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砂田喜昭 2010年8月29日更新  
新議員の初顔合わせ
「市長と議会は車の両輪」論は、自転車の前輪後輪のこと

 こんどの市議選で当選した16名の議員が一同に顔を合わせた会議が8月23日、市役所で開かれました。新議員の任期は9月2日からですので、この日の会議は自己紹介が中心でした。
 砂田市議は「議会と市当局は、よく車の両輪と言われるが、リヤカーの両輪ではなく、自転車の前輪と後輪のことで、ハンドルを握るのは議会だとの自覚で活動して欲しい」と発言しました。


全国市議会議長会講師の
 講演を聴いての感想

                  砂田喜昭

 この考え方は全国市議会議長会の講師が2000年度に開かれた富山県内の議員研修会で語ったものです。演題は「分権時代にふさわしい議会改革」で、講師は全国市議会議長会調査広報部長(当時)の加藤幸雄氏です。この講演を聴いて、当時私は、感想をまとめ、ホームページに掲載しました。その該当部分を紹介します。

 加藤氏は、「市長と議会は車の両輪」論について、これを自転車にたとえ、ペダルを踏む後輪は市長であり、ハンドルを握る前輪は議会だと述べたが、なかなかうまいことをいってくれたと思いました。リヤカーの両輪のような一心同体でなく、議会がコントロールする役割を強調されたものです。
 これを受けて市長と議会の関係を「機関対立型制度」と表現され、一番民主的な制度だと強調された。議院内閣制のイギリスでもこの7月に、ロンドン市で地方自治が復活したが、そのやり方が大統領制とも言われる日本の地方自治に似た制度になったということは、初めて知りました。大統領制というのは、執行権を持つ市長も、それをチェックする議会も、住民の直接選挙で選ばれる制度で、お互いにチェックアンドバランスが大事だと強調された。
 地方自治法改悪で議会をがんじがらめにした(
教育委員の公選制を廃止・任命制にし、議員の提案権を議員定数の8分の1以上の賛成を要することにした)のは、昭和31年(1956年)の改革で、旧内務官僚の鈴木俊一氏らが中心に、議院内閣制のやり方を、大統領制の地方自治に持ち込んだものだと加藤氏は指摘された。
 これを改善する方向で規制緩和が進んでいるとして、議案提案権を議員の12分の1にしたことなどを例として指摘された。
地方分権時代の議会改革は「執行部に好まれるような議会改革はありえない」と述べられたが、全く同感であり、小矢部市議会の改革もこの方向で進めるべきだと思いました。

(以下略。
詳細は
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sunata/20001106_gikaikaikaku.html

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