2.スウェーデンの教育

レクサンド市のインショースコーラという9年制の義務教育についてお話します。

校長は、日本のスウェーデン人学校で教えた経験のある女性。夫のラーセ氏(8年生担任)が案内役を務めてくれました。

ラーセ氏
奥右手がラーセ氏

校内には暖炉やソファのあるオープンスペースがあり、教室毎にカーテンの色柄が異なるなど、かなり家庭的な雰囲気です。机の形や並べ方も子供たちと話し合って決めていくということです。

教室
かわいいカーテンのある明るい教室

親の出勤の早い子供たちは、校内の学童保育で朝食を食べて授業に出るため、ミニキッチンもついています。
スウェーデンの新教育プランでは、『なぜ学ぶのかという動機づけ』を最も重視しています。この動機づけがうまくできない子供には、精神的成熟度に合わせて特別なサポートをしているといいます。そのため1学級は20〜25人と小人数。少子化でクラスの人数が減ってくると、やれ教師を減らすの学校を統廃合するのという日本とは大違いですね。

さらに、学校教育の目的の1つに『学校運営への生徒の参加』を挙げています。大人が決定するのではなく子供を決定に参加させることで、自分の意見を持つ積極的な子供が育つといいます。スウェーデン人の『自立と自己決定』の精神には数百年の歴史があるそうです。このダーラナ地方は特にそれが強く、その昔、首都ストックホルムの言いなりにはならないと農民一揆が起こったとか・・・。。

また、情報が氾濫する時代に、情報そのものが知識ではない、情報を批判的に見てその中から学んでいくことが必要だといいます。そこで、新教育プランには「情報源まで溯って検証せよ」と書かれています。
スウェーデン人は生活において、労働と余暇の2つを大切にしている。両方が自己実現を保障するよう、バランスを保っている。余暇時間は「フリーティード」と呼ばれ、学校教育の中でも勉強と同じように大切であると教えられています。

以上のような教育によって育てられた人々によってこそ、スウェーデンの福祉が支えられているのだなぁと痛感しました。高福祉の実現は教育から始まるのです。

先生と
先生と

 
  1. スウェーデンの福祉
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