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過ぎし日の Small Talks

第8集 : 12/6/2001-5/21/2002 編

超訳: いたがきもと


【5/21/2002】 会社のビジネスユニット(※1)の第二四半期(※2)結果発表のあとで...

世界的に電子通信業界もまだまだ厳しいこのご時世、 多少上向き傾向が見えてきたものの依然予断は許さぬこのご時世、 昨年に引き続き今年もまた世界的にレイオフ決行か? という暗い噂が流れ始めた最近。
USのお偉いさんが神戸のために電話&WebExミーティングを開いてくれ、 「今回ウチのビジネスユニットではレイオフプログラムはやらない」 と断言。 但しこのまま業績が上向いても数年は世界的にほとんど人を増やさないことも言及。

ミーティングのあとで、去年の新人F君はぼやく。

「要するに、今日のミーティングで言いたかったことってのは、 人減らさない代わりにお前は当分宴会幹事続けろよってことスかね。はぁー。」
「まぁまぁ、 宴会幹事すらさせてもらえなくなるよりはいいじゃない。」


ちなみに、こないだ隣りのプロジェクトマネージャーM氏はふとこんなことを言っていた。

「こないださー、F君に 『最近宴会ないよねー、もう5月だしそろそろどうかなー』 とか訊いたら、 『いうても誰も歓迎する人いてませんしねー。』 と冷たく言われた。」

そうな。

※1) 日本語では何と言う? 多分「事業部」よりもう一段デカい枠組。
※2) ウチの会社の会計年度は11月〜10月。


【5/12/2002】 新開地の野外ライヴ会場にて。

神戸は新開地という街で、 この週末に地元の音楽フェスティバルのようなイヴェントがあり、 ウチのバンドも演奏してきました(一般民衆の前で演るのは初めて)。

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んで、まずはこちら右端の写真をクリック。→
ナンでかヴォーカル&コーラス部隊が舞台衣裳をチャイナドレスで決めることに決定したため、 男性陣はカンフー服で対抗。 (やってる音楽はソウル・アシッドジャズ系ポップなので全く関係ありません)

本番間近、ステージの前を準備でうろうろしている我々を見て、 見に来てくれてた某メンバーの知人に地元のおばあちゃんが話しかけてきてくれた。

「みなさんわざわざはるばる中国から来てくれはったんですか?

話を受けた彼は、とっさに答えた。

「いや、あー見えても実は ほとんど日本人なんですけどね。

...全員です!!。





職場の人が撮ってくれた写真を見た、 本コーナーにもたびたび登場する某R&DエンジニアH嬢の一言。

「もとさんのカンフー姿、似合いすぎて言葉も出ません。。。 公園で太極拳とかやってそうです。」

はい、たまに大陸的な顔、とか日系二世、とか言われます...


【4/7-12/2002】 中国出張中、同行したマーケティングエンジニアI氏のコメント。

先月に引き続き、ほぼ同じ日程でまたも中国出張に行ってまいりました。

【その一】
香港国際空港からリムジンバスで深川(注:土ヘンに川)へ、
深川入境審査を終えたところでホテル行きのマイクロバスに分乗の指示。

「なんかシステムがよくわからん。」
「ここから先は各々行き先によってバラバラにマイクロバスで連れてってくれるんじゃないすか?」
「だといいけど、大丈夫なんだろーなーこのマイクロバス。
 オレ達ワケわからんところに連れていかれて、 ヘンなとこ売り飛ばされたりしないだろうなぁ。
「んー、大〜丈夫。 ボクらにそんな商品価値ないでしょって。
「いや、そういう目的じゃなくってさ、
山奥のダムとか道路工事とかで強制労働させられたり、 って、人余ってるから大丈夫か。

【その二】
中国の顧客相手に連日技術セミナの続く深川、
客先からホテルに戻る途上、車窓から見える街の風景に一言。

「なんかさー、どこもかしこも漢字ばっかりで疲れるよなー。 たまには平仮名使えって感じだよね。
「って、中国の風景にツッコまれても...」

【その三】
週の後半、上海に移動。 この頃にはさすがに慣れてきたのか(体調は腹下したりで最悪だったらしい)、 やはり客先からオフィスに戻る途上のタクシーから見える風景に一言。

