人工内耳友の会−東海−
パソコン要約筆記のいろいろ場面

平成15年7月

 パソコン要約筆記の“いろいろ場面” 

【写真でのご紹介】

記 2003.7/☆宮下あけみ☆ akemizo@beige.ocn.ne.jp

みなさま、こんにちは。☆宮下あけみ☆です。

以前より、いくつかの「体験談」を、「人工内耳友の会:東海」のホームページに掲載していただいておりましたが、それらをご覧下さった方々より、「写真があると、わかりやすいんですが。」と、ご連絡をいただいておりました。

私自身、「準備段階での写真」は撮るのですが、「人」が入っている写真は撮らない…というか、もう、入力に入っていますので、撮れないんですね。

しかし、「こういう感じ、こういう所で、やってるんだよ。」という、【雰囲気・場面】が、少しでも伝われば…と思い、今回、まとめてみました。宜しければ、お目を通してみてください。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

※この文章ページに掲載している写真は、関係各所に「画像使用届出書」を提出し、「人工内耳友の会:東海ホームページへの掲載許可」をいただいているものです。


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【聞こえる中学校の入学・卒業式/体育館】



難聴学級がある、聴こえる学校での式典の様子です。
前方右側にスクリーンがあります。
入力者席は、スクリーンの前に取って下さっています。(学校指定)
しかし、在席難聴生徒は少なく、この日も、直接、文字を必要とする生徒は2名でしたが、ここの学校では、毎回、式典では「スクリーン表示」をしてくださっています。
この写真の瞬間は配置の調整中で、まだ文字を出していません(この瞬間は画像を出しています。)が、実際には、文字を必要とする人が何処に座っても、ハッキリ文字が見えるように「文字の大きさ・形・文字色・背景色」などを調節し、表出しています。

★この模様は、こちら↓をどうぞ。★
「学校(義務教育内)でのパソコン要約筆記」について【式典】(経験の中から)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/new_sub/akemi0.htm



【聞こえる高校の卒業式/学内の講堂】



難聴の生徒1名。入力者2名。
1年間、授業の情報保障に通いました。その生徒さんの卒業式です。
同じ1階のフロアには入力者席は確保できません。
そこで、学校側が、両脇にある2階の「観客席」を用意して下さり、そこで入力しました。
向かい(=利用者と同じ側)の2階席には、在校生による「ブラスバンド」が待機。
観客席は3階まであります。
「入力者席」と「生徒さんの席=表示用P.C.」までは30m以上あります。
よって、文字データは「無線LAN」で飛ばしました。
生徒さんは、自分のクラスメイトとともに、卒業式に参加する事が出来ました。

オマケですが、最後の「卒業生退場」の時。
ブラスバンドの演奏とともに、3階観客席から、在校生が一斉に「紙吹雪」を。
「わぁ〜!!! ステキ!!!」って感動しながら、ふと、「表示用P.C.」を見ると…。
ノートP.C.のキーボードの上には「真っ白な、紙吹雪の山」!!!! (@_@)
画面の高さまで「紙吹雪の山」は積もっていましたが、「ラスト退場シーン」で「発言」はなし。
難聴の生徒さんも皆さんと一緒に楽しく退場してくださってよかったです。
「表示用P.C.バイオ君、紙吹雪に埋もれる」、“初体験(*^_^*)”の情報保障でした。

★「無線LAN」については、こちら↓をどうぞ。★
【人工内耳と無線LAN】
http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/new_sub/akemi210.htm



【学校行事:演劇鑑賞会/体育館】





聴こえる学校に通う難聴のお子様たち。普段の授業では先生方がF.M.マイクを使用してくださるなど、個々の学校側の協力は得られていらっしゃると思います。
しかし、楽しい「体育館での行事」の場合、F.M.マイクでの効果には、難しいものがあります。
上記の写真は「演劇鑑賞会」。
スクリーン表示をし、児童全体が文字を見ることができるようにする方法もありますが、小学生の場合、文字を利用する学年により、「読むことができる漢字」にとても差がありますし、「演劇」などの場合、劇団の方々の舞台の使用方法等により、物理的にスクリーンを置くことができない場合もありえます。

このような場合、ノートパソコン表示ですと、文字を必要としている児童、一人一人の前にノートパソコンを置くだけで、文字表示を見ていただくことができます。
このとき、「無線LAN」で文字データを飛ばせば、児童は、自分のクラスの友だちの中で、みんなと一緒に、「演劇」などを、楽しむことができます。

★この模様は、こちら↓をどうぞ。★
「演劇鑑賞会:小学校体育館」
『難聴児童の座席の前にノートパソコン表示』

http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/new_sub/akemi212.htm



【両面スクリーン/会議室】



この会議室のスクリーンは、部屋の真ん中の天上から、おりてきます。
スクリーンの長さは自由に調節できます。
そしてスクリーンを挟んで両天井にプロジェクタがあり、スクリーン両面に、同じものが写せます。
ですから、「口字型」に座って会議をしても、スクリーンの真横に座らない限り、何処からでも文字が見えますので、司会者も聴こえる出席者も同時に、「文字情報」を見ることができます。
通常のスクリーン表示のように、「前だけ(司会者の後ろ)」にスクリーンがあると、司会者が文字表示の出具合を確認できず、挙手や多数決などを、聴者のペースで進められてしまう事があります。

