4.デンマークの福祉

デンマークでも1970年代までは施設福祉が主流でしたが、経費がかかることから、在宅ケアに力を入れるようになり、80年代には24時間介護及び在宅ケアの基礎ができたということです。特に、1980年に年金生活者の代表と政治家から成る、高齢者代表者会議において決定された政策の基本は
  • 自分たちの老後は自分で決める
  • 今まで住んでいた所で余生を送る
の2つでした。その後も、両者の民主的な話し合いの中で様々な政策が展開されています。 私たちが訪れたオーフス市のブラブランローカルセンターは、特別養護老人ホーム・高齢者住宅・リハビリセンター・ホームヘルパー詰所・訪問看護ステーション等があり、180人のスタッフが働いていました。そこでの仕事の目標は、「各々の高齢者が自分たちの生活の状態を自分で決めて、尊厳を保ちながら、自分の生活に責任をもって生活できるようにサービスを提供すること」だそうです。 こうしたローカルセンターが地域の福祉サービスの拠点として、人口28万人の市内に38ヶ所置かれています。人口8000人に対して1つのセンターがあることになり、市川市に当てはめれば55ヶ所必要になり、まさに小中学校区に1ヶ所というところでしょうか。


デンマークオーフス市ブラブラン高齢者センター


オーフス市の地方自治について語るシュミッツ氏

今の所、市川市は一般質問で書いたように市内に3つの拠点を置く構想ありますが、ローカルセンターのような特養や高齢者住宅等の併設は困難であり、せめて相談窓口体制としての拠点を整備したいというのが私の考えです。
また、各ローカルセンターには「利用者委員会」があり、運営等について利用者の意見が反映されるようになっています。そこで指摘された良い点は継続され、悪い点は次の政策目標にして改善していくそうです。
まさに、市民参画・開かれた民主主義こそが北欧の高福祉を支えていたのです。多くのことを学んだステキな旅でした。

 
  1. スウェーデンの福祉
  2. スウェーデンの教育
  3. 地方分権
  4. デンマークの福祉

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