呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


徒労・・・

 人生は苦しかない。それはこの37年で理解していたはずなのだが・・・。
 生まれてからこのかた雨が降りそな薄曇り。晴天の日なぞろくになく、あったとしても、それは土砂降りを伴っていた。
 誰かが、どこかできっと待っていてくれる。
 誰かが、どこかできっと見ていてくれる。
 そんなことも昔は思っていた。

 しかし、現実はもう、笑っちゃうくらい悲惨だったのだ。
 誰も待っていてくれない。誰も見ていてくれない。
 出会いは不幸しか呼ばない。

 だから、予測はすべきだったのかもしれない。

 今年の人事は無茶苦茶だった。仕事量は人の倍はある。
 体調はここ数年で一番悪い。
 それでも、私は頑張ってきたつもりなのだが・・・。
 金曜日の朝、専務に呼ばれた。
 ま、ぶっちゃけた話、最近の勤務態度についてだった。年休消化率が高すぎるというのである。仕事に穴を開けないようにして通院その他をしていたのだが、それが気にくわないらしい。
 しかし、年休は30日あって、消化しなくちゃいけないのではなかったか?
 ま、それは仕方がないことだ。もう少しうまく立ち回ることにしよう。

 問題はである。
 どうも、上層部と私の認識におおきなずれがあるようなのだ。
 私は結構、根幹にかかわる仕事をしているつもりだった。そのためにも滅私奉公。したい仕事もせずに、今の仕事を頑張ってきた。
 職場が開いている限り、職場に残り続け、仕事をこなしてきたつもりだった。
 どだい、今年の仕事量は無謀なのである。それをどうこうしようなど無茶苦茶なのだ。
 しかし、私にしかできない。そう思って、それを支えに頑張ってきたのだが・・・。
 上層部は、私に能力がなくてほかの仕事はさせられない。だから今の仕事をさせている。
 という話なのだ。
 笑うしかない。
 わはははは。
 「年が同じ某君と、どれだけ能力の差があると思ってるの」
 あちら様は我が社の先々代が見込んだサラブレッド。私は穴埋めの途中入社。比較対照がまちがってはいないだろうか。逆に私がばりばり能力発揮したらまずいと思うのだが。会社が割れてしまうのだ。(不可能だけど)
 「あんたより若いN君なんて、もう役が付いてるよ」
 ええ、ただ、彼の仕事の実作業は私がやってるんですが。ヒラの間では有名な話ですが、上の方ではご存じない。
 「若いのが育ってきたら、あんた馘首だよ。馘首」
 できるもんならしてみろというのだ。若いのに。私の仕事の肩代わりが出来たら。いつでもやめてやるのだ。
 しかし、おそらくは、専務のいう方が正しいのだろう。私の代わりなど簡単に存在し、私の仕事なんぞ簡単に肩代わりされるのだろうなあ・・・。
 空しきものは宮仕え。結局のところ、自己満足でしかないが、それすら奪われてしまったわけだ。
 終わったな・・・。
 やってもやっても、仕事は認められない。認められない仕事は無駄でしかない。
 結局のところ、何をやっても評価されなければおしまいな訳で、正当な評価がなされなければやる気は瞬時に下落するわけで・・・。このあたり、37歳も小学生もたいした代わりはない。
 ま、小学生相手に専務のような言動を行えばコトだが、相手は37歳の野郎だし。
 はっきりしているのは、私は上層部では完全に「無能」のレッテルを貼られてしまったということなのだ。
 さて、転職雑誌でも買って帰ろうか。
 ああ、疲れた。(02,10,20)


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