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2004年4月〜6月
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2004年4月5日

2004年度神奈川リーグ開幕戦 Aリーグ(4月4日、ライトセンター、藤沢太陽の家)

今期の神奈川リーグは、4月4日にAリーグとBリーグが同時に開幕しました。 まずはAリーグ開幕戦の模様から。

ライトセンターでの第1試合 V-QUICK対ミッキーズ

T沼氏ら主力級選手が転出したとの情報もあるV-QUICKに対し、昨年度V-QUICKをあと一歩まで追い詰めたミッキーズが挑みましたが、V-QUICKがストレート勝ちを収めました。 移籍の影響が心配されていましたが、元々選手層の厚いチームだけに、移籍の影響はそこまで大きくないのでしょうか。

ライトセンターでの第2試合 エストレジャ対V-QUICK

V-QUICKは早速のダブルヘッダーでした。 昨年の成績ではエストレジャが上回る両チームですが、エストレジャにはF野氏やT尾氏ら主力選手がリーグ不参加との情報もあります。
試合結果はV-QUICKのストレート勝ちで、念願のリーグ制覇に向けて好発進となりました。 ちなみに、この試合は点数的にもV-QUICKの大勝で、いかにV-QUICKが強豪とはいえ、昨年のエストレジャであればちょっと考えにくい試合結果です。 メンバー編成の影響が大きいのかもしれませんが、他にも力のある選手は多いだけに、打倒ライトセンターのためにも立て直しが期待されます。

藤沢太陽の家での第1試合 湘南クーカーズ対ブエノスアミーゴス

所変わって藤沢太陽の家では、アミーゴスがリーグ戦初体験のダブルヘッダーでの対戦を行いました。 参加者はIIKKNOOSYの9名。

アミーゴスの記念すべき神奈川Aリーグ初陣の相手は、昨年Bリーグで完敗を喫した湘南クーカーズ。 今年度の昇格組同士の対戦となりました。
堅い守備に定評のあるクーカーズに対して、第1セットは珍しく出だし好調だったアミーゴスの攻撃が上回り、21-14でセットを取りました。 しかし第2セットに入ると、クーカーズ守備陣がアミーゴスの攻撃に慣れ始めたのか、一転して長いラリーの続く膠着した展開になります。 クーカーズ得意の展開に持ち込まれたものの粘り負けせず、中盤以降はクーカーズにリードを許さなかったアミーゴス。 最後20-17から3点連取されてデュースに持ち込まれたものの、新加入のI戸本氏のアタックが決まって21-20となったところで時間切れとなり、大会規定によりアミーゴスの勝利となりました。
試合後には「アミーゴス、ファイト!」と、クーカーズ名物のエールも受け、初のAリーグでの上々の船出となりました。

藤沢太陽の家での第2試合 川崎リバース対ブエノスアミーゴス

2試合目の相手は、先日のエンジェルカップで勝利した川崎リバース。 第1セット、リバースはK村氏やU海氏といった昨年度活躍した選手がいないながらも、チームの大黒柱E藤氏の強力なスパイクを中心に攻めたてます。 一方のアミーゴスは、そのE藤氏のスパイクに中々対応できず、サーブミスが相次いだこともあり流れをつかむことができません。 終盤に怒涛の追い上げを見せたものの一歩及ばず、結局19-21でこのセットを落としました。
続く第2セット、アミーゴスは守備力に定評のあるO本氏を投入、守りを固めて逆襲を狙う作戦に切り替えます。 この作戦が功を奏し、攻撃面では新加入のO澤氏のスパイクが決まり始め、守備では第1セットに苦しめられたE藤氏を封じ込めることに成功するなど雰囲気が一変。 21-16とこのセットを取り、最終第3セットへ。
時間切れ間際の第3セット、大事な立ち上がりを制したのはアミーゴスでした。 4-1とリードを奪うと、残り時間を意識したリバースが個人技による速攻を多用する賭けに出ますが、アミーゴス守備陣を崩すには至らず、逆にリードが急速に開き始めます。 そして13-3とアミーゴスがリードした時点でついに時間切れ。 アミーゴスが逆転で開幕2連勝を飾りました。

アミーゴスの次の対戦相手はライトセンター。 相手はセットすらほとんど落とすことのない文句無しの優勝候補ですが、今期の台風の目となるべく、力の全てを注ぎ込んで王者を脅かす試合をしたいものです。

2004年度神奈川リーグ開幕戦 Bリーグ(4月4日、ライトセンター、藤沢太陽の家)

予選ブロックI

ライトセンターで行われたのは悟空倶楽部対フェイカーズ。 実力者K村氏率いる新加入のフェイカーズが、フルセットの末に逆転で悟空倶楽部を下す波乱の幕開けとなりました。
悟空倶楽部も、昨年の神奈川トーナメントでの活躍からもわかる通り、Aリーグ級の実力を持つチームなのですが、その悟空倶楽部との接戦を制したフェイカーズは本当に恐るべき「新入生」ですね。 混沌とした今後の展開を予感させる試合結果でした。

太陽の家で行われたのはFUZZY(ファジー)対あじさい。 以前はエースK川氏頼みの試合が多かったFUZZYですが、この試合では他の後衛や前衛の選手にも好プレイが随所に見られ、また前衛の連携プレイも目立つなど、チーム全体の力の底上げが着実に進んでいる印象を受けました。 対するあじさいも、看板の後衛陣に復調の兆しが見られ、また前衛陣の健闘も見られました。
試合自体は、あじさいにミスが見られたこともありFUZZYがストレート勝ちしましたが、切れ味のあるスパイクが飛び交う面白い試合でした。 あじさいのミスも素早いパス回しを試みた結果の言わば「攻撃的なミス」でしたし、今後に期待の持てる試合内容だったと思います。

