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2003年1月22日

ところで、「あけましておめでとうございます」という挨拶はいつ頃までが旬なのでしょうね。(←年初の挨拶)

さて、以前「次回の更新は論文を提出した後です」と書いた人物がこの通り更新しているということはつまり(後略)。
ちなみに題名はOn centralizers of parabolic subgroups in Coxeter groups…とここに書く意味があるかどうかはさておき。それとページ数は「今年の年(西暦)+3」を割り切る数です。

そんなわけで、一部の方から年賀状を頂いたのに論文作成に追われてお返事できませんでした。お礼とお詫び申し上げます。
ところで、年賀状の返事はいつ頃まで(後略)。

2003年2月9日

今日は私の修論審査日と博士課程入試日の真ん中です。

今年に入ってからある試みを始めました。それは、自分の考えたことを紙に書き留めておくことです。
日記というほど大袈裟なものではなく、ちょっとした思い付きや考え、気になるニュースなどを、その時々にメモするだけのことなのですが。そうすることで、その紙の上に「自分」という存在、その考え方や嗜好が浮かび上がってきたら面白いな…と。

さて、試みを始めて一月経った今、メモに記されたどの言葉、どの考えよりも自分自身を端的に表しているもの…それは、日を追う毎に減っていくメモの量です。まさに指数関数の逆数を思わせるような見事な減りっぷり。
まぁ、こうなるのが予測できたから「日記」という形式にしなかったわけで。その点では的確な自己分析が出来ていたことになりますね。良し悪しは別として。

ちなみに、今年の目標はもう一つありまして、それは「一年で365本の論文を読む」ことです。「一日1本」でない辺りに何かを感じ取って頂けますと幸いです。
この目標はとある友人が昨年立てて挫折したもの(のはず)ですが、彼の挫折の一番の要因は、彼の研究分野の新しさ故に論文が365本存在しなかったことであるらしいので、その教訓を活かして色々な分野の論文を読むようにしています。なお、当然このペースでproofreadingは不可能ですので、かなりの斜め読みです。
今日(2月9日)現在24本達成。今年に入って40日目ですから、どこかで遅れを取り戻さないとまずいですね。春休みに期待をかけているのですが…

おまけマーフィー。
「人間は二つのタイプに分けられる。『馬鹿』という言葉を褒め言葉に使う人間とそれ以外に」。
「人間は二つのタイプに分けられる。『人間は二つのタイプに分けられる。人間と駄目人間に』と言われて身に憶えがありそうな顔をする人とそれ以外に」。

2003年2月16日

身に憶えがありそうな顔をしたからって、駄目だと決まったわけじゃないですよ。むしろ(後略)。

最近は、博士課程入試終了を祝って、論理パズルの本を読んだり、眺めたり、読んで読んで読まれて読んで、読んで読み潰れて眠るまで読んだりしています。
さて、論理パズルから得られる知見の一つとして、人は常に正確であることはできない、というものが挙げられます。これは

「あなたはこの質問に『いいえ』と答えますか?」

という質問に「はい」「いいえ」で正しく答えることはできない、というその筋には有名な逆理を言い換えただけですが、さて、もし「はい」「いいえ」に加えて「わからない」という選択肢が許されるならば、上記の質問に正しく答えられるのでしょうか?

「はい」または「いいえ」という答えが矛盾するのは相変わらずなので、戦略としては「わからない」と答えるしかありません。しかしそうすると、回答者は「自分が『わからない』と答えること」、つまり件の質問が偽であることをわかっていますので、「わからない」という答えはやはり正しいとは言えなくなってしまいます。やはり不可能なのか…
と思いきや、実は正しく答える方法はあります。それは、「はい」「いいえ」「わからない」の書かれたサイコロを振り、「わからない」を出すことです。眼を閉じたまま行えばなお良いでしょう。これなら仮に「わからない」の答えが出たところで、その答えが出ることは事前にはわかりませんので、矛盾点を解消することができます。
同様の方法を用いることで、正しく答えられる確率をいくらでも1に近付けることができます(なお、「いいえ」と「わからない」と書かれた面は必要ですが、「はい」の面は実際には必要ありません)。後は運を天に任せる、ということで。

論文読破本数、前回更新日から+2本、計26本(47日目)。嗚呼。

2003年3月3日

博士課程入試の合格が決定しました。従って、修士課程も無事修了できます。
これで落ち着いて研究ができるというものです。

と言いつつ、やっていることは当サイトの大幅な更新だったり。
『ONE OUTS』 -- 「究極の野球」漫画 -- 作成。面白い漫画の割に世間(←主にネット上の、ですが)の注目度が思わしくないのが不思議です。
だったら自分で…というわけで。「男のすなる日記といふものを」とか「私が変わります」とか「鳴かぬなら鳴く児を育てろ不如帰」とか「人の振り見て我が振り直せ」とか色々と表現する言葉はありますが、単にサイト更新分が不足したというのが本当のところです。

