ST7/8のガイド用XYクロスケーブル

SBIG STシリーズの冷却CCDカメラでセルフガイドを使用する時、被写体の構図決めのためにカメラの
取付け方向を変えることができるケーブルです。

セルフガイドをする時は、イメージチップの
長辺が、日周運動の方向に平行になるよう取
付けなくてはなりません。
左右20度くらいまでなら回転させても問題
ありませんが、それ以上になるとガイドが正
しく機能しなくなります。

セルフガイドは便利な機能ですが、カメラの取付け方向が制限されるため、被写体によっては構図が取りに
くいのが欠点です。これはガイドチップ上での星の動きが、横方向(X)であれば赤経モーター、縦方向(Y)
であれば赤緯モーターを動かすように固定されているからです。

このように取付けて構図を決めたい時もあり
ますが、ガイドエラーになります。

そこで考えたのが、ST用のリレーと赤道儀のコントローラーを接続する中間に、横方向(X)の信号と縦方
向(Y)の信号をクロスさせてしまうケーブルを入れることでした。

ST用のリレーです。セルフガイド機能を使
うときは必須のアイテムです。
カメラと赤道儀のコントローラーを結んで
使用します。

クロスケーブル作成に用意するものは、リレーを赤道儀に接続するコネクター(赤丸)と同じものをオス・
メス一対と、5線ケーブルを20cmくらい用意します。
コネクターは赤道儀の種類によって形状が異なります。私の場合はDIN8ピンコネクターでした。
製作は赤経側の信号ケーブル2本と、赤緯側のもの2本を交差するように結線させます。
もう1本はグラウンドですからそのままにしておきます。

私のDIN8ピンコネクターは、左図のように
配置されていました。クロスケーブルを作る
時は2と6、3と5を交差させてやります。
完成したケーブルです。これをリレー用の
ケーブルにつないで赤道儀に接続します。

このケーブルをリレーと赤道儀の中間に入れると、上の2枚目の写真のようなタテ構図での撮像が可能に
なります。使用上の注意点は、ヨコ構図の時には外し忘れないようにしてください。


ケーブルが完成すれば、馬頭星雲のようなタテ構図の被写体も、セルフガイドで撮れるようになります。

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