予選ブロックII

ライトセンターで行われたのはファミリー対ビッグウェーブ。 昨年度のまさかの最下位から捲土重来を期すビッグウェーブは、エースH企氏らの活躍で昨年度4位のファミリーにストレート勝ち。 Aリーグ復帰へ向けて幸先の良いスタートを切りました。

太陽の家で行われたのはファルコン対L&G。 管理人はあまり見られなかったのですが、最大限度の12人がベンチ入りしたファルコンがストレート勝ちで、こちらもAリーグ復帰への好スタートを切りました。

なお、対戦表には詳しい試合結果とともに、現在の暫定順位も掲載しました。 まだ序盤なのであまり参考にはならないかもしれませんが、とりあえず。

競技規則の重箱の隅 初回(4月5日)

今回から、競技規則の基本事項から細かい部分に至るまで、管理人本人が疑問に思って調べたことや、他のチームメイトなどに尋ねられたことを随時掲載していきます。 試合中のプレイの参考にして頂ければ幸いです。 また、ルールの解釈についてご意見などありましたら管理人(連絡先はこちら)までお気軽にご連絡下さい。
なお、競技規則の記述は日本フロアバレーボール連盟発行『フロアバレーボール競技規則(2002年4月改定)』に基づいております。

後衛選手が両手を組まずにレシーブしたら?

第10条第1項1
競技者は、連続して2回ボールを打つことはできない。
第10条第2項2(2)
ボールは、身体への接触が同時であれば、数個所に当たってもよい。
第10条第2項4
ボールは、両手あるいは片手(いずれも手を握った状態)又は腕を用いて打たなければならない。
(解説)両手で打つ場合は、同時であることが要求されるので、紛らわしいプレーにならないように手を組むことが望まれます。(後略)
第10条第3項3(反則事項)
キャッチ・ボール(ホールディング):競技者がボールをヒットせず、ボールを持ち上げたり、持ち運んだり、投げたり、体内で停止させたり、バック競技者が床面(地面)に押し付けたりした場合。(後略)

この疑問は、以前アミーゴスの後衛の某氏が試合中に「両手を組まずにレシーブした」として反則を取られたことに由来しています。 先日の別の某氏との会話中に「あれはキャッチボールの反則を取られたんだと思う」と管理人が答えたのですが、上記の記述を読む限り、両手を組まずに両手でレシーブしたとしても、それだけではキャッチボールの反則にはならないようです。
とはいえ、第10条第2項4の解説にもある通り、両手でレシーブする際に手を組んでいないと、たとえ手を握っていたとしても、ボールに同時に接触していないとみなされてダブルコンタクト(ドリブル)の反則を取られる恐れがありますので、やはり注意が必要です。

前衛選手がネットから離れてブロックしたら?

第15条第1項1
ブロックとは、フロント競技者がネットに接近して相手方から送られてくるボールを、ネットの下端から下方で阻止しようとする行為をいう。
(解説)ネットに接近とは、通常ネットに手が届く範囲とし、サービス時にポジションに戻る場合等、最大離れてもセンター・ラインとアタック・ラインの中間(1.5メートル)を基準として主審が判断します。

先日の神奈川リーグ、対湘南クーカーズ戦にて、アタックをネットから離れてブロックした前衛の選手がこぼれ球を拾ったところダブルコンタクトの反則を取られる、という場面がありました。 このような反則を取られる場面は珍しいと思いますが、上記のように、本人はブロックしているつもりでも、ネットから離れすぎているとブロックとみなされない可能性があるわけです。 最近はアタックライン付近まで下がってスパイクを打つ選手もしばしば見られますが、この点には注意する必要がありますね。

試合中にラインテープがボールに貼り付いたら?

第18条第2項
競技中、外部から何らかの妨害が発生したときは、競技は停止されなければならない。 そして、ラリーはやり直しとなる。
第24条第2項5
主審は、試合開始前あるいは試合中に、競技場、施設およびコンディションが競技に適しているかどうかを決定する責任を持つ。

先日の神奈川リーグ、対川崎リバース戦において表題のような事態が発生し、主審がそのラリーを中断するという場面がありました。 これもかなり珍しい事態だと思われます。
ラリーが中断された瞬間にアミーゴスがボールを保持していたこともあり、中断せず続行してもらいたかったメンバーもいたようです。 しかし、ストップボールになるかどうかの瀬戸際ではテープ1枚の厚みの影響が出る可能性もありますし、妥当な判断であったと思います。 まぁ、「外部から何らかの妨害」の「外部」にラインテープが含まれるのかどうかには異論もあるかもしれませんが…

2004年4月14日

練習試合 対 ファルコン(4月11日、十条)

参加者はIIKNOYの6名と、ゲストにミッキーズのM輪氏。 対するファルコンにも、V-QUICKのK柴氏とM口氏のお二人がゲスト参加されていました。
練習試合は一進一退の接戦となりましたが、終盤に突き放したアミーゴスがストレート勝ち。 お互いにベストメンバーではなかったものの、玄人好みの渋いプレイも随所に飛び出し、あっという間に時間が過ぎて行きました。
ファルコンの皆さん、ありがとうございました。 次はベストメンバー同士で対戦したいですね。 特に、今までのファルコンとの練習試合にことごとく欠席しているS井氏が、今回の欠席を非常に残念がっていましたから、次こそは。

競技規則の重箱の隅 第2回(4月14日)

指サックを着けたままプレイをしても良い?

