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砂田喜昭 2008年6月22日更新  
「セクハラは無かった」など、和解の誠実な実施を確認
浅谷裁判支援共闘会議、「花椿」などへ申し入れ

 先の和解合意(既報・5月25日号)をふまえて、6月11日、富山県労連、全国福祉保育労組、および、浅谷さんの不当解雇撤回闘争支援共闘会議の三者は、社会福祉法人「渓明会」、砺波広域圏事務組合、および富山県へ、それぞれ申し入れをし、その後県庁で記者会見をしました。

 「渓明会」は「津沢コミュニティプラザ」会議室に会場を設定して、申し入れを受けました。浅谷さん側は「『浅谷敬太がセクハラをしていない』ことを……貴法人において明確に承認し、利用者・保護者に明らかにすること」「この事件の出発点であった浅谷敬太の施設運営に対する告発内容を……具体的に検討し、改善の方向を利用者・保護者・県民に明らかにすること」などを申し入れました。
 申し入れを受けた埴山法山「渓明会」理事長職務代理、新川張和「花椿」施設長などは、和解成立時点で解決済みで、それ以上の答弁は差し控えるとの基本姿勢で臨みました。

 浅谷側は、新聞に出た山本喜彦理事長のコメントからは和解条項がきちんと実践されるかどうかに不安が残る。あれでは、セクハラは認定されなかっただけ、と説明される余地があると申し入れの趣旨を説明し、和解で「セクハラが無かった」と相互に確認したのは、セクハラが客観的事実から見て存在しないからで、“障害を持つ利用者”の供述に対する偏見からではない、などと指摘しました。

 これを受けて、施設側は、「申し入れのことを謙虚に受け止める」、“セクハラは無かった”などすべての和解条項を、保護者会への対応などを含め、「誠実に実施する」と応じました。

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