しばらく更新しなかった間に、「脳内Googlewhack」「実体参照を解さない音声ブラウザ」「腕を棒にして打つスパイク」など色々あったのですが、それはまた別の機会に。

2003年3月13日

「更新履歴」を廃止しました。今後は、大規模な更新についてはこの欄で言及することにします。
それと、将来のために「数学の小部屋」英語版を作成しました。

さて。
先日のサッカーJリーグの試合で起きたハプニングに関して。
1点を犠牲にしてまで紳士的行為を貫いた監督の決断、それに異を唱えること自体は良いでしょう。でもその理由が「サッカーくじの結果に影響が出た」などというのでは本末転倒も甚だしいことです。
この機会にサッカーくじのあり方を見直そう(まぁ、総ゴール数を当てるという形式自体、導入したばかりではありますが)という論調を目にしないのですが、さて。

2003年3月23日

「日本の安全保障という観点から、今回のイラク攻撃に首相が支持を表明したことは評価できる」なんてしたり顔で言って平然としていられる人間にはなりたくないものです。

今回の戦争に巻き込まれて殺されるのは罪の無いイラク国民なのだ、とか、
京都議定書に参加しなかったのはこうやって大規模な環境破壊をするつもりだったからなのかなぁ、とか、
多数決では支持を得られる見込みが薄いからといって、周りの国の意見を無視して他国に爆弾落とすような国が、「イラクを民主化する」って言っても説得力無いよなぁ、などと考えは尽きませんが、それはさておき。

さて、冒頭の攻撃支持賛成派の方々は、いずれ日本が他国の軍事標的にされたときにアメリカに守ってもらえるように、との理由で賛成されているようですが、はたしてそこまでアメリカをあてにして良いものでしょうか?
これが、かつてアメリカに他所の国から守ってもらった過去があるのであればまだ理解できますが、そんなこともないわけですし。言わば「借りを返す」のではなく「貸しを作る」行為なわけですよね。
お金の貸し借りでさえ、「返ってこないと覚悟して貸せ」と言われるのですが。
いざと言うとき、本当に貸したものは返ってくるのですか?
もし返ってこなくても諦めがつくのですか?そこまでアメリカを信じられるのですか?
自分の国の政府でさえ、そこまで信じられるかどうか怪しいというのに、そんな高い次元の信頼をアメリカに寄せられる日本人が果たしてどれくらいいるのやら。

本当に日本の安全保障を考えるのであれば、きちんとルールを守り、他国の意見に耳を傾けるよう、アメリカを説得する立場に回るべきだったと思います。
何でも賛成するばかりが同盟国の役目ではないはずなのですが。

早く戦争が終わりますように。
少しでも戦争の犠牲者が少なくなりますように。

2003年3月30日

禁煙席で喫煙していた客にも、禁煙席に灰皿を置いておいた店にも、客の苦情に顔を向けず返事する店員にも腹は立ったが、
電光掲示板のニュースで「桜」を「サクラ」と片仮名で表示していたことに比べれば物の数にも入らない、と思う今日この頃。

いや、語頭に「泣き虫」とか、語尾に「大戦」とかくっつけるのなら片仮名で正解なのですがね。文字数の節約かと思いきや、文字数は減らないどころか逆に増えるし。
日本代表闘球士の誇りでもある日本の花を、こともあろうに外来語扱いとはいかなる狼藉か、と近年稀なほど頭にきました。仮に技術的な問題で「桜」という漢字を使えないのであっても、せめて平仮名で表記すべきでしょう。

閑話休題。
マスメディアの側の人間が「マスメディアの言うことを鵜呑みにしないように」と受け手に忠告する、という光景は中々味わい深いものがありました。
某テレビ番組における、今回の戦争での情報戦略に関しての発言でした。戦争が終わった後も同じことを言ってくれればよいのですが。

2003年4月2日

昨日、年に一度のお祭りということで、トップページをIEのFile Not Foundページもどきにしていたお茶目なサイトがありました。おや、と思ってよく調べると真のトップページへの隠しリンクが、という趣向ですな。
で、その翌日。上記の罠を乗り越えて真のトップページに辿りついた人に対する賞賛の言葉が述べられていましたが、賞賛の対象の一人として真面目に弁解しますと、「賞賛」に対して「弁解」という反応が果たして適切かどうかは脇におきますと、別に誉められるようなことは何もしていないのでして、罠ページのレイアウトがIE調である以上、Opera使いの端くれとして罠に気付くなと言う方が無理なわけで、そこを敢えて娘の泥団子を美味しく食べる真似してあげるような優しさは無かったわけで、だから別に偉くも何とも無いというか、などと書いている途中で「IE以外のブラウザを使っていることが賞賛の対象」という考え落ちだろうかと深読みして勝手に納得。