第4条第3項7
安全のため、必要であれば手袋、サポーター等の着用が認められる。
第4条第5項1
競技者は、けがの原因となるような物、または自らのプレーが有利となるような物を身に着けることは禁止される。

ということを先日の練習試合の際に質問されたのですが、上記の規則を読む限り問題はなさそうです(その人のものは布製だったので)。 ただし、材質や形状(硬いとか尖っているとか)によっては審判に止められることがあるかもしれませんので、お気をつけ下さい。
余談ですが、管理人は以前副審をしていた際、「危険だから」と前衛選手がしていた指輪(石無し)を外してもらったことがあります。 今になってみれば、そこまでしなくてもよかったかなぁ、と思いますが…

2004年4月26日

神奈川リーグ Aリーグ第2節、Bリーグ第2節(4月18日、ライトセンター)

この日はAリーグとBリーグ(ブロックI)の1試合ずつが行われました。 なお、試合結果はファルコンのT中氏の調査によるものです。 この場をお借りして感謝致します。

試合結果

まずはAリーグ、この試合が今期初戦のライトセンターと、初戦フルセットの末黒星スタートとなった川崎リバースとの試合です。 結果はライトセンターがストレート勝ち(21-15, 21-17)を収め、連覇へ向けて順調なスタートを切りました。 対する川崎リバースは連敗となってしまいましたが、得点を見る限りでは王者ライトセンター相手に好勝負を演じたようですし、今後の巻き返しは充分に期待できそうです。
続いてBリーグ予選ブロックI、Aリーグ返り咲きに向けて痛い黒星スタートとなった悟空倶楽部と、今期初戦のドランカーズとの試合は、悟空倶楽部のストレート勝ち(21-13, 22-20)。 着実に力をつけてきたドランカーズは、降格組の悟空倶楽部に対して、特に第2セットなどは接戦を演じたものの惜しくも及びませんでした。 一方の勝った悟空倶楽部も、初戦黒星の尾を引かずにきちんと立て直したのは流石です。 他のチームの勝敗にもよりますが、1敗はまだまだ昇格圏内です。

昇格・残留争いの条件と今後の展望

まずはAリーグの残留争いについて。 降格枠が2または3ということで、残留には最低でも5位になる必要がありますが、それには2勝以上が必要です。 一方、降格枠が3になった場合を考えると、2勝でもわずかながら残留の可能性があるものの、逆に4勝したとしても計算上は降格の可能性が残ります(5チームが4勝で並ぶ可能性があるため)。
実際には、このリーグには負けるどころかセットすら滅多に落とさないようなチームがいたりしますし、上記のようなことはまず起こらないと思われます。 とはいえ、勝率5割(3勝)でも周りの状況によっては安心できないわけで、非常に厳しいリーグであると言えるでしょう(まぁ、逆に言うと2敗して優勝してしまう可能性も0ではないということになりますが…)。
今後の展開を左右する鍵となり得る要素の一つが、各チームに1日ずつ割り当てられた、Bリーグにはないダブルヘッダーの存在です。 特に選手層の薄いチームにとっては、試合展開の速いAリーグの試合を1日2試合こなすのは中々大変なことだと思いますし、仮に1試合目に負けた場合は、その敗戦が2試合目まで尾を引かないようにしなければなりません。 しかし一方で、1試合目に勝てば2試合目にその勢いを持ち込むことができるでしょうし、忙しくて普段はあまり参加できないメンバーが「1日に2試合できるのなら頑張って参加しようか」と考え、その結果良いメンバーで臨めるということもあるかもしれません。 このように吉とも凶ともなり得るダブルヘッダーを上手く味方にできるかどうかが重要になるのではないかと思います。

続いてBリーグの昇格争いについて。 来期の昇格枠が2ということで、昇格のためには5チーム総当りの予選ブロックで首位になることが必要かつ充分です。 今年は新加入チームを含めて、力のあるチームが例年以上に集まっていますので、その中で首位を確保するのは容易ではないでしょう。
数字上は5チームが2勝2敗で並ぶ可能性もあるものの、やはり3勝はしておきたいところです。 逆にどのチームも全勝するのは容易ではないでしょうから、既に1敗しているチームも、このまま1敗を維持すれば充分に昇格の可能性はあると思われます。
Bリーグでは、今期から加入した2チームが昇格争いを面白くしてくれるものと思います。 予選ブロックIの新加入チーム「フェイカーズ」は、トーナメント戦での活躍そのままに、初陣で降格組の悟空倶楽部を下してその実力を見せつけました。 しかも1セット落としてからの逆転勝利という点に凄みを感じます。 最早「新加入チーム」というだけではなく楽しみなチームだと思います。
予選ブロックIIの新加入チーム「きゅーん」はまだ試合をしていませんが、どうやらV-QUICKから移籍した選手数人を中心に発足したばかりのチームのようです。 実力の程は定かではありませんが、いずれにせよ試合経験を積んだリーグ戦後半の方が強くなっているのは確かでしょうから、ここと早めに対戦するチームは運が良いと言えるかもしれません。 ファルコン、ビッグウェーブといった有力チームが揃って最終戦に「きゅーん」との対戦を残しているのが興味深い点です。

競技規則の重箱の隅 番外編(4月26日)

今年度は2年ごとのルール見直しの年です。 今回は、6人制バレーボールのルールとの関連で、以下のようなルール改定が行われることになりました。(『JFVA_News』4月号より引用)

