バナー2005年10月23日号
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市民オンブズ小矢部の人たちの頼もしい活動

「市民オンブズ小矢部」の活動に関心が向けられています。その活動を創作親子問答にした方がいますので、紹介します。

お父さん、川向かいに住んでいるおじさんが、さっきパソコンに向かいながら「六十の手習いでなかなか難かしい」って言ってたよ。
父 そうだな。今のパソコンは多機能でお父さんにもできるかな。
僕にもできるかな。

オンブズの会って?

僕はまだ若いから、直ぐに覚えられると思うよ。そうそう、川向いのおじさんが、「町のオンブズ」の会に入ってほしいって、お父さんにも頼んでいたよ。
え?その、オンブズの会って、なんのことなの。
父 オンブズってね、「町の役人の人を見ながら、悪いことや、間違いを正す」人たちだよ。
じゃ、 おまわりさんと同じだね。
父 いやそうではないね。おまわりさんは悪い人を捕まえるけど、オンブズの人は注意をする人なのだよ。
ああ、そうなのか。
父 オンブズのおじさん達はね、出来て間もない会だけど、町に対して町の情報開示を求めたんだ。その中身を見ると驚いたことに、町長の交際費が「官僚の接待や、政党への献金」などにも使われていたのね。
それで町に、監査請求を出して監査委員の人と話をしたら、「議会で決まったことだから、町の人のいい分を聞く必要ない」とのことだったとか。
ムー ????
父 どっちも、法律ではいけないことと書いてあるよ。
うん、僕ね。一度聞いたことあるよ。法律ってみんなで話し合って作った約束だよね。
父 そうだね、決まりを守らなくてわね。
それで、おじさんが怒って「町の人が注意をうながしているのに、もしも町長が、犯罪に関わっていた時には、議員全員が同罪になるが、それでもいいのかな」って、怒鳴ったんだって。
そしたら、あんなことを言った監査委員の議員は、その後おじさんの顔を見なくなったって、言ってたよ。
おじさんも、なかなか言うね。
父 多くのオンブズの仲間の知恵と、同席してくれた代表がいたからだつて。それで、「官官接待も止め、政党への献金も町の会計に返します。」と後日に回答があった、と言っていたね。
たいへんよかったね。

知事の退職金で裁判も


父 それからね、今、オンブズのおじさん達が前の県知事の退職金が高額で、払いすぎだって、裁判所に訴えたんだ。
えっ、どうして?。僕たちの町のオンブズが遠い場所の県庁のことまで、するの。
父 他の所のオンブズも準備をしていたが、ちょっと遅れたんだね。それで、僕たちの町のオンブズが先に手続きを済ませていたので、みんなの分も代表して裁判することになったんだ。
そうなの。僕たちの町のオンブズは、耳を澄まして、周りをよく見ていて、行動が早いね。
父 そうだね。県も、僕たちの町と同じで、監査委員の人は「議会で可決したので妥当と判断する」といってたよ。
ほんとに、よく似ているね。
ほんとだ。役人はちゃんと、法律の教科書を読んでいるのかな。
父 だから、裁判所へ訴えたんだ。退職金をね、条例を設けずに2億3、500万円も、払ったのは違反だって。これも、みんなの税金だからね。
僕たち町の人のお金も入っているのに、県や町の議員の人たちは、寝ていたのかな。
父 そうだよね。詳しい事はオンブズの人に聞くか、あるいは、インターネットで「オンブズの県知事の退職金問題ホームページブログ」を見てね。

水道料やダムの固定資産税のことも

それにしても、川向いのおじさんは最近、水道料金のことやダムの固定資産税のことなど、あんまり言わないね。忘れたのかな。
父 いや、忘れていないと思うよ。先日、憲法とか法律の本をみていて、「右がだめなら左がある」って言って、みんなの力を借りて、パソコンの練習も兼ね「町長にメールの手紙」を送ったって、言ってたね。
いろいろやっているんだね。
父 そうだね、町長の返事も「3週間待つて下さい」って、長いね。「裁判」もこれからだしね。僕も、おじさんたちを応援しろよ。
うん、わかった。

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