「はぁー、 漢字だととりあえず何となくでも意味がわかるからホッとするよな。」
「深川と言ってることがちゃうじゃないすか。」

何でも数ヶ月前に韓国に出張行った際、 どこもかしこもハングルだらけで意味わからず疲れたらしい...。

さて、二度目の中国は前回から一ヶ月を待たずにやってきました。 今回はほとんどが前回一度訪問している客先、 自分も一つ二つセッションで講師(プレゼンター)を務めはしたものの、 基本的には他の人と現地のエンジニア達のテクニカルバックアップが主だったため、 個人的には前回よりリラックス。 また、前回は街を見てみたりという時間もほとんど持てなかったが、 日程もほとんど一緒ということもあり少し土地カンも出てきて、 夜にタクシーや公共交通機関を使いつつちょっと買い物に出てみたりと、 中国という国の持つ空気を楽しむ余裕ももう少し出てきた。
帰りの飛行機のチケットが押さえられなかったという名目(でもホントです)で日曜帰りにし、 土曜は上海の街を濶歩したり、 まーたまにはこれくらいの楽しみはあってもいいっしょ。

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しかし出張で空港-ホテル-自社オフィス-客先オフィスを結ぶ移動ばかりだと、 超近代的なビルや、 ほとんど先進国と変わらない都会の風景の中にばかり身を置くことになってしまうけど、 上海で過ごした休日は、一日だけだったけどこの国の持つ空気を感じるにはそれなりに有意義だった。 その超先端的な表の顔を見せるすぐ裏側の通りは、 ごちゃごちゃとした「アジア的な」風景。 軒先から延びる洗濯物、一杯3元(約50円)の大盛牛肉ラーメン、 果物を篭に載せ売り歩く行商、道端で将棋(?)を楽しむ老人、雑貨屋。 そしてその通りの向こうに見える上海一高い高層ビル。 外資系企業やハイテク企業に勤めるエンジニア達は超エリートの部類に属するらしく、 例えばその両方を満たしているウチの会社の中国オフィスの場合、 そこで働く営業やSEは平均所得の20倍〜30倍という数字もチラリ聞いた。 やっぱり所得格差って激しいんだろうな。

ただ、そういった生活臭漂う通りをそれなりに歩いて意外に思ったのは、 あまり治安の悪さを感じないこと。 ホームレスや物乞いもいない (彼らはむしろ都市部にいる。だってそうでないとお金もらえないもんね。)。 今、半年すれば街の風景が変わる、 といわれるほど開発が急ピッチで進んでいる上海、一方では、 今の生活を受け止め、 違う時間の流れで彼らなりの平和を感じながら日々生活している庶民がいる、 ということなのだろうか。 僕は一介の通りすがりに過ぎないので、本当のところはわからないが。

さて、では僕らが仕事で相手をする現地オフィスのエンジニアや顧客の技術レヴェルはというと、 これが決して低くなく、しかも勉強熱心ときている。 まーエリート揃いだしね。 とか悠長にコメント入れていていいのか? このまんまだと日本はやばいぞー、なんて最近はよく云われるけれど、 油断してたら本当に抜かされちゃうよこりゃ、 と思った一週間(+前回の一週間)でした。