1 第5条第1項第2号(ゲーム・キャプテンの権能)について
「競技中断中のとき、競技者の中で、ゲーム・キャプテンだけが審判に対して話すことができる。」から、「競技者の中で、」が削除され、監督のタイム・アウト及び競技者交替の要求を除いて、競技者でない監督やコーチなども審判に話(質問や要求等)ができないことが明確になりました。
2 第16条第4項第2号(タイム・アウトおよびテクニカル・タイム・アウト)について
1セットが25点で行われる場合のリードしているチームの得点が8点および16点に達したときのテクニカル・タイム・アウトの時間が、90秒から60秒に短縮されるとともに、正規の30秒のタイム・アウト1回の制限規定が削除されました。 このことから、テクニカル・タイム・アウトがあっても、各チームは独自にタイム・アウトを2回まで取れることになりました。

なお、以上の改定内容や、審判部に寄せられた様々な疑問点に関する解説を加えた、2004年度版のルールブックが販売されるとのことです。 注文先などにつきましては、日本フロアバレーボール連盟に問い合わせるか、もしくはお近くの『JFVA_News』を持っていそうな人を探してお尋ね下さい。

2004年5月1日

久々の午前練習(4月29日、十条)

参加者はHIIIKKNOSYの10名と、ゲストにファミリーのU野氏。 アミーゴスだけで10名揃うのはちょっと珍しいことで、これはお久しぶりのH本氏、忙しい最中に荒業で時間を捻り出したとのO本氏、そしてもちろん遠路はるばる仙台から参加のK地氏のおかげです。
内容はアタック練習、サーブ練習に紅白戦という組合せでした。 紅白戦では、前衛が一人余って後衛が足りないという珍しい状況だったため、余った前衛の人に交代で後衛をやってもらいました。 守備の最中にはじっと構えて待っていることが多かったのですが、どうやらその構える場所が絶妙だったらしく、相手のサーブやアタックがその人に吸い込まれていく場面がよく見られました。 そんな具合で、皆さんちゃんとチームに貢献できていたので幸いでした。 ただ、本人たちはアタックを決められなかったことが心残りだったようですが。

競技規則の重箱の隅 第3回(5月1日)

アイマスク使用者が後衛に入る際の注意点

第7条第4項1(3)
アイマスク使用者がバック競技者となることもできる。 この場合10-1-2(同時の接触)、10-2-1(打球の特性)、13-4-1(サービスに要求される条件)のみ、フロント競技者に対する規定を適用する。

というわけで、アイマスク使用者が後衛に入ること自体は何ら問題ありません。 ちなみに、上で「フロント競技者に対する規定を適用する」と書かれた3項目は、「ボールを押さえてから打って良い」とか「軸足を動かさなければ1打」という類の内容です。 大雑把に言うと、前衛に入っているときと大体同じプレイが許される、ということです。
ただ、上記の記述からはよくわからない点もいくつかあります。 例えば「アイマスク使用の後衛がサーブを打つ際、味方が方向指示をしている最中に相手チームが声や音で妨害したら反則になるのか」(第7条第8項1)、「アイマスク使用の後衛が靴の紐を結び直す時間は与えられるのか」(第17条第1項5)、といった点について、上記の規定を厳密に適応すると答えはどちらも「いいえ」となると思われます(上記の三つの例外規定に含まれないため)が、それでは実際の場合に困るのではないかと心配されます。
更には「アイマスク使用者がリベロとして後衛に入った際、片手で相手コートに返球して良いのか」(第20条第3項1)という疑問も生じます。 まぁ、これは実際には滅多に起こらない状況だと思いますが、もし万が一のことがあった場合に説明に困るので、少なくとも管理人が主審を務めている試合では、両チームの方々はこのような采配をしないで頂きたいなぁと願います。

通称「ネット前コール」、実際には何の反則?

サーブの際、主審の笛が鳴ってからボールがネット下を通過するまでの間に(サーバーのサーブ番号以外の)声や余計な音を出してはならない、というのが所謂「ネット前コール」の反則ですが、実は「ネット前コール」という名称の反則は存在しません。 それでは本当は何の反則なのか、という話なのですが、この文を読まれている方の中には、真っ先に次の項目を思い出される方もおられるでしょう。

第13条第5項1
サービスを行うための主審の吹笛から、ボールがネットを通過するか相手競技者に触れる前に、サービング・チームの競技者が一人または集団で相手を撹乱したり、ボールの起動を見えにくくしたり、ボールが転がる音を聞こえにくくするため、次の行為などをすることによりスクリーンが形成され反則となる。
13-5-1(1) 声を出すこと。
13-5-1(2) 手や床等をたたくなどサービスされたボールの音を聞こえにくくすること。(後略)

上記はスクリーンの反則に関する記述です。 確かに「ネット前コール」の一部を言い表してはいるのですが、その中に「サービング・チームの競技者が」とある通り、スクリーンの反則はサーブ側のチームにのみ適用され、レシーブ側には適用されません。 では、実はレシーブ側のチームは声や音を出しても良かったのか、というとそんなことはなく、以下の項目がちゃんと用意されています。

第7条第8項1(1)
サービスを行うための主審の吹笛から、サービスされたボールが完全にセンター・ラインを越えるか相手方競技者がボールに初めて触れるまで、サーバーのサービス番号を告げる以外の言葉は反則となる。

この項目は「方向指示等の制限」という項目の一部です。 これはサーブ側のみならずレシーブ側にも適用されるので、これでめでたく「ネット前コール」の正体が明らかになったことになります。

