Grinnell Glacier、 上から見るか? 横から見るか?(1)
【9/16/1999】 Highline Trail, Grinnell Glacier Overlook
【9/16/1999】 Highline Trail, Grinnell Glacier Overlook
秋色!
園内でも低山部の森林地帯はまだたけなわではないものの、 さすが緯度、 標高共に高いGlacierのサブアルパインは里より一足早く既に秋色。 黄色く染まるアスペン、 赤い絨毯を敷きつめたようなFireweedやHuckleberryの葉、 そしてオレンジ色から鮮烈な赤に色付いた実がその緑色の葉と快晴の空の青に映えるMountain Ash(ナナカマド)など、 日本の秋の彩とはまた一風違った趣き。
どうやって戻ろう?
Highline Trail 踏破において一つ大きな問題なのは、 このトレイル、 The Loop〜Grantie Park Chalet〜Logan Pass までの Garden Wall を伝うルートなので、 同じ場所に戻ってこない。 夏場ならGTTSを走るハイカーズシャトルが利用できたが今はもうやってない。 そこで考えたのが、 Logan Pass からヒッチハイクで The Loop に向かう方法。 が、 今日はハイシーズンもなくましてや週末でもない。 我々の色気をもってしても(なんじゃそら)だ〜れも止まってくれやしないしそもそも通過する車の数が少ない。 結局親指を立てるのも7〜8分であえなく断念し、 こんな時のために持ってきた自転車を Logan Pass に置きざりにし、 車で The Loop まで下った。 そう、 The Loopからトレイルを Logan Pass まで歩き終えたら、 ドライバー(=自分)が自転車でGTTSを The Loop まで下り、 車を取ってくる、 というちょっとめんどいが確実な方法にて問題解決。 ハイキング中に自転車盗まれてたらやだけどね。
ちょっとナメてたかも
Highline Trail は普通、 Logan Pass からChaletを経由して The Loop に下るのがポピュラーだという。 というのも、 それだと  ̄ ̄ ̄\ というコースになるから。 が、 今回僕らは、 敢えてその逆を選んだ。 というのは、 自転車を使って起点に戻らねばならないという理由が大きいのだが、 それとは別に、 このトレイルをある程度楽ちんだとタカをくくっていたから。 The Loop から登り始めれば、 元気なうちに Grantie Park Chalet まで一気に高度を稼ぎ、 あとは高低差のない余裕の Garden Wall トラヴァースルートになるつもりだったんだよね。 ...だって「地球の歩き方」には Logan Pass〜Chalet間の高低差はたったの61mって書いてあったんだもの。 んー、 だまされた。 実際には280mの登り下りがあるんですねぇ。 元々けっこう距離のあるルートなので、 Logan Pass に辿り着いた時には「長い一日だったぁ」という感慨でいっぱい。 最初は歩き終えたら Logan Pass から Hidden Lake Trail を歩こう、 なんて言っていたのが、...どこにそんな余力があるのじゃ。
壁の上でおにぎりを。
途中、Highline Trail から枝分かれするように Wall の上に続く Grinnell Glacier Overlook Trail を伝う。 かなりキツイ傾斜が続くが、行き着いた先は壁の上、 まさに細く連なる大分水嶺の真上なのだ。 そしてその壁の裏には Mt. Gould の懐に抱かれた Grinnell Glacier がっ!
壁の上で食べるおにぎりは当然友人担当。 何故って僕はおにぎりがいまだに上手くにぎれないから。 今回は本場日本から持ち込んだ具(梅干し、唐辛子のり、鰹ぶし)を惜しげもなく使った至高(?)の逸品。 更にそぼろ肉とタマネギのバター醤油炒やキャベツ照り焼きソース風、 マッシュルームワインソテー等のアヤしいお惣菜(こちらは僕担当)が味に彩を添える。 さすがに風がちょっと強いが、 アメリカ大陸を分断するこの場所で和風のランチというのもオツ。
てなわけで明日は、 今遙か真下に見える Grinnell Glacier まで、 裏側からはりきって登るぞうっ。