というわけで、SmallTalk に名を借りた旅行記、おしまい。


【3/22/2002】 上海のレストランにて、 中国出張中一緒に行動しているエンジニア達と。

「ボクの住んでる香港は長いこと英国領内だったこともあって、 みんなファーストネームは本名である中国名の他に西洋名を持ってることが多い。」
「あー、あれね、Frankie とか Michael とか Edward とか。 あれはニックネームなのかい?」
「うん、基本的には Christian Name だね。 でも今ではほとんどその西洋名が本名みたいなもんで、 みなそれで呼び合ってるね。 ボクは前わざとひねくれて職場のみんなを中国名(本名)で呼んだら、 みんな背筋がぞぞぞっとして『頼むからヤメテくれー』って言われた。」
「そうかぁー、Christian Name ねぇ。 そういや上海オフィスの彼らも、Larry に Bill だもんねぇ。」
「アイツらは別に香港出身じゃないし、あれは単なるニックネームだな。 特にウチみたいな外資系の社員だったりすると、 インターナショナルな響きの名前を自分でああやって付けたがるわけだ。
「はっはぁー。インターナショナルねぇー。」
「まぁそっちの方が USのエンジニアとかには憶えてもらい易いしね。 でもな、例えば Larry なんて、自分で付けたはいいけど、 きちんと英語の発音ができなかったりして、 アメリカ人に通じなかったりするわけ。」
Hello〜。My Name is あー、 ちょっと発音できないからファーストネーム飛ばします、 ってかーっ???」

こう語ってくれた香港オフィスから来た彼は西洋名を持たない代わりに、 自分の名前を "KC" と、これまたアメリカ風にイニシャルにしている。 "KC"は「國彰」と書き、"Kwok-Cheong" と読む。 こりゃ日本語では「くにあき」だ、と教えてあげたら、 いたく気に入っていた。因みに僕の名前は中国読みすると、 "Bang Hun Sue" なんだそうな。

さて、中国出張。どうもボクは職場や一部の友人達の間では、 世界中飛び廻って仕事をしているようなイメージがちょいとあるらしいが、 実はアメリカ(*1)以外の海外は出張・プライヴェート問わず今回が初めて、というと人にはびっくりされる。 久しぶりにナカナカ新鮮な体験をした一週間だったけど、 香港に降り立ち陸路(KCR)で深川(*2)へ、 ここで3日、のち上海に移動して2日、 計5泊6日の中身の濃い出張期間だったにも拘らず、 そのほとんどはホテルと現地のセールスオフィス、 そしてオフィスと客先のオフィスとをタクシーで繋ぐだけの毎日で、 夕方も客先から戻りオフィスでミーティングやらメールチェックやら明日の客先訪問の準備やらで毎日夜9時10時、 ホテル周辺をぶらついてみたり店を覗いたりする暇すらなく、 観光的要素は皆無に近かった。 食事もほとんどホテル内か、 会社のオフィスの入る超近代的なビル内ばかりでいまいち現地の空気を体感できる機会が少なかったのが残念。
アメリカと香港からの同行者と3人で行動してたので、 勝手な個人行動もできなかったわけだけど。 まぁ仕事だからね。
こんどは休日も挟んで、じっくり行ってみたいねー。 って、今回木曜が休日だったんだよね、日本では。

注 *1) Spokaneに住んでいたのでカナダには良く行ったけど、 これは車で国境を越えていける範囲だし、 言葉・文化・生活などほとんど変わらないのでアメリカの誤差範囲内でしょう。 また、一度旅行で Texas に寄った際、 メキシコ国境を歩いて越えられるというのでふらりメキシコ側に寄ったが、 これも歩きだし30分程度ぶらぶらしただけなのでアメリカの誤差範囲内とする。
注 *2) 深川(shenzhen)のセンの時は本当は土ヘンに川という字。


【2/20/2002】 神戸の職場にて。

ビジネスマン達は、時にはハッタリをも武器に、 この激しい競争社会を生き抜かねばならない、という話(...か?)。

ウチの営業さんって、 基本的に技術の話もできる営業って風に見られているので、 客先でもなかなか大変らしい。 前にとある営業さんが、客先で通信計測のシステムの話か何かしている時に、 突如お客さんに知らん用語を言われたらしい。

顧客「めばちこ?」
営業「は? (な、なんだ?)
顧客「あ、いや、めばちこ...ですよね?」
営業「はぁ...そ、そう..ですね、メバチコ、 ええ、メバチ..コですかね、 (って何だ? 業界用語か? 何かシステムのこと言ってるのか? えーっと、えーっと)この場合は。 そうー、ですね。んー。」

