Lの季節 -A piece of memories-

99年8月5日発売予定  発売元  トンキンハウス

体験版プレー感想


このソフトに関しては主題歌を歌うのが小松未歩だというだけで購入が決定しているのですが、それ以外についてはキャラと声優以外よく知らないんです。ですから7月15日発売の「電撃プレイステーションD」という体験版CDが付録されている(というかCDが本体)雑誌に体験版が収録されていたので、やってみました。

予備知識

ジャンルはサウンドノベルです。1枚絵のキャラクターグラフィックを背後に画面全体に文字が出てきます。ところどころ選択肢はありますが小説を読むような感覚です。これこれのようなものと思っていただくとわかりやすいかと

このゲームにおいては現実界と幻想界という2つの世界があります。現実界は人間しかいませんが、幻想界には幽霊や死神など、多くの種族が出てきます。製品版ではこの2つの世界が密接に絡んでくるようですが、体験版では幻想界の1日分しかプレーできません。

キャラクターデザインはTV版「ヤマモトヨーコ」のキャラデザの人だそうです。

システム

ただのサウンドノベルにとどまらず、かなり複雑です。まず1つ目が口出しシステム。主人公の行動に対しプレーヤーがある程度口出しすることが出来ます。とは言っても体験版の限りでは「こいつのことを好ましく思っているか否か」くらいでしたが。これにより、物語を自分の思う方向に変えることが出来るそうです。
2つ目はTIPS参照と呼ばれるものです。簡単に言うと辞書です。一部の語彙について参照が出来ます。このゲームの世界観を解ってもらう為のものらしいです。ただねー、
ヴァンパイアくらい誰でも知っていると思うんですが

シナリオ

体験版だけではどーにも言えませんよね。面白そうなシナリオだとは感じましたが。

良かった点を挙げますと

シナリオの変化が他のサウンドノベルに比べ多いと思います。多くしている原因は口出しシステム。別に口出しをしなくてもいいので、@口出しして好ましい反応をするA口出しして好ましくない反応をするB口出ししない、の3パターンが考えられます。この選択によってのちの選択肢にビミョーな変化が表れます。体験版での事例を挙げますと、頼まれごとをされているときに口出しシステムが発生します。そのとき「こいついい奴かも」みたいな選択をすると、のちの選択肢ではどれをもっても承諾することになります。逆に「こいつうぜってえよ」みたいな選択をすると、きっぱりと断る選択肢が出てきます。承諾するしないで後のシナリオも(1日の中だけでも)大きく変ってくるわけですね。詳しいことはトンキンハウスのホームページを参照して下さい

疑問点をいくつか

まず1つ目。地の分に関してはノベル形式なのですが、キャラクターと会話する部分になるとウィンドウ形式に変ってしまいます。この変化が私のプレーしたゲームにはなかったので戸惑ってしまいました。

2つ目。難しい漢字がいくつか出てきますが、読み仮名が
ルビなんですよ。これも戸惑いました。これこれでは難しい漢字が出てきた場合、例えば「雫(しずく)」のように後ろにカッコつきで読みが書いてありました。ルビは確かに普通の本では広く使われていますが、このゲームの場合行間がかなり狭いのでちょっと読みにくい感じがしました。

3つ目。体験版だからついていないと願いたいですが、メッセージスキップ機能がありません。なんどもプレーすることになるでしょうから付けて欲しいですね。とはいっても「1度見た文章をスキップ」形式にしてほしいですが。

あとどーでもいーこと3点

文についてなんですが、字のフォントがサイズも含めてこれと一緒なんですよ。これだけで嫌な予感がしたのはおそらく私だけでしょうけど

声優の堀江由衣さんが引っ込み思案な役をやられているんですが、なにかあるとすぐに謝ってくるんですよ。
あんたの謝るセリフはマルチで聞き飽きたっちゅーに

どうせなら現実界の方をプレーしたかったかな。ていうか
俺の弓倉姉妹を出さんかいっ!

最後に

これだけ書いても私は買うのである。なぜならこのソフトの本体は小松未歩だから(嘘)

総合点:82点

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