墨絵の谷へ(1)
【4/23-4/27/2003】 Seattle→Spokane→Waterton
【4/23-4/27/2003】 Seattle→Spokane→Waterton
4/22: KIX-SFO-SEA → Spokane、曇
〜東へ : まどろみのI-90〜
2週間に及ぶ久々のUS出張から帰国し、 一日だけ置いて今度は休暇としてまたUSに舞い戻る... それだけが理由でもないのだが、 今、 体は時差ボケ度合が交錯していてワケワカラン。
さて、 今回はUALを使い、 San Fransico入国・乗換でSeattle入りである。 NWAが Kansai-Seattle直行便を廃止しなければねぇ、 直接SpokaneもしくはKalispellに飛べるのに... (注:夏場は運行するらしいです) 今回は無謀にもSeattleでレンタカーを借り、 I-90をひたすら東へ走るという、 体力任せの学生のようなアプローチを取ってしまった。 おそらくIdahoのどこかで安モーテルにでも逃げ込むつもりであったが、 眠い、とにかくネムい。 途中何度か休憩で軽くうたた寝をするつもりが、 各々1時間近くにも及んでしまい、 結局その日は古巣Spokaneに辿り着くのが精一杯であったという... とはいえ薄情な自分は、 誰にも連絡取らない。 だって眠いし、 夜遅いし。
飛び込んだ宿が Free High-Speed Internet Access 可だったので(時代だねぇ)、 お陰でWebからGlacier周辺の西と東の週間天気予報を入手できた。 しかし残念ながらせっかく来たのにこの一週間、 全然天気が良くないらしい。 近くの閉店間際のChinese Buffet でテイクアウトしたら、 品庄の庄司君に似たアジア系店員さんが、 税込みトータル$5でいいよと言ってくれた。 ありがとう。 でもその食事はまずかった...。
4/23: Spokane → Waterton-Glacier、雨・曇
〜今日は事前調査日〜
さて、 昨夜の遅れを取り戻すべく、 もう夜中のうちに出発... できるはずもなく、 精一杯早起きして朝6時であった。 が、 やはり猛烈に眠い。 I-90途上で2,3度休憩を入れるも、 今回は持参の目覚し時計をフル稼働させ、 睡眠は各10分に抑える。
昼、 Kalispell はバリバリ雨。 が、 West Glacier まで来ると雨は止んでいる。 さてこの時期、 当然ながらGTTSはまだ開通には遠く、 唯一開く Apgar Visitor Center も週末のみ。 つまり一般観光客向けには「クローズ」と言ってもさほど差し仕えないであろう。 にも拘らず入園料は夏と同じだけ($10.00/week)取られる。 ま、 平日はゲートが無人なので払わんでもわからんのだが。 しかし敢えてそこをしっかり支払ってみるのも悪くないと思い(というか本来しっかり支払うべきなのだが)、 誰もいないゲートで、 律義に備え付けエンヴェロープに必要事項を書き入れ$10札と共に投函。
GTTSは Avalanche Creek まで開通。 特筆すべきこともなくUS-2に戻り、 東側へぐるりとまわりBrowning経由で St.Mary そして Many Glacier へ。 Columbian Ground Squirrel は既に活動を開始している模様。 Many Glacier、 Swiftcurrent Lake手前でメスのBighorn Sheep の一団に遭遇。 そうやったね、 この時期は低地に移動しているんだった。 昔と同じく、 皆不思議そうに車を見たり、 窓から顔を突っこもうとしたり。 変わらんなぁ。 この辺のトレイルには雪が残っていることをざっと確認し、 明日(以降)のクロカン候補地とする。
US-89を北上、 カナダ側へ。 Cardston にてお馴染み Flamingo Motel。 今日から4日間と告げると、 韓国系と思われるオーナーさんから$45/day で良いよと言われる。 カナダドルだからね、 3600円くらい? ラッキー。 ここ、 コーヒーメーカーも電子レンジも冷蔵庫も各部屋に完備、 コインランドリーも併設。 お薦めです。 ないのはまずいFree Continental Breakfast くらい。 しかも今回から "Internet Modem Jack" の文字が。時代だねぇ。 ...と思うも、 これは本当にジャックがあるだけだった(せめて今時LANにしてくれよ)。 さすがにそれは期待し過ぎか。
夕刻、 Waterton Lakes National Park。 本日はすっかり調査日である。 が、期待に反して雪はない。
Red Rock Canyon Pkway(閉鎖中)、Akamina Pkway(途中まで開通) あたりでクロカン可能と踏んでいたが全くの誤算。 崖の上には Bighorn Sheep、 草原には Elk の群れ、 そして Town Site には相も変わらず子連れの Mule Deer が濶歩している。 Visitor Centre 脇では3匹の Red Squirrel がせわしなく走り回る。 んん、 車でフラフラ見歩いているだけの割には、 今日一日随分沢山の動物を見てしまったぞ。 でもイマイチ新鮮味に欠ける。
そんな頃、 Red Rock Canyon Pkway 入り口で思わぬ珍客に遭遇。 Black Bear だ。 カメラの準備などに手間取っているうち、 彼(女)は橋の下をくぐり、 流れに沿って向こうへと去ってしまった。 この時期、 まだ熊は冬眠中かと思っていたから、 ちょっと意外。 早まって目醒めてしまった一頭か?
しかし、 のそのそと歩いていく彼の後姿を見て、 今日やっと何か心満たされる思いを感じる。 あんな大きな動物 (大きさだけで言えば鹿の方が大きいのだが... 何と言えば良いのだろう? 存在感?) が生を受け、 日々世に棲み生きているこの山が、 この森が、 この大地が、 何だかもう堪らなく愛おしくなるのである。
さてしかし、 どうしたものか。 明日はどこでスキーが出来るんだろ...
- Elkの群れ(数十頭): Two Dog Flats, Waterton
- Eweの群れ(数頭): Many Glacier
- Columbian Ground Squirrel: St.Mary, Many Glacier
- Ram Sheep: Waterton
- Red Squirrel: Waterton Visitor Center
- Mule Deer (母子連れ他): Waterton
- Black Bear: Waterton (Red rock)