SBIG STシリーズの冷却CCDカメラでセルフガイドを使用する時、被写体の構図決めのためにカメラの
取付け方向を変えることができるケーブルです。 |
セルフガイドをする時は、イメージチップの
長辺が、日周運動の方向に平行になるよう取 付けなくてはなりません。 左右20度くらいまでなら回転させても問題 ありませんが、それ以上になるとガイドが正 しく機能しなくなります。 |
セルフガイドは便利な機能ですが、カメラの取付け方向が制限されるため、被写体によっては構図が取りに
くいのが欠点です。これはガイドチップ上での星の動きが、横方向(X)であれば赤経モーター、縦方向(Y)
であれば赤緯モーターを動かすように固定されているからです。
このように取付けて構図を決めたい時もあり
ますが、ガイドエラーになります。 |
そこで考えたのが、ST用のリレーと赤道儀のコントローラーを接続する中間に、横方向(X)の信号と縦方
向(Y)の信号をクロスさせてしまうケーブルを入れることでした。
ST用のリレーです。セルフガイド機能を使
うときは必須のアイテムです。 カメラと赤道儀のコントローラーを結んで 使用します。 |
クロスケーブル作成に用意するものは、リレーを赤道儀に接続するコネクター(赤丸)と同じものをオス・
メス一対と、5線ケーブルを20cmくらい用意します。
コネクターは赤道儀の種類によって形状が異なります。私の場合はDIN8ピンコネクターでした。
製作は赤経側の信号ケーブル2本と、赤緯側のもの2本を交差するように結線させます。
もう1本はグラウンドですからそのままにしておきます。
私のDIN8ピンコネクターは、左図のように
配置されていました。クロスケーブルを作る 時は2と6、3と5を交差させてやります。 |
完成したケーブルです。これをリレー用の
ケーブルにつないで赤道儀に接続します。 |
このケーブルをリレーと赤道儀の中間に入れると、上の2枚目の写真のようなタテ構図での撮像が可能に
なります。使用上の注意点は、ヨコ構図の時には外し忘れないようにしてください。
ケーブルが完成すれば、馬頭星雲のようなタテ構図の被写体も、セルフガイドで撮れるようになります。
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