コラム TPPと医療費
盲腸でアメリカの医療費500万円!?
日本の外務省ホームページ(在外公館医務官情報)に「米国の医療費は非常に高額です。・・・例えば、急性虫垂炎で入院し手術後腹膜炎を併発したケース(8日入院)は7万ドル(76・8円換算で537万円)・・・の請求が実際にされています。」
これでは金持ちしか医者にかかれないではないか。アメリカには日本のような公的医療保険がなく、民間の保険に入るしかない。
アメリカは格差社会。「1%の人が99%の富を独占している」「私たちは99%だ」―。世界の金融センター、ニューヨークのウォール街で、若者らがあげている抗議の声だ。
野田首相が最近、TPP(環太平洋連携協定)への参加を強くにじませている。これは、コメを含む関税を全廃するもので、農業や食の安全にとって重大問題なだけでなく、医療や保険の分野でもアメリカ基準に合わせようというものだ。庶民は、盲腸でも医者にかかれなくなる。日本をそんなひどい国にしたくない。
話は飛ぶが、小矢部市駅伝開会式のあと、山田俊男参院議員が筆者に「前日、砺波市高波地区の集会に参加したら、あなたのことが話題になった」と声をかけ、「TPP反対で頑張りましょう」と握手してきた。今年のお盆に興法寺で開かれた「ふるさとトークショウ」で山田議員が「自民党がTPPに賛成したら、離党だ」と述べたことを思い起こし、堅く握り返した。
共産党は今「TPPへの暴走を許さない国民的共同」を呼びかけたところだ。
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