当サイトは、IE以外のブラウザを激しく応援しております。

さて。
『ONE OUTS』の感想を書き始めました。極端な種明かしはなるべくしない方針で。
『ONE OUTS』、読めば読むほど良い漫画です。何が良いって、野球漫画なのに、いくら流行っても野球人口の増加には繋がらないであろう点が、なんとも。

2003年4月9日

「星印」→「?二つ」という流れで即座に「オバQ」と連想した人間もした人間だが、
それを聞いて即座に理解して、主題歌を歌い始める後輩も後輩だと思いつつ。

必要に迫られてOpera7へバージョンアップ。やはり快適です。

2003年4月17日

「日の丸弁当」って英語では何て言うんでしょうね。

それはさておき。
先日のフロアバレーの練習後、盲人卓球を初体験してきました。
なお、本当は数年前から正式名称が「サウンドテーブルテニス」に変わっているのですが(「盲人バレー」→「フロアバレー」と同じ流れですね)、当の視覚障害者のチームメイトも「何でも英語にすればいいってもんじゃない」と言っていましたし、長くて省略しづらいので、盲人卓球で通します。
そのチームメイト達は「もーたく」と縮めて呼んでいましたが。もーたく?モー卓?何故か語尾に句点を打ちたくなるのは気のせい、ですよねきっと。

で、その「もーたく」ですが、ご存知ない方のために簡単に説明しますと、基本は卓球なのですが、フロアバレーと同様にネットがボール一個分強だけ浮かしてあり、その下を通して打ち合います。また、台の縦方向の両端がちょっと出っ張って高くなっており、ボールを相手側の縁に当てることが出来れば得点となります。ただし、縁に当たっても、勢い余って台から飛び出てしまった場合はミスとなります。
さらに、「盲人」と冠が付くスポーツの常として、プレイヤーは目を閉じて音を頼りにプレイするわけです。今回の場合は、ピンポン球に何か(聞いたのですが忘れました…)が入っていて、転がるとカラカラと音が鳴ります。

さて、「フロアバレーの練習でも人数が足りなくて前衛やったし、今日はよく目を瞑る日だな」などと思いつつ盲人卓球初体験開始。
当然ながら視覚障害者のチームメイト(経験者)相手では話にならないので、練習に来てくれていた点友会の後輩(こちらも初体験)を相手に打ち合いました。…いや、嘘ですごめんなさい。始めてしばらくの間は「打ち合い」になりませんでした。サービスエースとサービスミスの応酬。何とスピーディーな試合展開でしょうか!(違)
それでも30分ぐらい打ち合っているとそれなりに感覚が掴めてくるわけで、最後の方はそれなりに真っ当な打ち合いになりました。まぁ、経験者に勝負を挑む気には流石になりませんでしたが。

感想。10文字で要約すると「楽しいが疲労困憊した」。
いや、確かに楽しかったのですよ。技術的な話をすると、ボールの左右の位置は掴めても奥行きの把握が難しく、何度も空振りしたり振り遅れたりしていましたが、それを乗り越えてアタックを決めた瞬間の達成感は格別のものでした。
ただ、半端ではなく疲れたのも確かでして。慣れれば別かもしれませんが、ボールの音だけを頼りに1時間余りプレイする、というのは普段ではあり得ないほどに神経を使うのですね。「疲労困憊」などという大仰な単語を使っている辺りからその度合いを察して頂けると助かります。

「最近熟睡できなくて、とお悩みの貴方。
そんな貴方に、今一部で話題の『モー卓療法』。一回たったの1時間で劇的な効果が得られます。
『遅寝遅起きの夜型人間だったのですが、10時に寝て7時に起きられました』『家に着いてからいつ眠りについたか憶えてないくらいです』などの体験者の声も寄せられております。運動不足解消にも役立ち一石二鳥の当療法、是非お試し下さい!」
てな嘘宣伝をすらすら書けてしまうぐらい、家に帰ってから寝倒しましたよ。ええそりゃもう。翌日の午前の講義に出られたのが奇跡的なほどに。

2003年4月21日

某神父(←架空)や某数学者(←実在)の言うことを盲信するならば、素数を数えたり、素数を書き写したりすると心が落ち着くのだそうですが。

…昨日の試合中に試しましたが、余り効き目がありませんでした。やはり、時間が短くて7までしか数えられなかったのが良くなかったのでしょうか。
それとも、組合せ論専攻の院生らしく、フィボナッチ数とかカタラン数を数えた方が…などと思いつつ。