なお、表題の質問の正解は「方向指示違反」です。 「スクリーン」と答えた方は部分点。
この件はファミリーのU野氏に教わりました。 ちなみに管理人も「スクリーン」と答えて部分点だった人間の一人です。 いやあ、勉強になりますなぁ。

2004年5月19日

走る、すべる、見事に転ぶ(5月8日、ライトセンター)

何のことかというと、この日に行ったライトセンターでの練習のことです。 参加者はIIIKNSYの7名と、ゲストにライトセンターのK田氏。
内容は、人数(特に後衛)が少なかったため、紅白戦は行わずに基礎練習に終始したのですが、とにかく床が滑ること滑ること。 どうやら年度初めに体育館の床に塗ったワックスの加減を間違えたようで、アタックを打ってはコロリ、レシーブを決めてはコロリ、と転倒する人続出でした。 個人的には、アタックやレシーブそのものよりも、アタックに入る前の回り込む動作中に制動が効かなかったのに参りましたが。 何はともあれ、怪我が無くて良かったです。
でも、普段あそこで練習されているK田氏はほとんど転んでなかったんですよね…。 慣れの問題なのでしょうか。

ちなみに、先日ライトセンターでリーグ戦初戦を行ったミッキーズのM輪氏のお話によると、その試合の時点では更に床が滑りやすかったらしく、下手に急ブレーキを掛けられないので大変だったとのことです。 それは試合展開にも影響があっただろうな、と思いましたが、あの練習の翌日にもライトセンターでリーグ戦があったのですよね。 …もっと床を転げ回ってワックスを剥がしておくべきでしたか。

神奈川リーグ Bリーグ第3節(5月9日、ライトセンター)

床の滑り具合が心配される中、この日はBリーグの各ブロック2試合ずつ、計4試合が行われました。

Bリーグ予選ブロックI、あじさい対フェイカーズの試合はフェイカーズのストレート勝ち(21-15, 21-12)。 得点を見る限りではフェイカーズの完勝といった様子で、新加入のフェイカーズが、悟空倶楽部を破った勢いそのままに快進撃を続けています。
また、首位のFUZZYはドランカーズに同じくストレート勝ち(21-12, 21-18)。 ドランカーズも、FUZZYに対して第2セットはあと一歩まで迫りましたが、惜しくも及びませんでした。
この結果、ブロックIの暫定順位に変動はありませんでした。 危なげなく首位を確保したFUZZYの後ろを、同じく全勝のフェイカーズが追走する展開です。 降格組の悟空倶楽部はやや苦しい状況ですが、得失セット数差は良いので、残り全勝して望みを繋ぎたいところです。
次節、6月13日は悟空倶楽部があじさいと、ドランカーズがフェイカーズとそれぞれライトセンターで対戦します。

Bリーグ予選ブロックII、ファミリー対きゅーんの試合は、新加入のきゅーんがフルセットの末ファミリーを下しました(15-21, 21-17, 15-13)。 ファミリーはO林氏、きゅーんはT沼氏と強力な後衛のアタッカーを擁する両チームですが、きゅーんは第1セットを落としたものの、徐々に調子を上げてきたT沼氏の活躍などで残り2セットを連取、初陣を見事白星で飾りました。 管理人は試合自体は見ていないのですが、時間内に3セット終了したところを見ると、ラリーの切り替わりが早く、攻撃的な試合だったのでしょうか。 なお、試合を観戦されたファルコンの某氏の「ファミリーは和気藹々、きゅーんはコミカル」という評が気になりますが、何にしても良い試合だったようで何よりです。
また、注目の首位攻防戦、ファルコン対ビッグウェーブの試合は、今年度降格組のファルコンが、昨年度降格組のビッグウェーブをストレートで下しました(23-21, 21-19)。 エースH企氏を初めとする強力な攻撃陣のビッグウェーブと、定評のあるチームワークに近年向上した守備力を加えたファルコン、という構図で、管理人は互角の戦いになると予想していましたが、その通りの白熱した好ゲームだったようです。 管理人はやはり見ていませんが、選手の談話によると、ファルコンは守りの要A部氏が好レシーブを連発、また攻撃でも、後衛のエースO野氏や業師揃いの前衛陣が活躍し、看板の全員バレーを十二分に発揮していたようです。 一方のビッグウェーブでは、エースH企氏が試合中に指を負傷された模様。 負傷の時期や程度は未確認ですが、程度によっては試合展開に影響を与えた可能性もあります。 しかしそのことを差し引いても、実力者ビッグウェーブに競り合いの末ストレート勝ちという結果は、今のファルコンの高い力を表していると捉えてよいでしょう。
この結果、勝利したファルコンときゅーんがそれぞれ首位と2位に浮上、敗れたビッグウェーブは3位に後退しました。 首位のファルコンは、Aリーグ復帰への大きな山場と見られていたビッグウェーブ戦を乗りきり、復帰へ一歩前進しましたが、次の相手のファミリーも今年度未勝利ながら実力はありますので、山はまだ続きそうです。 2位のきゅーんは初勝利の勢いを次に繋げたいところです。 ビッグウェーブは痛い星を落としましたが、上位陣も厳しい相手との対戦が続きますから、残り試合を全勝すれば昇格の目はまだ充分にあると思われます。
次節、6月13日はファルコンがファミリーと、L&Gがきゅーんとそれぞれライトセンターで対戦します。

2004年5月29日

前回のニュースの訂正

前回の神奈川リーグ、ファルコン対ビッグウェーブの試合について。 ファルコンのサイトの掲示板によりますと、ビッグウェーブのH企氏の怪我は試合中ではなく、もっと前の別の日に負ったものだそうです。 お詫びとともに訂正させて頂きます。

