歳時唄:11月5日

 11月5日は、イギリスでは Guy Fawkes Day と呼ばれ、盛大に祝われている。当日は、花火を打ち上げ、たき火をたいて、大人も子供も遅くまで楽しむが、その由来はいったい何なのだろうか。

ガイフォークスディってなに?
クマのパディントンにも!
アリスが見たガイフォークスデイ

ガイフォークスデイってなに?

 話は400年以上も前にさかのぼる。

 1566年、エジンバラ城でジェイムズ王子が誕生するが、その母は Contrary Mary の唄のモデルとも言われたスコットランド女王メアリー・スチュアート。メアリーはイングランドへ亡命し、王子はわずか1歳でスコットランド王に即位する。

 1603年、イングランド女王エリザベスが亡くなり、ジェイムズはイングランド王も兼ねることになる。

 1605年、新王ジェイムズのカトリック教徒弾圧に憤慨した一団が、国会開院式に出席する国王と議員たちを殺そうとして国会議事堂に爆薬を仕掛けた。しかし、この陰謀は密告によって事前に発覚し、実行寸前の11月5日未明、議事堂地下で36樽の爆薬と火付け役のガイ・フォークスが発見され、一味は全員逮捕された。(右の写真が国会議事堂とビッグ・ベン)

 議会は「救助を神に感謝する日」(A Holiday forever in thankfulness to God for our deliverance)として、翌年から11月5日を休日とした。これが Guy Fawkes Day の始まりである。以来、議会開会前に衛兵が地下室を調べて回る儀式が現在まで行われている。

 

ちなみに、この事件を歌ったマザーグースが、次の唄である。

Please to remember,

The Fifth of November,

Gunpowder treason and plot;         

I see no reason

Why Gunpowder treason

Should ever be forgot.

どうか 覚えておいて

11月5日の

火薬陰謀事件

忘れていいわけはない

あの

火薬陰謀事件を

 

 10月も末になると、子供たちは古着やワラで作ったガイ人形を小さな引き車に乗せ、"A penny for the Guy" と言いながら、花火を買うお金を集めて回る。そして当日、たき火にガイ人形を投げ入れ、花火をして楽しむのである。