越境ハイク 〜 Glacier紀行2000・夏(前編) (0)
PROLOGUE
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2000年、 夏を真近にした6月初旬、 自分はUS滞在任務を全て終え帰国。 元々の予定期間から1年も延びてしまったSpokane滞在であったが、 実はボクはもうひと夏くらいは居るつもりで昨冬から夏の攻略への準備を進めていたため、 ここで帰国してそのままでは気持ちが収まらない。 ということで2週間近く夏休みを取って再びGlacierを訪れることを決意。
いきなり計画段階から壁。
赤い矢印: 復路(flight)
ただ、 引越しや新しい仕事の準備など帰国後のゴタゴタで旅行手配は大幅に遅れてしまった。 元々の計画はこう。
- 関空からSeattleへNWA(ノースウエスト航空)で飛ぶ。
- その夕、 Seattleからアムトラックに乗って次の朝 East Glacier へ。
- East Glacier でレンタカーを借り、 最後はKalispellの空港で返す。
- NWA系列の Alaska/Horizon Air でSeattleに飛び、 NWAで関空へ帰る。
アムトラックを盛り込みつつも、実にムダのなく美しい計画...のはずが、 8月終盤の格安チケットを取ろうとしても、 既に2ヶ月前でフライトは満杯。 キャンセル待ちもままならず、 結局UAL(ユナイテッド航空)なら取れるというHISの説明に折れ、 San Franciscoから入国することに。 成田発の友人からも、 NWAは満席と言われ早々にUALで決めてしまったとの連絡(彼はSeattle入り)。
できることならNWAを使いたかった理由というのは単純明解で、 Kalispell-Seattleを結ぶフライトにUAL系列のものがなく、 UALでは格安周遊券の効力が発揮できず別料金が必要になってしまうためだったが背に腹は代えられぬ。
さて、 問題は成田から参戦する友人とどこでどう落ち合うか。 当初の予定ではNWAで関空から成田からそれぞれSeattleへ飛び、 その空港で落ち合えば良いだけだったが、 いきなりややこしいことに。 しかもどちらかというと今回問題を抱えているのはこちらの方である。 友人の場合、 帰りのKalispell-Seattle便が別料金になるだけで、 行きはSeattleに午前中のうちに着くからその後の計画には支障は出ないが、 こっちはSan Franciscoに昼着で、 接続便でSeattleに着陸する頃にその日のアムトラックが出てしまう。 仮にアムトラックをあきらめSeattle-Kalispell間をフライトで繋ぐにしても、 その日の便には間に合わず、 一日ムダになる。
赤い矢印: 復路(flight)
そこで考えた手。
UALの格安券周遊網を活用し、 自分はSan FranciscoからSeattleには飛ばず、
懐し(といっても帰ってきたばかりだが)の地Spokaneへ飛ぶことに。
友人にも同じくSeattleからSpokaneに飛んでもらい、 夜、 街で合流。
その日の夕方にSeattleを出たアムトラックをSpokaneでキャッチするという荒技。
この案に問題が一つあるとすれば、
ボクの方でSan Francisco-Spokane便の接続が非常に悪く、
Spokane便に乗るには San Francisco空港で夕方まで半日近く潰さねばならない。
その間USに不案内な友人がまるまる半日Spokaneで時間を潰さねばならないことだ。
しかしよくよく調べてみると、 Denver経由でSpokaneに飛ぶ方が到着時間が1時間ちょい早い。 乗り換えが一回増えるがどうせ荷物は関空でチェックインしたらあとは勝手に運んでくれるし、 この一時間は大きい、 と魔が差してそういうフライトを頼んだら、 HISのお姉さんに怪訝そうな顔をされた。
ネット予約の方が安い?
さて、 上で書いた通り、 帰りのKalispell→Seattleのローカル便はUAL提携便がなく、 別料金にてAlaska/Horizon便を取らねばならない。 (Seattle→San FranciscoはUALのシャトルが飛んでいるので別料金はかからない。) が、 HISにてその別料金分の予約を頼むとなんと、 片道1人$450 かかるという。 んなアホな... 片道のみでしかも競合のほとんどないローカル線だから多少かかることはわかっていたが、 Alaska Air Web Site でサーチしたら$280だったぞ、 と告げると、 それは米国内ローカルもしくはWeb直接予約のディスカウントの類だからウチ(HIS)では発券できない、 と言われてしまい、 結局その分はWeb経由で自力で取ることにした。
さて、 Alaska Air便料金をWebでよくよく調べてみると、 をを、 Kalispell→Seattle便は確かに片道$280なのだが、 面白いことにKalispell→Seattle→San Francisco と買うと何と片道$150ではないか! どうもSeattle-San Francisco間の競争原理が思いっ切り働いている様子。 よしよし、 ならばSan FranciscoまでAlaska/Horizonで行ってまえ。 ということでホクホク顔でweb予約を済ませた。 しかしあとでこれが思わぬ波乱を招くことになる.... が、 そんなことはここでは知るよしもない。 (その様子は Epilogue にて)
これでフライト、 レンタカー、 アムトラックの予約、 そしてGlacierのバックカントリーキャンプサイトの数日分の予約が完了。 とにもかくにも、 宿を除けばこれで全て手筈は整った。 あとはバックパックの準備をして、 出発日を待つだけだ。 Glacier園内は〆て丸10日もある(同行者は半分の5日で戻る)ので、 それなりのまとまったことができるであろう。 現地での宿は、飛び込みでどうにかなるであろう。