宮城盲学校創立90周年記念 フロアバレー体験会(5月22日)

より正確には、宮城県立盲学校創立90周年を記念して行われた運動会の中の一企画として、フロアバレーの実演と体験会が行われました。 当サイトでも告知しておりました通り、管理人を含む私達アミーゴスのメンバー(KNSYの4名)もお手伝いしてきました。

体験会に先立って行われたフロアバレーの実演は、宮城盲学校教員選抜と、私達を含む東京からの参加者(面倒なので、僭越ながら「東京選抜」と表記致します)との試合形式で行われました。 なお、東京選抜の他のメンバーは、バトラーのH企氏、K井氏、K村氏という豪華メンバーでした。
この試合は、どうやら午後の部のメインイベントだったらしく、会場はコートの周りを埋め尽くすほどのお客さんで溢れ返っておりました。 直前まで盲学校生徒による紅白戦が行われていたこともあり、高まる会場の熱気の中、F1でお馴染みのあのテーマ曲に送られての入場行進。 そしてその後も、選手紹介があったり、試合中もラリーの合間ごとに観客の拍手や歓声が絶えないなど、滅多に体験できない環境での試合となりました。
なお、「東京からやって来た強豪チームを教員選抜が迎え撃つ」という筋書きに則り、教員選抜チームの入場時は更なる盛り上がりを見せました(曲は、以前テレビで放送されていたアイスホッケー選手が主人公の某ドラマの挿入歌)し、選手紹介の際も東京選抜の「強豪ぶり」を強調する演出がしっかりとなされていて、多少恐縮しないでもなかったです。 まぁ、バトラーが「全国大会(厚生労働大臣杯)3連覇の強豪」、アミーゴスが「前回の全国大会(エンジェルカップ)5位」というのは確かにその通りなわけですが。

肝心の試合はというと、結果は15-11, 17-15で東京選抜のストレート勝ちでした。 とはいえ、第2セットがデュースにもつれ込んだことからも見て取れる通り、試合は予想以上に白熱したものとなりました。
管理人の感想としては、教員選抜の前衛に強いアタッカーがいるのは知っていましたが、後衛の守備が非常に堅いのに驚きました。 おかげで、「地元チーム相手だし、少しは遠慮した方がいいのかな」などという考えが微塵も浮かばずに全力でプレイできたので、それだけ見栄えのする試合になって良かったかな、と思います。
なお、それは管理人以外のメンバーも同様だったらしく、H企氏などは指の怪我も何のその、普通に大車輪の活躍をしておりました。 あれだけのチームと試合をできただけでも仙台まで行った甲斐があったというものです。

さて、試合が盛り上がったのは良いのですが、その激しいプレイぶりに観客の腰が引けてしまったのか、その後の体験会への参加者は残念ながら思いの外少なかったです。 それでも、車椅子ごと体当たりでのレシーブやアタックを繰り出した方や、数少ない前衛志願者となった女の子など幅広い参加者によって、和やかな雰囲気の体験会となりました。
果たして、あの日会場にいらした方々に、フロアバレーというスポーツはどのような印象を与えたのでしょうか。 少しでも関心を持って頂けていると幸いなのですが。

競技規則の重箱の隅 第4回(5月29日)

不戦敗の扱いについて

第6条第4項1
チームが競技するように勧告されても、なお、これを拒んだ場合は、不戦敗を宣告され、その試合は0対2、それぞれのセットは0対25の結果でその試合を没収される。

この規定が最も頻繁に適用されるのは、試合時間になっても片方のチームが6人揃わない場合で、アミーゴスは過去この理由で2勝(0敗)を挙げております。
しかし、この規定を読んでいつも思うのは、両チームとも人数が揃わなかった場合の扱いについてです。 トーナメント戦の1回戦などならまだしも、得失セット数差や得失点差が順位に影響し得るリーグ戦においては、この場合にどのような扱いをするかによって最終結果が変わる可能性もあります。 まぁ、そもそもそんな事態が起こらないようにしなければならないわけですが。

2004年6月11日

神奈川リーグ Aリーグ第3節(5月30日、横浜市立盲学校)

この日は、アミーゴスの試合を含むAリーグ4試合が行われました。 アミーゴスの参加者はIIIKNOOSYの9名。

第1試合 ミッキーズ 対 湘南クーカーズ

2年前の神奈川Aリーグでの対戦では2セット目途中時間切れとなるなど、守備の堅いチームカラーを反映した長期戦の多い両者ですが、この日は少し様子が違っていました。
この日の湘南クーカーズは、守りの堅さもさることながら攻撃面が好調でした。 前衛の某氏は、川崎リバースのE藤氏を思わせる強烈なスパイクでブロックアウトを量産していましたし、後衛からも重みのあるスパイクで何度となくミッキーズの守備を突破していました。 一方のミッキーズは、S沢氏、S野氏の両エースのスパイクで攻めるも、クーカーズ守備陣の網に絡め取られる場面が目立ち、厳しい展開になります。
第1セットを12-21の大差で落としたミッキーズは、第2セットから守備の要F田氏に代えてM輪氏を投入し、攻撃的布陣で挽回を狙います。 しかしこのセットもクーカーズの勢いは衰えず、クーカーズリードのまま終盤を迎えます。 点差に加えて残り少ない制限時間とも戦わなければならない難しい状況の中、集中を切らさずプレイを続けたミッキーズも流石でしたが、試合は結局クーカーズのストレート勝ち(第2セットは21-15)に終わりました。