冷汗たらたらしながら必死で頭の中で用語をスキャンしながら話を繋ぐ営業さんも、この時はハッタリが続かず、最後に観念してお客さんに意味を訊いたそうな。 はいそうです。関西出身の方ならもうお分かりですね。 この営業さん、このとき目にものもらいがあったそうだ。
...という話を聞いたので早速職場のR氏とY氏に披露していたら、 神戸出身のY氏曰く、

「あ、オレもエピソードあるよ。もう10数年前になるけど、 昔やっぱりUSに赴任した頃、 目にめばちこが出来て現地の医者に行ったんやけどな、 英語で何て言ったらいいかわからんねん。 まだ行ったばっかりだし英会話もようわからんから、 付き添ってくれた某H氏の奥さん(日本人)に通訳お願いしたんやけど、 医者以前に、日本語で「めばちこ」って言ってもその奥さんに通じんかったという...

はいすんません。前半と後半で話のテーマが変わって脈絡なくなっとります。 わたしも「めばちこ」なんちゅう言葉は知りまへんどした。 ちなみに英語では styというらしい。

話を戻すと、私も仕事上よくお客さんと会いますが、 それなりにハッタリはかましてます。 とある客先で出た意見を、次の訪問先でエラそうに 「他に例えばこんなケースも考えられませんかねぇ?」 なんてこともよくやっとります。
ハッタリは重要です。 とりあえず最初はハッタリかましといて周囲に「こいつデキるかも」 と思わせておいて、その後いつか相手が 「もしかしてこいつ何もわかってないんじゃ?」 と気付かれる前に必死でそこまでレベルを引き上げる。 これが上出Y氏の「ハッタリ理論」。
ワタシも会社に入ってから、ずっとこんなんでやってきとるのを...

とかいいつつ実は小心者だったりもするので、 内心いつもビクビクしてたりもしますが。 いつか破綻しませんように。

追伸:ちなみに仙台出身のR氏によると、 仙台弁ではものもらいのことを「バカ」というそうです。


【1/26/2002】 北志賀高原よませスキー場にて、某草スキー大会開会式。

コンピュータ関連企業のスキー部が9社集まって毎年開かれるスキー大会で、 昨年団体総合優勝を決めた、某S●NYチームの代表者の選手宣誓の言葉。 を載せようと思ったのですが、 その一年前(同じくS●NYチーム)の宣誓の方が面白かったときいたので、 そっちをご紹介。

「宣誓! 我々社会人スキーヤーは、 あり余る財力にモノ言わせ、 体力の衰えた体を最新のマテリアル(スキー道具)で補い、 カネでタイムを買うことを誓います。

私も初めて大会に参加してみました。 参加者のレヴェルは、上はインカレ経験・国体選手レヴェルから、 下は私のようなカーヴィング板今年が初めて、 ポールに入るのも今年が初めてというような初心者まで、 男子150〜200名、女子50名前後。
なんか話によると某F通さんとか某S●NYさんとか、 この大会出るのに部内予選まであるとか...
しかしレースってのは普段やっているスキーとは別世界ですな。 まず、ポールに入ってターンが制限されると何でこんなに難しくなるのか。 本番スタート台に立つと何でこんなにビビるのか。 さらにコースにどんどん深い溝ができて、 普段なら何でもない斜度の整地面がトンでもない地獄のコースに。 場数を踏んでない経験の浅さもあってか、 SL,GS両方共途中クラッシュ (GSなんて2旗門目で...)で完走ならずでありましたが、 非常に勉強になりました。
前出T氏曰く、

「まずは見た目(ワンピ、プロテクター、メット等)から、 次にケガをしないこと、 その次に完走すること、 これだけクリアして初めてタイムを競う楽しみ&悔しさが味わえる。」

うーむ。やはりまずは見た目から。しかしながら来年はまず完走を目指そう。

とはいえ、2月中の我が温泉スキー部の活動内容は、 この大会のあと、 まさにその名の通り「温泉&カニ三昧+スキーはおまけ」に成り変わる。 3月の別の大会本番までもうポールに入ることもないでしょう。


