朱雀からのクレーム
「『呆冗記』の友人Sの記述にクレームつける場合、正式に、文書をもって行ったほうがいいのだろうか」
な・・・。
目の前に朱雀龍樹が座って静かに缶コーヒーを飲んでいる。
なにが・・・。クレームなのだ?
少しばかりびびる。だいいち、あんなことやこんなことやそんなことや更にあんなことまで書いたにも関わらず、一度としてクレームをつけなかった男が・・・。文書をもってクレームだと・・・。
前回『やっぱり男はだらしない』の、
「というか、そういうひねくれた解釈はこっちの仕事だと思ったが・・・」
が、悪かったのだろうか? それとも、
あの時『土用丑の日、鰻の日』の
「ま、いいさ。確かに贅沢には違いないからな・・・」
貴様にだけは言われたくない・・・。
が、まずかったのだろうか・・・。
それとも、それとも・・・。
しまったぁ!
心当たりがありすぎてどれがどれだか解らないのだ・・・。
「それではないよ」
朱雀は静かに言った。
じゃあどれなのだ?
「『なんともうすぐ四十郎』の表現について、断固たる態度でクレームをつけさせてもらいたい」
『なんともうすぐ四十郎』って、Tのあの人形と、おまえのパソコンの台数をネタにしたやつだよな・・・。
「ああ、そうだよ、あれの表現が朱雀龍樹を冒涜しているんだよ」
ああ、やっぱりまずかったのか。確かに、PCを14台も持っているなんて人間として恥ずかしいのかもしれない・・・。それは悪いことをしてしまった・・・。
「問題の文章だが・・・。
仕事用って・・・。じゃあパソコンは? 「あれも仕事用。まあ、自宅の自作2号機『安芸』とTP560の4人娘『綾波』『浦波』『磯波』『敷波』TP601『蝶』は趣味のものだから贅沢かもしれないが、職員室の机の上の自作3号機『青葉』も放送室に置いてある自作初号機『榛名』も、体育館放送室に置いてあるノートパソコンの『紀伊』も仕事用。あと、微妙なところは旅行用の『桜』かな。あれは贅沢かなあ・・・」 おまえ、いったい何台パソコン持ってるんだ? 「あと、旧式な奴で、ぜったい捨てられない大学時代の血と汗の固まり初代『いずみ』、宗谷で苦労した初代『あき』、それとNEC98ソフト動かすためのXt−13『和泉』は捨てられないし・・・。なぜかFMタウンズが一台あるし・・・あ、14台もある・・・。はははははは」 脱力・・・。なんか自分自身で乾いた笑いになっていないか? え、友人S。 「いや、少し目眩が・・・」 |
以上のところだ」
すまなかったな・・・。変なこと書いて・・・。
「ああ、そうだ
いいか、上杉、たとえ仮想人格としてもだ、
朱雀龍樹をモデルとしている以上、友人Sはパソコンの台数ごときで目眩を起こしたりしてはならないのだ!」
「え゛? なに」
「ちなみに、これが栄えある自宅にある15台目修学旅行WS作成用マシンとして今年の誕生日に購入した『すみれ』ことVAIO(PCG-R505R/GK)だ」
は・・・はひ。
また買ったのか・・・。こいつ・・・。
「この写真を使用し、その事実を公表すること、また以後、気をつけるように・・・」
そういうと朱雀は意気揚々と帰っていったのだが・・・。
私、友人選んだ方がいいのだろうか?(01,8,6)