撮影機材の紹介
1.観測所、光学系
   タカハシ ミューロン250CR改(25cm F10)
   タカハシ イプシロン180ED(18cm F2.8)β−SGR仕様
   GSO GS−300RC(30cm F8.0)
   ビクセン VISAC(20cm F9.0)
   ビクセン VMC110L(11cm F9.4)
   BORG 125ED(12.5cm F4.0)
   自作 17.5cmニュートン反射(F4.0)
   ペンタックス 75EDHF(75mm F6.7)
   JSO スペース10(10cm F10)

2001年11月に自宅の屋上にドーム観測所を開設しました。
工事の詳しい様子は「観測所製作記録」をご覧ください。
2008年6月に北八ヶ岳山麓の長野県小海町に、スライディングルーフ式の観測所を開設しました。

使用機材は、自宅観測所にはミューロン250を据付け、主に月と惑星の撮影をしています。
2013年3月にはCR化キットを取付けました。惑星撮影用カメラにはZWO社のCMOSカメラを使
用しています。ミューロン250CRは電動フォーカス装置が付いているので、撮影時にはPCモニタ
ーに映し出される惑星像を見ながらピント合わせをします。映像でシーイングの状態を確認しなが
ら、撮影タイミングを見計らっています。

八ヶ岳観測所はGSO社の30cmリッチークレチアン鏡(GS-300RC)と、タカハシε-180EDの
2本の鏡筒を載せ替えながら、星雲・星団の撮影を行なっています。

ε-180EDはβ-SGR仕様のものを使用しています。
β-SGRはタカハシのフォーカシング装置で、内蔵している6個のステッピングモーターによって
位置をずらしながら星像を撮影し、星像が一番小さくなる位置を探し出して合わせます。
1/100ミリ単位でピント調整が行なえるうえ、電源を落としたあと再度ピント合わせをするとき
も位置の再現性に優れているので、正確なピント合わせが短時間で行なえます。
なおβ-SGRは鏡筒からの取外しができるので、GS-300RCにも取付けて使用しています。

使用しているカメラは主に冷却CCDカメラで、SBIGのSTXL-11002MとST-8300Mの2台です。
その他に冷却デジ一眼でCentralDS社Astro60Dを使用することもあります。
オートガイダーにはTS社のOAG9とStarlightXpress社のLodestarを組合わせ、オフアキシスガ
イドをしています。

 
自宅の観測用ドーム ミューロン250CR VISACとスペース10
八ヶ岳観測所 GS-300RC ε-180ED(β-SGR仕様)
β-SGRとOAG9
2.撮影用カメラ
  SBIG STXL-11002M (冷却CCDカメラ、1100万画素)
  SBIG ST-8300M (冷却CCDカメラ、830万画素)
  SBIG ST-2000XM (冷却CCDカメラ、200万画素)
  Astro EOS60D (冷却改造型デジ一眼、1800万画素)
  Canon EOS5D (改造型デジ一眼、1280万画素)
  Canon EOS KissD (改造型デジ一眼、630万画素)
  StarLightXpress Lodestar (オートガイド用)
  ZWO ASI290MM、ASI290MC (惑星用カメラ)

SBIG STXL-11002M SBIG ST-8300M SBIG ST-2000XM
Astro EOS60D ASI290MMとASI290MC スカイメモS
3.赤道儀

自宅観測所はEM-200B(DOG仕様)、八ヶ岳観測所にはタカハシEM-400Temma2Mを使用。
いずれもピラーで据付けしています。赤道儀はパソコンと接続し天体の自動導入ができます。
また車での遠征撮影用にもEM-200を使い、ノートPCでコントロールしています。
小型赤道儀はビクセンSPを2台所有、ポタ赤はスカイメモSとポラリエ、タカハシのスペースボー
イを使っています。
ビクセンSP用のコントローラーが壊れてしまったため、コントローラーを自作して、PECと星景
1/2モード機能を追加し使えるようにしました。

4.撮影環境、システム構成

自宅観測所、八ヶ岳観測所の両観測所とも観測室との間をLANで結び、リモート制御で撮影をし
ています。(下図参照)
特に八ヶ岳観測所は冬季の気温がマイナス15度以下になるため、暖房が効いた別室での撮影環境
が必須です。

観測所のPCで使用しているソフト群
 ・ドーム制御: AutomaDome、The Sky
 ・赤道儀コントロール: ステラナビゲータ、自作ソフト
 ・撮影用ソフト(冷却CCD): CCDSoft
 ・撮影用ソフト(デジ一眼): EOS Utility
 ・撮影用ソフト(惑星カメラ): FireCapture
 ・オートフォーカス: β-SGR
 ・オートガイド: PHDGuiding