【1/26/2002】 宮崎オフィスの某CE、T氏のトラウマ。

「前にね、アメリカに一週間の出張行った時に泊まったホテルのカウンターで、 まずチェックアウトの日にちを最初確認するじゃない、 10/30チェックアウトなんだけど、それ英語で伝えたらさー、 最初発音がわかってもらえなくてさ、 やっと伝わったと思ったら 『お前は今日から1年間も宿泊するのか?』 とか真顔で訊かれてね、 それ以来トラウマなのよ、 10の位の数字と10区切の数字を発音するのが。

10/22とかにチェックインして、 チェックアウト日を "October Thiry" と一生懸命伝えたにも拘らず、 何度も "Thirteen? One-Three?" と訊き返され、 挙句に言われた言葉だそうな。
まー、Eleven, Twelve を除く 10の位の数字と Ten, Twenty を除く10区切りの数字の発音は確かによく間違えられ、 自信を失くしますが、ご安心あれ。アメリカ人同士でもたまに "Thirteen" とか言ったあとに "One-Three? or Three-Zero?" とか確認入れていることがあるくらいですんで、ま、そんなもんでしょ。
むしろ問題は、 そんな一年も宿泊するはずのない状況で、 10/13 としか認識できないホテルクラークじゃなかろうか。 もうちょっと想像力働かせろ。

しかし私にも似たような経験があります。 もっと想像力働かせろーっ。オゥーレンジ!

余談ですが、この日は北志賀高原よませスキー場にて、 スキー大会でした。


【12/20/2001】 オフィスのカフェテリア(食堂)のパートのおばちゃんと。

時事ネタ:食物安全神話崩壊

「カレー下さい。」
「あ、ボクは牛丼お願いします。」
「はいカレーと牛丼ねー。○○さん牛丼お願ーい。 カレーはごはんどうします?」
「大盛りでお願いしまーす。 あ、最近カレー久し振りだから気付かなかったけど、 なんかカレーのルーが前と違いません? 今までのはもっと赤茶っぽい感じでしたよね。」
「あーそうなんですよ。 今まではビーフカレーだったんだけど、 今はビーフはちょっとホラ、危いでしょう? それでこないだからポークカレーに変えたんですよー。
「あーなるほどー。」
「そうなんですよねー。」
「・・・って、あれ? 牛丼は大丈夫なんですか?コレ。」
「・・・・・・。そういえば、そうですね。」

おいおい。大丈夫かウチの仕出し業者。

とはいえ、自分はあんまり気にせず食べてますが、 牛食肉関係の商売やってる人はそりゃー大変なことでしょう。 前とある番組でやってましたが、駅周辺の焼肉屋の例では、 客が激減しているのは駅ビル内や駅前の目立つところにある焼肉屋で、 駅からちょっと離れた処にある焼肉屋は客の減少数が比較的少ないとのこと。 これは駅からアクセスが良いところほど一見さんが多く、 一見さんの敬遠が顕著だからとの分析。なるほど。

さて、狂牛病の潜伏期間って何年くらいだっけ? けっこう先だよね。 これってかかった本人は割かし自覚ないまま楽にいっちゃえるんでしたっけ?
そういや小学校時代、夏休みに家族で北海道旅行をし、 ニセコハイキングをした時、 地元北海道出身であるはずの父に何の躊躇もなく薦められ、 川や湖の水をガボガボ飲んでた憶えがあります。 エヒノコックスの潜伏期間って10年くらいでしたっけ? いつぞや遡って計算したら、 もし発病していたら学生時代にもがき苦しんでいたと思われるので、 かかっていないっ! だから今回もきっと大丈夫。牛はうまいっ!


【12/15/2001】 職場にて世間話。同じプロジェクトのエンジニアH嬢の疑問。

時事ネタ:アフガン空爆 〜 ビンラディンは何処へ?

