うるう年には 29日ある
【語句】
hath hasの古い言い方。現在は、主に詩の中で使われる。
Thirty days hath September =September has thirty days
clear 「まったくの」。(参)a clear month まる1ヶ月
leap year 「うるう年」。(参)the leap-year day 2月29日
【解説】
月の日数を子供たちに覚えさせるための唄。暗記を助ける唄のことをニモニック・ライム(mnemonic rhyme)というが、その中でこの唄は最もよく知られているものである。
五大湖(Huron, Ontario, Michigan, Erie, Superior)の名前を覚えるときに頭文字の'HOMES'をキーワードにして覚えたりするというのも記憶術(mnemonics)の一種であろう。
This little pig went to market
This little pig went to market,
This little pig stayed at home,
This little pig had roast beef,
This little pig had none,
And this little pig cried, Wee-wee-wee-wee-wee,
I can't find my way home.
このこぶた いちば
このこぶた おうち
このこぶた ローストビーフたべた
このこぶた なんにもたべなかった
このこぶた なきました ウィーウィー
「おうちへのみち わすれちゃったよぉ」
【解説】
非常に人気のある足指遊び唄である。親指から順につまみながら小指までいき、最後の行で足の裏をくすぐる、という遊び方をする。アメリカではpigのかわりにpiggyと歌われており、最後の行も'All the way home'となっている方が多い。
生まれてわずか数ヶ月の赤ちゃんの指をくすぐりながら歌ったりする。遊び唄とはいっても、この唄は、子守唄とならんで赤ちゃんが最初に聞くマザーグースのうちの一つといってよい。
『5つの銅貨』'The Five Pennies'(1959.US)という映画があるが、このタイトルは'Five little piggies'のパロディであろう。映画の中でも、クラリネット奏者レッドが幼い娘に5つの銅貨の1枚1枚に意味があることを歌で教える場面に、この唄のパロディがでてくる。
This old man, he played one
This old man, he played one,
He played knick-knack on my thumb,
Knick-knack, paddy whack,
Give a dog a bone,
This old man came rolling home.
このおじいさん 1つ たたいた
ぼくの おやゆびのうえで とんとん たたいた
とんとん ぴしゃり
いぬにほね やろう
このおじいさん ころがりながら おうちにかえった
【語句】
knick-knackには口語で「小さな装身具」という意味があるが、ここではknick-knack も paddy whackも調子をととのえるお囃子のようなもの。
whack「ぴしゃりと打つ音のこと」。
【解説】
1から10までの数を指で示しながら歌う手遊び唄。両手の10本の指をおじいさんに見立てている。
1番から順に、thumb, shoe, knee, door, dive, sticks, heaven, gate, spine, againとなっている
。さまざまなバリエーションがあるらしく、例えば1番のthumbの替わりにdrumとなっている版もある。マザーグースの中では、比較的新しい唄である。
テレビ映画の『刑事コロンボ』では、コロンボがこの唄を口笛で吹いていたが、どうもコロンボはこの唄がお気に入りのようだ。(演じているピーター・フォークのお気に入りの唄なのかもしれない。)この唄は、最近の『新刑事コロンボ』のテーマソングになっていて、何度も流されていた。
2002年12月刊行のクライブ・カッスラー著『マンハッタンを死守せよ』(新潮文庫)上巻でも、この唄が引用されていた。
また、日本でも、1965年のNHK『みんなのうた』で、『この指超特急』というタイトルで、別の歌詞で歌われていたようです。詳しくはこのサイトを参考にしてくださいね。ボブ・ディランが歌うThis Old Man の唄も、聴くことができます。
Three blind mice
Three blind mice, see how they run!
They all run after the farmer's wife,
Who cut off their tails with a carving knife,
Did you ever see such a thing in your life,
As three blind mice?
3匹の盲目ネズミ 走りっぷりをみろよ
農家のおかみさんを おっかけた
おかみさん 肉切りほうちょうで しっぽ切り落とした
こんなこと みたこと あるかい
3匹の盲目ネズミ
【解説】
最もよく知られている輪唱唄であり、小学校の音楽の時間に、子供たちは必ずといっていいほどこの唄を練習するという。
このマザーグースは、ビートルズの歌でも、引用されています。
USJでも、3匹のネズミに会えますよ!
『我が道を行く』'Going My Way'(1944.US)でも、オマリー神父が町の不良少年を集めて聖歌隊を作ったときに、この唄を練習させていた。
『ドクター・ノオ』(007は殺しの番号)Dr.No (1962.US)では、3人の盲目の乞食たちが杖をついて1列になって歩いて行くときに、この唄が流れていた。この3人は目が見えないふりをしているだけで、イギリス情報部支局長殺害後は車を運転して逃げて行くのであった。
【日本では】
日本でよく歌われている輪唱歌といえば、『かえるのうた』であろう。