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砂田喜昭 2012年11月10日更新  
4会場で議会報告会開く
議会基本条例に基づき3回目の開催


 小矢部市議会は2班に分かれて10月30,31日にそれぞれ2カ所ずつ、計4カ所で議会報告会を開きました。砂田市議は30日に石動コミュニティセンター、31日に津沢コミュニティプラザの会場へ参加しました(写真)。

津沢コミュニティプラザで開かれた議会報告会。(10月31日=砂田市議は正面右から3人目)
 小矢部市議会は2010年6月議会で、県内で最初に議会基本条例をつくり、それに基づいて議会報告会を開いてきましたが、今回は3回目で、9月議会の議案と各常任委員会で議論したことのとりまとめを報告しました。
 第1回目が2010年10月9日に小矢部市農村環境改善センターにおいて61名の参加で、議会基本条例、議会政務調査費などについて報告しました。2回目は2011年5月19日に小矢部市総合会館(参加者32名)と津沢コミュニティプラザ(参加者30名)に分かれて、2011年度予算と消防広域化について報告し、それぞれ参加者から意見を伺いました。実績としては毎年度1回ずつ開いてきました。

参加者の質問
「観光周遊バス『義仲巴号』の効果は?」


 議会報告会において市民からの質問で砂田市議が答弁にかかわった問題についてお知らせします。
 石動会場での質問の中に「緊急雇用対策交付金で1千万円を使った『義仲巴観光周遊バス』にどのような効果があったのか」というのがありました。
 当日は、観光周遊バスの実態を十分把握していなかったので答えられませんでした。その後の調査した内容をお知らせします。

2011年度
緊急雇用対策で2名雇用
 1便平均1・5名乗車


 義仲巴観光周遊バスは2011年度予算で、義仲・巴に係る観光客受け入れ態勢の充実を図るために運行しました。昨年4月15日から無料で、JR石動駅・倶利伽羅源平の郷埴生口・倶利伽羅古戦場・クロスランドおやべ・小矢部東インター高速バス乗り場・道の駅メルヘンおやべを結んで、金、土、日、月曜日及び祝日に1日6便(冬期間12月から3月は7便、ただし倶利伽羅へは行かず)を運行していました。国の緊急雇用交付金(重点分野雇用創造事業)の1000万円を財源に、民間事業者に委託し、1年間の新規雇用2名が生まれました。バス利用者の実績は203日運行(年間1285便)で1868名、一日平均9名、1便平均約1・5名でした。利用者が一番多かった5月は396名で、一日平均19名弱、1便3名でした。冬期間(67日、469便運行)は1便平均0・5名と少なく、翌年度は冬期間の運行を取りやめることにしました(利用者12月66名、1月37名、2月43名、3月84名)。

2012年度
 1便平均1・8名
冬期間運行せず


 2012年度には市のマイクロバスを利用し、280万円の予算で4月から11月まで運行(1日8便、小矢部東インターをまわらない便もある)します。国の緊急雇用交付金は使わず、市の一般財源を充てます。10月末の実績では66日運行(合計528便)で一日平均15名弱、1便平均1・8名でした。

緊急雇用対策交付金
4年間で1・9億円


雇用効果
  160名あまり


 国の緊急雇用交付金は2009年度から2012年度までに、小矢部市へは1・9億円が交付されました。これによって新たな雇用が生まれたのは160名あまりですが、この中には短期雇用も多数含まれています。

10年前の政府交渉
雇用条件の改善を

 1999年頃にも緊急雇用対策という国の補助金がありました。半年ごとに違う人を雇えということで、補助教員が夏休み後2学期になると人が変わっているという問題が生じました。
 この問題で厚生労働省交渉をし、その後1年雇用に改善させました。その時の様子は次のページにあります。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~sunata/20001029_seifkosyo.html



国の雇用対策
大企業のリストラを野放し

共産党、志位委員長が告発


 国の緊急雇用交付金は2008年秋の「リーマンショック」以降、自動車や電機メーカーはじめ大企業が巨額の内部留保を抱えたまま、非正規労働者を一斉に解雇し、失業、ワーキングプア、「派遣村」が大問題になった時期につくられました。
 最近でも電機・情報産業の大企業は無法・非道な手段で13万人もの首切り・リストラを強行しています。
 日本共産党の志位委員長は臨時国会の代表質問(11月1日)でこのことを取りあげました。11回も面談し退職強要した事例(NEC)や終業15分前に解雇通告し出社禁止にする「ロックアウト解雇」(日本IBM)など生々しい実態を告発し、政府が企業に社会的責任を果たさせるよう乗り出せと迫りました。国が大企業の横暴を野放しにしたままでは、真の雇用対策になりせん。


緊急雇用にとどまらず、
恒常的な雇用へ


持続可能な地域づくりを


 緊急雇用創出事業は失業者の救済のために、これまで、市では竹林の整備、公園の草刈りなどにも活用されてきました。
 交付金の期限が来て打ち切られた後でも、恒常的な雇用が継続されるような取り組みが求められます。そのためには持続可能な地域づくりと仕事おこしが必要で、農林業や住宅リフォーム助成、教育や福祉・介護の面での改善が求められます。

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