昇格組のクーカーズは、全敗に終わった2年前のAリーグでは挙げられなかった嬉しい1勝を挙げ、内容的にもダブルヘッダー2試合目のライトセンター戦に向けて好材料の得られた試合となりました。 一方のミッキーズは未だ勝利がなく、次回の川崎リバース戦で初勝利を目指します。

第2試合 ライトセンター 対 ブエノスアミーゴス

アミーゴスにとってのリーグ戦第1の山場、王者ライトセンター戦です。 対するライトセンターはこの日ダブルヘッダーが組まれており、この試合はその1試合目でした。
第1セット、アミーゴスは新加入のO澤氏の先制アタックポイントで上々の立ち上がり。 その後もライトセンターのエースM田氏の強力スパイクに対しても前衛の好ブロックや後衛の好レシーブで食い下がり、セット途中までは取って取られての互角の戦いをします。 しかし10点を過ぎた辺りで、前衛のパスミスや後衛のアタックミスなどをきっかけに連続ポイントを許し、一気に点差を広げられてしまいます。 その後はK氏に代えて守備に定評のあるO本氏を投入するなど立て直しを図りましたが、追い上げるには至らず、このセットを12-21の大差で落としてしまいます。
続く第2セットもアミーゴスはまずまずの戦いをするものの、肝心なところでアタックミスやパスミスなどの痛いミスが出て流れに乗れません。 一方のライトセンターは、徹底してM田氏に球を集める作戦で点数を着実に削り取っていきます。 アミーゴスは敗北間近の終盤にO澤氏を再投入して追い上げを見せたものの、結局15-21でこのセットも落とし、ストレート負けを喫してしまいました。

以前から、ライトセンターやV-QUICK、ゴールデンシャッチーなどの全国区の強豪との対戦でアミーゴスに多く見られた展開として、ほとんどの時間帯で接戦を演じるにも関わらず、セット内に1回だけ大きな連続ポイントを許す時間帯があり、結局その時の借金が祟ってセットを落としてしまう、というものがあります。 今回の第1セットなどはその典型的な例であり、この悪い癖は、今後アミーゴスがさらに上を目指すためには何としても改善しなければならない点でありましょう。
一方で、新加入のO澤氏のアタックが通用していた点や、前衛のブロック力の向上によって、M田氏のスパイクをブロックした後こちらの攻撃に繋げられる場面が増えた点など、ある程度の収穫は得られました。 あとは後衛のレシーブで、M田氏の決定率をあと10%下げられればもっと接戦になったのでしょうが…。

アミーゴスは次節はV-QUICKとの試合です。 山場が続きますが、今回の反省を活かしつつ良い試合をしたいものです。

第3試合 エストレジャ 対 川崎リバース

この試合は、エストレジャの人数不足により、川崎リバースの不戦勝となりました。 ちなみに、昨年度も両者の対戦でリバースが不戦勝を挙げております。
そんなわけで試合の無くなったリバースの方々から、折角なのでアミーゴスと練習試合をしたいとのお申し出があり、2セット限定の練習試合が実現しました。 練習試合とはいえ公式戦に近い雰囲気と対戦相手で、そんな中で新しいフォーメーションや、後衛のスリーアタックを多用する攻撃を試すこともでき、貴重な体験になりました。 相手にご指名下さったリバースの皆様にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。
なお、結果は2セットとも接戦の末リバースのストレート勝ちでした。 いろいろ試していたとはいっても負けるつもりはさらさら無かったのですが、最後には接戦を制する古豪の勝負強さまで勉強をする羽目になってしまいました。 最後の勉強は予定外でしたが、アミーゴスの今後の糧にしたいと思います。

第4試合 ライトセンター 対 湘南クーカーズ

共にダブルヘッダー2試合目であり、1試合目を勝利で飾っている両チーム。 ミッキーズ戦で見せたクーカーズの力と勢いが、ライトセンターにどこまで通用するか注目されました。
第1セット、定評のあるクーカーズの守備を更に上回るライトセンターM田氏の豪腕の前に、クーカーズは本来の持ち味である粘り強いバレーをなかなか展開できません。 攻撃陣はミッキーズ戦に続いて奮闘するものの、結局このセットは21-11の大差でライトセンターが奪います。
続く第2セット、ようやくM田氏のアタックにクーカーズの選手が慣れてきたのか、だんだんライトセンターの攻撃を拾えるようになっていきます。 点数自体はライトセンターのリードで進むものの、クーカーズの粘りによってペースを乱され気味のライトセンターに、珍しくミスが目立つようになります。 試合終盤まであきらめずに追い上げるクーカーズでしたが、最後はライトセンターが振り切り、結局このセットを21-17で奪い、ストレート勝ちを収めました。

クーカーズにとっては、1試合目はストレート勝ち、2試合目もストレート負けとはいえライトセンター相手にかなりの戦いをしたということで、今後に繋がるダブルヘッダーになったものと思われます。 一方のライトセンターは、結果的には昇格組2チーム相手の順当勝ちとはいえ、特にクーカーズ戦の第2セットなどは思わぬ苦戦を強いられたといったところではないでしょうか。 今後に向けて気を引き締め直すきっかけとなったのかもしれません。