会話があったのはもう少し前のことですが、書き忘れていたので今書きます。

「山奥の洞窟に隠れてるって、ビンラディン見つかるかねぇ〜」
「なんか整形手術とかいう噂もありますね。」
「ん〜。どこですんだろ。でもいるか、医者くらい。 オウムだっていたんだし。」
「でも、私達日本人からすると、 もう既にあんな鼻筋の通った顔してるのに、 これ以上どこを整形するんだ〜って思いません? 整形なんかする必要ないじゃないかーって。」

って、美容整形ちゃうやろ〜〜〜。

さて、あの悲惨なテロ以来、 "America Unite"という合言葉の下、 すっかり過激派宗教国家(は言い過ぎか)に成り変わってしまった感もあるアメリカ合衆国。 あのテロ事件はどんなに譲歩してもとうてい許し難い事件でしたが、 今アメリカのやっていることは本質的に彼らテロと一緒だ、 という意見はけっこうあるようですね。 この戦争(タリバンへの空爆)が始まった頃、 どこかの州の高校生が戦争に反対し学校で署名集めをしたら、 「国家反逆罪」ではないにせよ、 まぁ似たような理由で退学になったという事件もありました。 アメリカには果たして言論の自由はあったのだろうか? 政府の考える「正義」以外は認めない国になってしまったのだろうか? 大統領がブッシュに代わってから、 なんか国際条約等にも一方的に脱退するわ何やらかんやらで、 やりたい放題の一方で国際的に物議も醸している昨今のアメリカですが、 この新大統領のマユツバさもさることながら、 それにしてもあの空爆の米国民の支持率には驚かされます。 まぁ文化も歴史も立場も違うので一概には云えないかも知れませんが、 日本ではちょっと考えられない数字。 基本的に自国が戦場にならず、遠い遠い異国で繰り広げられることだから、 いまいちリアリティも薄いということなんでしょうか。 ユーゴ・コソボ紛争の際、私はアメリカ(Spokaneね)に住んでましたが、 やはり「今自分のいる国は戦争をしている」 という感覚はほとんどないに等しかった記憶があります。 まぁ職場のエンジニア達が仕事の合間に普段より多い頻度でCNNのサイトをチェックしに行ってた程度でしょうか。

さて、話を戻すと、ビンラディン氏、 空爆地域のどこかの洞窟でもっと早い時期に 「ビンラディンの遺体」 なるものが発見されると私は踏んでましたが、 実際にはまだそうなっていません。 当然ながらその発見されるであろう遺体というのは替え玉なワケですが。
とすると仮にビンラディンを発見しても、 それが本物かどうかはなかなか判断が難しいのではないかと。 ましてや整形なんぞしてようものなら、ウーン。 なんとなく、あのヒゲ剃るだけでも見分けつかなくなったりして。


【12/6/2001】 ”プランナー”のお仕事とは。

景気が悪く暗い話も多い中、仕事だけは爆発している今日この頃... いかがお過ごしですか?

昼食を摂るため、同僚とカフェテリアに向かう途上の会話。
(参加者: いつもハタから涼しい顔してコメントを加えるというちょっとずるい立場をキープしている開発エンジニアH氏、 辛口全開・B型差別の開発エンジニアM氏、 そして最近他部署から移ってきた熱血正義漢の品質保証エンジニアT氏。)

ちなみに「プランナー」とは、(電子応用測定器の)製品の市場を調査し、 製品を企画し、機能・仕様を決めてプロジェクトを立ち上げるお仕事です、 本来は。

「いやー昨日飲みにいった時、 途中で板垣さんが最近コワれ始めてる話題で盛り上がりましたよ。」
「なんで人の話で盛り上がってんじゃい。」
「いや、(別セクションのプランナーの)Tさんがいたから。 いやー、やっぱプランナーってどこも大変なんだねーって話で。」
「いやー忙しそうですねー、最近特に。」
「そうでしょー? もう最近こりゃアカンわって感じですよ。 しかしねー、プランナーの仕事っていったらですねー、 昨日は占い師(※1)でしょー、 今日は朝からずっと政治家(※2)でしょー、 それから、ある時はハイジン(※3)でしょー。 なんだかなー。 って、あ、そういう意味ちゃいますよ、 俳句の方ですよ、5-7-5 の方。」
「あー、そういうことか。」
「今エレベータに乗ってる人、みんな誤解したと思いますけど。」
「ええ。『プランナーやめますか? それとも人間やめますか?』みたいな。」

