呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
やっぱり男はだらしない
ＦＦＸ キャラクター
さて、というわけでＦＦＸが終わった。
しかし・・・。
「最後になるかもしれないから全部話しておきたいんだ・・・」
である。
「もう、よしましょう」
である。
やっぱりだから、男はだらしない・・・。畜生が・・・。結局男はだらしないのだ・・・。
「違うニャ、上杉！」
おお、友人Ｔ。どうしたのだ？
「主人公なぞ、男ではないニャ。あんなのガキニャ。男とは？」
男とは？
「漢とは！」
漢とは！
「アーロンニャ！ ＦＦ史上、最強のオヤジキャラニャ」
あ・・・。おい・・・それは私が言いたいせりふだったのだが・・・。
「どうでもいいにゃ、渋いぜオヤジニャ」
しかし、アーロンって３５歳なんだよな、友人Ｔこと武田暗くん・・・。
「ほ・・ほんとかニャ」
そう、君と同い年・・・。
「そうかあ！ じゃあ僕も渋いのニャ」
貴様・・・あほか・・・。
「そうかあ・・・ふふふふ・・・僕は渋かったのだニャ」
莫迦は放っておいて今回は終わってみてのキャラクター評論である。
まず、主人公だがようやく解った。典型的な親になりきれない親に育てられた子供なのでだ。
すなわち、母親は息子よりも夫を愛し、父親は息子の愛し方が解らない。
だから、
「母さん、僕を見てよ。父さん、僕を愛してよ」
ということになるのだが・・・。
これが、もしも５歳までの母親のあふれんばかりの愛情を受けた経験でもあれば、再度それを失うことを恐れて、おどおど、いじいじシンジ君タイプになるところだ。しかし主人公の場合５歳までの愛情すらない。だいたい、息子が呼んでいるのに。夫との会話を優先して無視するような母親である。主人公には失うものがなにもないのだ。いや、最初から孤児のジタンよりも環境は悪い。父親と母親がいるのに愛情が与えられないとしたら・・・。それは存在しないよりも酷いことではないのだろうか？
「なんか、随分歪んだ解釈をしていないか？」
そうか、友人Ｓ。
「というか、そういうひねくれた解釈はこっちの仕事だと思ったが・・・」
いや、今回はこっちでこういう解釈をさせてもらう。というか、主人公はこっちの世界にくるまで、本当の仲間というものが存在したのか疑問なのだ。
「ブリッツボールのチームメイトとか・・・」
しかし、彼らは主人公が嫌う父親の息子という目で主人公を見ているわけだろう。だから本当の友人になり得たか疑問だな。
「ううむ・・・」
そして、この世界でも、最初はワッカの弟のかわり・・・。どこの世界でも代用品だった彼が、ユウナのガードとしてはじめて自分の存在価値を得たとしたら・・・。その後の行動もよくわかるのではないのであろうか？
「じゃあ、ヒロイン」
これも思うんだが・・・。もしかしたら「死にたがり」だったのかもしれないな。
「へ・・・」
というかそれしか価値観を持たないように育ってしまった・・・。
『私、シンを倒します。必ず倒します』
彼女にはこれしかない。こっちは父親の過度の愛情かな。結果、娘を辺境の地に隠したがその出自まで隠すことが出来ずに、期待の星として育てられてしまう。だから、彼女には一つしか価値観がない。
「そうだろうが、その価値観は世界共通のものだろう」
そう、だが、彼女は全く違う価値観を持った主人公と出会うことで価値観の崩壊と再構築が発生する。
「ふむふむ・・・」
結果、父親のようにとか、みんなが望むからとか、言っていたのが、自分がみんなを救うという考え方にシフトする。そのあたりやっぱりユウナはエアリスの血脈を引いているのかもしれない。主人公に幼なじみがいなくて幸いであった・・・。あの幼なじみ、許すマジ！ ホットパンツなんぞ嫌いだあ！
「どうどう・・・。じゃあ、ガードのみなさん」
あの二人は、この世界の常識。終わった後でも、前回と評価は変わらないな。弟の死だとかルールーが一回召還師殺してるとかあっても結局は常識人として行動し、常識人として主人公とヒロインの流れに飲み込まれていっただけのような気がする。
あと、すまん、結局キマリは最後まで使えなかった・・・。ま、キャラとしては種族を裏切ってまでこっち来てくれた人なんだが・・・。やっぱり理解できなかった。あの山の中でも、納得できなかったのだ。
「で、最後がアーロンだが・・・」
すごいぞぉ！ オヤジ！ 格好いいぞぉ！ オヤジ！
「あ・・・。でも、貴様よりも１歳若いのだぞ・・・」
それがどうした。
「あ、開き直った・・・」
格好いいニャ、オヤジ！ 格好いいニャ、オヤジ！
格好いいぞぉ、オヤジ！ 格好いいぞぉ、オヤジ！
「ああ・・・。二人とも壊れた・・・. ま、いいんだが・・・。
というわけでこの場を借りて一言。
今回の悪役、根性が足りない！ 少しはケフカを見習え、他の力借りて滅ぼすくらいなら最初からやるな！
では、次回には上杉が正常になっていることを祈りつつ・・・今回はおしまい」（01,8,3）
