さよなら、 ぐれいしゃ。
【5/19-22/2000】 Lincoln Lake Trail
【5/19-22/2000】 Lincoln Lake Trail
気付けば...
もうすぐ6月頭、 あと2週間ほどでUS赴任滞在が終わり、 自分は日本に帰る。 実はこの時期まだGTTSが開いていたわけではなく、 歩き足りないアルパイントレイルも当然ながら閉鎖中。 すると別段先月のような特別な目的はなく、 天気もいまいちすぐれなかったのだが、 帰国の前に、 ただ最後にもういちどだけ見ておこうと思い、 今回はやってきた。
Kalispell への道中、 今まで気になっていた Camas Hot Springs に立ち寄る。 苔むした小さなプールのような無料露天風呂は、 脱衣場すらなく、 おばちゃん車の横でぶるんぶるん言わせながら水着に着替えちょる。 アバウトだぁ。 (というか、 これでは自分の彼女はちょっと連れてこられまい。) 入浴中の別のおばちゃんに腕を組ませられ、 記念撮影におつきあい。
KalispellのCafe Maxで2度目の食事。 お値段ちょっと張るけど、 これもとりあえず最後。 Owner の Vonnie Day さんに美味しいとお礼を言う。 またいつか来ます。
いつも寄っているアウトドアショップのSportsman & Ski Haus にも寄る。 これもとりあえず最後。 前に話をした店員のニイちゃんがボクを憶えていて、 また雑談。 彼の母親は日本人で、 実は子供の頃日本に住んでいたそう。 父親はアメリカ空軍だったというパターン。
そして、明けて5/20、 朝イチで寄ったいつもの Apgar Village Visitor Center。 中で案内をしていたじいちゃんレンジャーは、 先月ボクを Junior Ranger に認定してくれた人で、 顔を見るなり、"Heeey, You are my boy? Welcome Back! You're still in this country!"。
ほぉ〜。 気付けばいつの間にやら色んな所にしがらみが。
ついでに言うと、 明日の晩は昨夏に North Fork でハイク中に出会った Crowley 夫妻にお呼ばれ。 彼らは Kalispell 郊外に古いログハウスを買い取って住んでいるそうだ。
1人レンジャー斥候隊
そのじいちゃんレンジャー、Follett氏に Lincoln Lake Trail 往復をしたいと告げると、 今はトレイルクリーンアップ前なので倒木・土砂崩れ等あるだろうから、 普通のハイカーになら薦めない。 ただ、 キミなら大丈夫だろうとのお墨付をもらい、 止める代わりに 「他のハイカーへの参考のために、 トレイル状況をレポートして欲しい」 と言われ、 それを受けた。
Lincoln Lake Trail は McDonald Lodge から Snyder Ridge を越え、 Lincoln Creek 沿いにLakeに達する抜ける森林トレイル。 Lake奥には Chief Beaver Falls が落下する。 小刻みなアップダウンも多く、 往復約16miles(25.6km)もある。 途中、Snyder Ridge を越えた(と思われる)あたりから倒木が増えてきた。 中には根こそぎ大木が数本巻き添えに倒れており、 抜けるのが非常に困難な所も数ヶ所。 そういう場合トレイルの延びる方向を推測しながら森の薮の中を進むのだが、 その間に一度カメラのストラップを引っかけ、 気付かぬ間に薮のどこかにカメラだけ置いてきた、 なんてハプニングもあった(20分くらいして気付き大急ぎで戻り、 薮をかきわけ探すこと約15分、 枝にぶら下がるカメラを発見)。 そんなこんなで大小合わせてしめて 120本を超える倒木を越えて Lincoln Lake に辿りついた。 ひと冬でこんなにも倒れるものなのか。
今回自分以外のハイカーも含め、 動物の気配は全くない。 ただ、 森の中の陽溜りに春の花は既に爛漫と咲いている。 Glacier Lily、 White Trillium、 Violet、 Lady's Slippers など。 オンシーズン中は亜高山帯ハイクで忙しいから、 とてもこのトレイルは歩けないだろう。 Apgar 周辺の森林トレイルは、 こういうオフシーズンの方が適しているかもネ。
5/21、 雨。 晩、 Mark & Jenny Crowley 夫妻のログハウスに泊めてもらう。 山奥でびっくりしたが、この家にもびっくり。 Jenny はもうすぐ初子が産まれるのでおなかが大きい。 猫はすぐになついたが、 黒犬の "シャーロゥ" はむちゃ警戒心が強く、 うちとけてくれない。 日本でこの名前だと「シロ=White」って意味だよと教えると、 Mark はその話をいたく気に入っていた。 5/22朝、 彼らの敷地内の山の、 森の中をMarkと共にMTBで爆走する。 何エーカーあるんじゃここは?! 昼過ぎ、 公園に戻り、 John's Lake Loop をサクっと歩いておしまいっ!。
またね、ぐれいしゃ。