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農の特集
星野村
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江良福松製茶


お茶の葉は、こうやってお茶になるんだ


谷口さんと楽しい会話を終えたあとは、星野村の中心部にある「江良福松製茶(えらふくまつせいちゃ)」さんにおじゃましました。
ここは、自園自製されているお茶屋さんです。

店頭販売よりも通信販売での注文がほとんどだそうで、遠くは青森からも注文があるそうです。 ここでも何杯かお茶をいただきましたが、やはり本場のお茶は美味しい!
おまけに、ここではお手製の「おはぎ」までごちそうになりました。これがまた美味しいんだ! (おはぎはオプションですので普通に来ても食べれませんよ)

では、早速お店の裏にある製茶場に行ってみましょう。

ご説明していただいたのは、ここのお店の江良(えら)さんです。

大きな機械が並んでいますね。
これらの機械達。今は農繁期の仕事を終え1年後の出番をじっと待って眠っています。
自分たちが作ったお茶を、お客さん達が楽しそうに飲んでいる夢でも見ているのでしょうか...

次の出番は1年後です。

機械は大きくわけて9種類あります。
これらの機械達がひとつになり、お茶の葉を、蒸して、捏ねて、のばして、そろえる働きをします。
それでは、ひとつ一つ見て行く事にしましょう。



蒸す
ます最初は、この機械。→
1.床下に入れてあるお茶の葉をベルトコンベアで汲み上げて、蒸す機械に運び入れます。
足下にお茶の生葉を入れる空間があって、生葉はそこに入れておきます。

2.蒸し機
この機械では、回転するドラムの中で、お茶の葉がまんべんなく蒸されてゆきます。
蒸された後は、変色しないようすぐに風で冷却されます。
その後、葉っぱは自動的に流れていって、天井を這っているコンベアで反対側の機械に運ばれます。

3.これは、蒸されて運ばれた葉が、一定量になるまでここで蓄える機械です。 ここは、最大60kgの処理能力があり、60kgに設定がしてあります。
60kg溜まれば、下の揉む機械に落ちる仕掛けです。

揉む
揉む工程は4段階あり、4つの機械で行います。
4.葉打機
これは「葉打機」。
まずここで蒸し露の多い蒸葉を熱風を送りながら荒く揉みます。
仕掛けは簡単。機械の中に揉み手がありそれが回転することにより、 外側の筒との間に「お茶の葉」が挟まり揉まれる仕掛けです。

5.粗揉機
これは「粗揉機」といいます。
機構は葉打機と同様です。ここでも熱風を送り、 少しずつ乾燥させながら揉んでいきます。
蒸しからこの粗揉機までの工程は大変重要です。

6.揉捻機
次も揉む機械ですが、もうヘラはありません。「揉捻機」といいます。
これでは、すり鉢を逆さにしたような鉄板2枚の間にお茶が挟まるように入れて、鉄板を回転させることでお茶が揉まれる仕掛けです。
揉まれたお茶は、周囲に揉み出されてきます。

7.中揉機
揉捻機から出た茶の葉をある程度乾燥させます。
この機械の中には中央に棒が通っていて、その棒から櫛状の棒がさらに延びており、 温風を送りながらその棒でかき混ぜ乾かします。
ここから出たお茶はまたコンベアにのり、精揉機に入ります。

整える
8.精揉機
ここでは、揉まれて棒状になったお茶の葉を、きれいな形に整えます。
この機械は、粘土細工で粘土をひも状にのばすような、あるいは、まな板の上でキュウリの塩もみをするときのような動きをします。
この機械により、曲がっていたお茶の葉も、ピンッ!と紙縒(こより)のように伸ばされるのです。

乾燥
9.まっすぐになったお茶を乾燥させます。
この乾燥工程を経て”荒茶”に仕上がります。
これでお茶を揉む作業は終わりです。

この”荒茶”を製品にするには「再製機」にかけお茶の葉をカットします。 この時、ある程度、粉や白折が分別されます。

最後に色選機にかけ、白折れをきれいに取り除き、再度乾燥機(高温)にかけると一般的に言われるお茶が出来上がります。

お茶の葉を蒸す工程から荒茶に仕上がるまでが煎茶は4時間ほど、 玉露は5時間程かかります。カットして乾燥する時間はまた別になります。

お茶の季節の短い間だけ活躍する機械達。
それこそ、他の茶畑の分も製茶しますから、繁忙期の短い間中休まずに働くそうです。



■「江良福松製茶」さんのご案内 

 〒834−0201 福岡県八女郡星野村12002番地
 TEL・FAX 0943−52−2050
 ホームページ    http://www.eraseicha.com


■商品のご案内 
価格表(平成14年2月現在)
品名
価格
説明
復刻茶
 50g 2000円 昔ながらの保存法を用いたお茶です
伝統本玉露
 100g
 2000円〜3000円
 
玉露
 100g 1500円  
煎茶
 100g
 600円〜1600円
 
この他、白折、粉茶、番茶、急須などあります。

最新の情報に関しては、直接お問い合わせ願います。



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