しかし、全員が文字を見ながら会議を進める事により、
@ 司会者は、どの程度、どこまで難聴者(文字利用者)に内容が伝わっているか、文字化されているか、確認しながら進める事ができます。
A 発言者は、自分の発言がどのように文字化されているかわかり、自分の発言と「要約し文字化された文字が違う」と感じた場合、その場で言い直しができます。
などのメリットがあります。

勿論、司会者には別途、「ノートパソコン表示」をし、進行内容を確認しながら進めていただく事も、多々あります。



【絵を入れる/子ども会・行事など】



「お子様行事」の場合、そのグループのお子様にお願いして、「絵」を描いていただくことがあります。
行事の内容、季節に合わせて、みなさん、可愛い絵を描いてくださいます。
お子様に興味を持ってスクリーンを見ていただくには良い方法だと思っております。



【カラオケ風色変え機能】



大人・子ども、聴こえる・聴こえないに関係なく、みんなが文字を楽しく利用できる機能の1つです。
この写真で言うと、今、「いつも みんなの」の、「み」を歌おうとしているところです。
先に、ある程度の歌詞を出しておき、その後、歌詞の色を変えていくことにより、「今」歌っている所が、わかるので、聴こえないかたも聴者と一緒に歌を楽しむことができます。(^o^)丿

★この模様は、こちら↓をどうぞ。★
【小さなお子様に親しんでいただくパソコン文字表示】
「絵を入れる(カバー画)」「カラオケ風色変え機能」
http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/new_sub/akemi208.htm



【パソコン要約筆記ソフトを使って、ストリーミング画像に字幕を付けて見る】







「ストリーミング」というのは、インターネット上で見ることができる動画で、アクセスすると、その都度データを受信、動画を見る(再生する)ことができる…というものです。
最初の2枚の写真は、パソコン要約筆記ソフト「IPtalk(アイ・ピー・トーク)」を使って、「リアルタイム字幕」を出しながら、ストリーミングの動画を見ているパソコン画面。
3枚の写真は、それを見ているところです。

動画の「スタート」は音声ではなく、「目でわかる場面」に決め、IPtalkの「テキスト前ロール」に【A=せりふ】、【B=タイムコード】を入れ、「流す」と、「字幕付き映画・字幕付きテレビ」のように、ストリーミングを楽しむことができます。
この方法であれば、誰でも、いつでも、好きな時間帯に、何回でも、自宅で、インターネットでの動画を楽しむことができます。

【電気が切れたら、手書きです。】



最後にちょっと、“オマケ”です。
パソコン要約筆記は万能ではありません。電気を使いますのでアクシデントはつきものです。
私は数年間の経験の中で、2回、大きなアクシデントにあいました。
(1)入力中、会場担当者が間違えてプロジェクタの電源を抜いてしまい、スクリーンに文字が表示されなくなった。(上記写真。)
(2)停電。
どちらも昼間で、会場は明るく、室内にホワートボードがあったので、とにかくスグに、「手書き」をはじめました。

ほとんどの場合、パソコン要約筆記は数名で行います。チームワークが大切です。
上記2回とも、スグに、「手書きをする人」、「復活に備え、入力者席で待機する人」、「インターネットで参加している人のために入力をし続ける人」、「バッテリーの消耗を少しでも少なくするためにエディターを立ち上げて入力し続ける人」など、「パッパッパッ!!!」と、相談することもなく、各自、体を動かしていました。
体を動かしたあと、書きながら、「このまま続けるかどうか?」の確認をし、主催者が、「続ける。」と判断されたので、復活するまでの間、このような体制で続けました。

電気関係以外にも、いろんなアクシデントが考えられます。
状況によって、クリアーできるもの・できないもの、様々ですが、その時の情報保障者のチームワークと、主催者・参加者のご協力やご理解で、現場の情報保障は作られているのだと、いつも感謝しています。

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いかがでしょうか?
ここでは、実際の様子や雰囲気を知っていただきたいと思い、【写真に基づいて】、少し、まとめてみました。

勿論、「実際の現場」というのは千差万別で、「スクリーン表示なら、これ。」「ノート表示なら、これ。」と言うように、一概には言えません。
ただ、「へぇ〜。パソコン要約筆記って、こんな感じで行われてるんだぁ〜。」と、雰囲気をお伝えすることができたら嬉しいナ…。(^o^)丿と、思っております。

ご協力くださいました皆様、貴重な現場を与えてくださいました皆様、本当にありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。

☆★☆みやしたあけみ☆★☆  akemizo@beige.ocn.ne.jp




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