暫定順位と今後の展望

第3節の結果、首位に立ったのはダブルヘッダーに連勝したライトセンター(3勝)です。 試合の無かったV-QUICK(2勝)とライトセンターに敗れたブエノスアミーゴス(2勝1敗)は、それぞれ順位を一つ落とし、2位、3位となりました。
前節まで最下位の川崎リバースは今回の不戦勝で一気に4位に浮上(1勝2敗)。 勝率では3位のブエノスアミーゴスを下回るものの、今回の+42点が効いて得失点差では3位を大きく上回っています。 セット数差も比較的良好で、最終的にこれらの貯金が効いてくるような展開に持ち込みたいところでしょう。
湘南クーカーズは、今回初勝利をあげたもののセット数差で5位に転落(1勝2敗)。 ミッキーズ(2敗)とエストレジャ(2敗)はともに順位を一つ落とし、6位、7位となっています。 特にエストレジャは得失点差でも大きく引き離されており、厳しい状況です。

次回のAリーグは、6月20日に藤沢太陽の家にて第4節2試合が行われます。 この日は試合開始時間が変則的ですので、ご観戦の際はくれぐれもご注意下さい。

よりによって何もこんな日に…(6月6日、十条)

この日、アミーゴスの練習が十条の東京都障害者スポーツセンターで行われたのですが、何とこの日はJR埼京線の架線工事のため、最寄駅の十条駅を含むJRの区間が終日運休とのこと。 思わぬ強敵出現に冷や汗をかきましたが、池袋駅や王子駅から出ていた送迎バスのおかげで無事現地に辿りつくことができました。 いやあ、一時はどうなることかと。
練習参加者は、アミーゴスのIIKNOYの6名と、ゲストに元エストレジャのF野氏らお二人(もうお一人は、名前を知っているのに苗字を聞き忘れました)。 梅雨の到来を思わせる蒸し暑さの中、アタック練習や紅白戦などでこれでもかというほど汗をかきました。 ゲストの皆様、ありがとうございました。
最後の紅白戦では、人数の関係で一チームは前衛2人、もう一チームは前衛がたった1人という布陣だったため、大いにレシーブ力を鍛えることができました。 そんな中、前衛ではアミーゴスの誇る技巧派二人、I戸本氏とY崎氏の息詰まる熱戦が繰り広げられておりました。 一人がブロックしたボールを角度を変えて打ち返そうとしたそのコースにもう一人がブロックへ跳んだり、その裏をかいてストレートに打ってくるのではないかと予想したブロック側の更に裏をかいてクロスに打ち込んだり、と実に見応えのある頭脳戦でした。 …二人が味方で良かったとしみじみ思いましたよ。 ええ。

競技規則の重箱の隅 第5回(6月11日)

相手コートのフリーゾーンでブロックしたらどうなる?

という疑問を先日の練習後にチームメイトに話したところ、思わぬ盛り上がりを見せました。 つまりこれは、ブロックの際には相手のプレイを邪魔したり相手コートに触れたりしない限り、ネットの向こう側の空中でのブロックが許されているわけですが、ではその際にボールの当たった場所がサイドライン外であった場合はどのような扱いになるのか、という疑問です。 後日別の方にも意見を訊いたりしたのですが、様々な意見が得られました。 例を挙げると、

といった意見です。 どれも一理あるように思えて悩ましいところです。

そこで競技規則を調べてみたところ、以下の記述を見つけました。(なお、第15条第3項の解説にも同様の記述があります。)

第12条第1項1の解説
ブロッカーの手が相手方フリー・ゾーンの空間にあり、その手にボールが触れたときは、ボールが許容空間(管理人注:ネット下のサイドライン内)外を通過しようとしていることから、そのボールが3打目のときは、そのまま相手方のアタック・ミスとなります。 また、1・2打目のときは、相手チーム競技者の許容空間外を通過しようとしているボールを取り戻そうとする行為を妨害しない限り、同様に相手方チームのアタック・ミスと見なします。

つまり、規則上は先のご意見のうちの3番目が正解ということになりますが、疑問も残ります。
最も大きな疑問は、このボールがフリーゾーン内から打たれたもので、かつ仮にブロックされなければネット下のサイドライン内側をちゃんと通過したであろう位置関係の場合についてです。 この場合にアタックミスと判定されてしまうと、本来は守備側に対する「救済措置」であったはずのネットを越えたブロックによって、攻撃側に過剰な不利益が生じてしまうことになり、ルール上の整合性という意味で懸念が生じます。

なお、上記の解説文の根拠が「ボールがマーカー外を通過しようとしているから」ということですので、そうでない場合には上記規定を適用しないという可能性もあります。 その場合どのような判定を行うのか、管理人には明確な基準を示した記述を発見できませんでしたが、一つの案としては「ボールがマーカー外を通過しようとしている場合にはアタックミス、そうでない場合はブロックの反則」というものが考えられます。 実際にボールがマーカー外を通過しようとしているのかどうか、特に変化球をブロックした場合などに予測が非常に困難になり得るという問題点は残るものの、ルール上の整合性には問題ないものと思われます。
ちなみに、冒頭のご意見を寄せて下さった方々の中には、フロアバレー歴が長く、ルールに対する関心の高い方も複数含まれております。 そのような方々の間でも意見がまちまちな現状を鑑みるに、この項目は更なる啓蒙と意思統一が必要な項目であると言えましょう。

おまけ。
それでは「ネット上部を通過しようとしている3打目のボールに対し、相手方の前衛がネットを越えて手を伸ばして触れた」場合にはどのように判定すべきでしょうか? なお、ブロックとは「ボールをネットの下端から下方で阻止しようとする行為」(第15条第1項1)ですので、この場合は前衛のブロックとは判定されません。

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管理人 縫田光司(ぬいだこうじ)  nuida (アットマーク) mwa.biglobe.ne.jp