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仮想化の目的

仮想化の目的には次のようなものが挙げられる。

  1. サーバーのハードウェアコストの抑制
  2. 設備、ランニングコストの抑制
  3. ソフトウェアライセンス使用料の抑制
  4. OSやアプリケーションソフトの試用
  5. 開発やテスト環境での利用

1.サーバーのハードウェアコストの抑制

仮想化により、複数に分散していたサーバーを1つの物理マシン上に稼動させることができる。

仮想化によるサーバーの集約イメージ

2.設置、ハウジングコストの抑制

物理的に複数に分散していたサーバーを集約することにより、設置に必要なスペースが減少する。そのため、サーバールーム、空調などの設備投資を抑制できる。 また、物理的なノード数の減少により、データセンター要員の負荷軽減、電力使用量の抑制などランニングコストの抑制が実現できる。

3.ソフトウェアライセンスコストの抑制

サーバーにインストールして使用されるソフトウェアのライセンス課金方式には様々なタイプがある。CPU数やコア数でライセンス料が決まる場合は、複数の物理的なサーバーを1台の物理サーバーにまとめ、各サーバーを仮想サーバーとすることによって、ライセンスの支払い額を抑制することができる。

4.OSやアプリケーションソフトの試用

新しいOSやアプリケーションソフトを、本格導入前に試用したい場合に仮想マシンを使うことができる。 これはサーバーに限らず、パソコンでも便利な仮想技術の使用方法である。ただし、ハードウェアとの相性などは実機で確認してみないと解らないケースがあるので、主に機能面での検証に使うことができる。

5.開発やテスト環境での利用

仮想マシンの上に構築したOSおよびアプリケーションは、ベースになっているOS上では通常のファイルとなっているケースが多い。 そのファイルをバックアップすることにより、仮想マシン上の環境をスナップショットを取るようにバックアップができる。 これを利用することで、特定の時点、例えばOSインストール直後の状態にシステムを戻すことが可能なため、開発やテストを行う環境では作業を効率的に行うことができる。