で、その彼(M氏)は直後にこう付け加えた。 でもそうでしょ? 違うんですか?
それはおいといて。

(※1)「占い師」
立ち上げようとしている(or立ち上げ始めた)プロジェクトで開発される製品のo売り上げ予測(forecast)を立てること。 技術動向、市場の政治動向・顧客動向、過去の販売実績、地域性、 製品の仕様や値段・オプション構成、 ターゲットとする市場のサイズと成長予測、 もうその他様々膨大なパラメータを自分の目で耳で手で足で集め、 人の集めたデータも拝借して、様々な角度から検討・整理し、 その割には最後は結局カンに頼るしかないという、 エンジニア心からするとイマイチすっきりしない作業。 しかも苦労する割には当たらない。 仮にこれらのパラメータがキレイに数式に当てはめられて予測でき、 それがピタリ当たったりするとエンジニア的には気持ち良いのだが。 んでもって、後輩の開発エンジニアS君は言う。
「はぁーすごいですねー。 でもこれで板垣さん、このforecast、 そんなんでホントに当たっちゃったらどうします? もう名刺にはエンジニアって書けなくなりますよ。 占い師ですよ。」
ちなみにforecasting歴ン年の私の上司は 「forecastingなんぞ所詮当たるとは限らんのだから、 2日もかけたら時間かけ過ぎ。」 という。 んじゃあナゼこんな作業をやらねばならないかと言うと、 当然ながら企業の第一目的は金を稼ぐことなわけで、 要するにプロジェクトを立ち上げて、 そこに予算と人を充ててもらうためには「こういう製品を作れば、 これだけ売れるんです」ということを示さねばならない。 Forecasting の目的は、それを当てることそのものにあるのではなく、 その予測をもってしていかに周囲を騙せるか納得させられるか、大事なのはそこ。 よって、仮に予測時点での背景を十分考慮し皆が納得しうる forecast を作成した結果、これが外れてもこれは全くOKで、 逆に結果的にはドンピシャリでもそれを予測時点で皆を納得させ得る理由を説明できない forecast は、 ダメな forecast なんである。難しいね。
(※2)「政治家」
当然プロジェクトとして動いていくためには、様々な関係部署(内向きにも外向きにも)との了解を得ていかねばならない。 そう、やっと製品仕様の優先順位付けが固まってきて、 各関係セクションの合意が取れてきた頃になんでそれを引っかき回すようなことを今さら言うんじゃD!(USの某マネージャー)。 なんとかしてくれもう。 製品仕様を決める権限はプランナーにあるんじゃ!
(※3)「ハイジン」
「俳人」です。モチロン。 特別技術的に面白いというワケでもなく、どうでもいいちゃどうでもいいように見えて結構大変な作業が、各ファンクションキー(ソフトキー)のラベル名や外部コントロール用のGPIBコマンドの名前を考える作業。 限られた字数とシンタックスの中に、 いかにその機能のエッセンスをシンプルに表現するか。 まさにこれはゲージュツである。ホンマかいな。 趣味でたまに俳句もやるらしい、いぶし銀マニュアルライターのIさんは語る。
"Burst Edge Slope Threshold" って、このキーの名前、 まぁ機能は割とイメージできますけど、 なんかこうイマイチ賑やか過ぎっていいますか、 なんか Edge と Slope と季語が二つも入っているようなね。 Slope つったらBurst波のEdge部分ってのは自明ですよね。 あ、だとすると季語はBurstですかね。 どう思われます?
って季語はどうでもいいんですが。
実際に開発フェーズに入ると、 様々な問題を解決するために各開発担当エンジニアが色々な技術的アイデアを出し、それらを取り入れていく時、 ここをこう解決するために、ここにこういう機能を実装したいんですけど、 キーラベルどうすればいいすかねぇ、考えといて下さい.... とか言われると、フと侘しさを憶えることも。 プランナーって、名前をつけるのが仕事?

バイオリズム下降気味。

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