2003年4月29日

睡眠時間よりもフロアバレーの時間の方が長い生活というのはどうなのだろうか。
それでも普段より調子が良かったというのはもっとどうなのだろうか。
流石にその夜はひたすら眠りましたけどね。「モー卓。療法」も裸足で駆けてくような眠りっぷりで。

何故そんな、人としての有り方を見つめ直したくなるような事態になったかというと、修士論文を投稿用に手直しする作業に手間取っていたからなのですが。
でもまぁ、おかげで作業はほぼ終了、後は指導教官のチェックを受けて投稿あるのみです。載りますように。載りますように。載りますように。載りま(後略)

おまけ。
最近のジャンプでは唐突な連載終了が流行なんですか?第六部にしろ北斗杯編にしろ。

2003年5月5日

あのひとが「煙い」と言ってくれたから 5月1日は禁煙記念日

というパロディを衝動的に行ってしまうぐらい目出度い出来事です。ついに、首都圏の私鉄で喫煙所を廃止し、駅構内全面禁煙化!
素晴らしい。これでホームで息を止めて歩調を速める回数が激減すると思うと感慨深いものがあります。

当サイトを隈なく探索された方には改めて言うまでもないことですが、私はタバコが嫌いですし苦手です。
どれくらい嫌いかというと、今私の目の前に神が降臨して「願い事を何でも三つ叶えてやろう」と言われたら真っ先にタバコ撲滅を願うのが容易に想像できたり、例え他より割安でもJTの食卓塩や飲み物は決して買わない程度には嫌いです。
どれくらい苦手かというと、あなたが会得したい漫画のキャラクターの特殊能力は?と訊かれたときに「瞬間移動」(悟空)や「究極の護身」(達人)を差し置いて「空気の汚染されていない部分のみを選択的に吸い込む能力」(『奪還屋』のポイズンレディ)が真っ先に思いついたり、煙避けのために冬でも扇子を持ち歩く程度には苦手です。
そもそも、日常生活においてタバコの煙に遭遇した瞬間、反射的に気管が閉じるのを感じるのですよ。ここで「反射的」というのがポイントで、最早一種のアレルギー体質ですよねこれは。でもまぁ、冗談抜きでタバコの煙アレルギー(体調に異変をきたすレベルの)の人も少なからず存在するらしいので、まだましな方だとは理解していますが。

そんなわけで、今回の私鉄各社の英断には非常に感謝しております。JRにも見習ってもらいたいものですが。

おまけ。
うがいをしていたら歯が抜けました。しかも何の痛みも無くごく自然に。驚き。

2003年5月22日

久しぶりの更新なのは、近頃珍しく忙しい日々を送っていたからで、ということはここに書く話題も豊富にあるはずで、事実豊富なのですが、このようなものを書いていたら脳の文章を拵える部分の栄養を使い果たしたというか、折角の休みなのに休んでないというか、自業自得というか、そもそもまだ用事残っているんだから休んでる場合じゃないだろうとか、「うん、だから休んでない」とか詭弁を弄するのは止めて、そろそろ句点を打たずに文章を続けるのもしんどくなってきたので、と書くと更に文を伸ばせることに気付いて、と書くと更に…と続けると無限ループになるので、いい加減諦めてここ数日の行動について箇条書きで。

2003年5月31日

ご覧の通り、サイトの構成を少々いじくりました。その影響で下部ディレクトリの名前が変わっていますので、もしトップページ以外にリンクを張っている方はお気をつけ下さい。

2003年6月14日

久々に長めの文章を書いてみたのですが、読み返してみて

国の象徴が、絶えず変化する「人間」である国と、変化しない「像」である国とでは、人々の世界観に差が生じるのも尤もなことだと思う

と要約できてしまったので、長い方は没。
今更ながら、天皇制というのは不思議な制度だなぁ、と。別に嫌いではないですが。

ところで、「物に魂が宿る」という考え方は、日本ほどには世界では浸透していないという話を聞きました。でも国の象徴に関しては逆転しているわけで、これも面白いですね。

ちなみに、前回の更新に引き続き、サイトの構成を変えてみました。別に暇なわけじゃないのですが、つい。

2003年6月20日

「たしか」を変換したら「多子化」が第一候補て。そんなに日本の出生率低下が心配なの?>MS-IME

それはさておき、作ったばかりの『ONE OUTS』のコーナーを廃止しました。今の私にはあの作品のレビューは無理だと悟ったからです。ちょっと今時間がないので理由は割愛しますが。

さて、私は明日からしばらく所用で音信不通になります。従って更新もお休みですし、その間に頂いたメールには、更新再開するまでお返事できませんのでご了承下さい。では。

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