呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


やめた! やめた!
(もしくはハリポタ2 先行ロードショウを見るまで)

 ええと、実は、今日でまる1ヶ月、更新していないのだ。一応、『呆冗記』は書いてはいるのだが、はっきり言って、今まで身体壊すほど一生懸命に働いてきた、職場に対して愛想が尽きた。その結果、『燃え尽き症候群』&『慢性疲労症候群』に陥っていたらしい。
 すべてが阿呆らしくなった訳である。
 ま、顛末を曖昧にしてもいいのだが、気にする御仁もいるだろうから、その後の状況を少しばかり。あれ、やこれの後の話だが、結局、専務の更に上、会長の方から降りてきた方針は、専務が握りつぶそうとした私の方針だった。大笑いである。
 何が
 「私もそう思っておりました」
 なんだろう。
 何が
 「仰有るように対応するように」
 なんだろう。
 仮にもすぐ上の上司じゃないんだろう。それがそんなことでいいのか?
 とにもかくにも、低下しまくったテンションはちょっとやそっとでは上昇しそうにない。

 「そんな時には映画を見るニャ」
 おや、武田。
 「A書店でげっと言う程本買って、ライオンでビール飲んで、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を見るニャ。今日はめでたくも先行ロードショウニャ」
 それもいいかも知れない。
 とにもかくにも促されるまま初冬の街に出る。
 寒いなあ。
 「何を言っているニャ。北海道の人間はそんなことを言ってはいけないニャ。冬こそ明るく元気に暖かい部屋でビールをがぶ飲みするニャ」
 などと言われながら、実に久しぶりに喫茶店「R」さんのドアをくぐった。
 「久しぶりって、最近いかに精神的にまいっていたかニャ」
 「騒がしいぞ。武田。たまに来たなら静かにしないか」
 ありゃ、朱雀。どうしてここに?
 「週末、土曜の夜はほとんどここにいるのが行動パターンだが」
 「テロに一番あいやすい人間ニャ」
 しっかし、相変わらず本読んでるのか。なんだ、それは。
 「これか。講談社『日本の歴史1 縄文の生活 改訂版』だが」
 「あ、古い奴送り返すと交換してくれる奴ニャ」
 「誰が、そんなことするか。ふふふ。本棚に並べて置いておいて。末代まで恥をさらしてやるのさ」
 根が暗い・・・。真面目に根が暗い・・・。
 と言うわけで、『ライオン』さんでビールを飲む。
 はあ、久しぶり。
 ある程度お腹を作っておいて、『P』さんへ繰り出す。
 もう、ウォッカだろうがジンだろうが。飲みまくる。
 明日は休みだ!
 「そうニャ。明日は休みなのニャ」
 「明日、英検の試験監督なんだけどさ・・・」
 悪いが、知ったことではない。
 いい加減飲んで外へ出る。もう、12時近い。地下鉄最終に間に合うかあわないかと言ったところだ。
 「おい、あれ何だ?」
 突然目の前に現れた、深夜の行列は一体何事だろうか。
 「ああ、そうか、今日は『ハリーポッターと秘密の部屋』の先行ロードショウなんだ」
 「そうニャ、そのために来たニャ!」
 武田の目の色が変わった。
 「見るニャ! 絶対見るニャ!」
 「明日、英検の試験監督だと言っておろうが!」
 珍しく、私は武田と協力し、朱雀を映画館へと引きずり込んだのだった。(02,11,16)


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