マミヤ・ユニバーサルプレス用の69フイルムホルダーを利用した、BORG125ED用の69カメラを製作
しました。上の写真は上部から見たもので、真ん中にオフアキシスガイドのための接眼部があります。 ボディは内径10cmのジェラルミンの筒で、以前使用していた赤道儀用ピラーを金ノコで切ったあと、 ノギスで長さを計りながらヤスリで削って調整しました。 レンズの明るさはF4なので1/50ミリくらいの誤差であれば、星像への影響はないようです。 |
オフアキシス接眼部分はビクセンのもので、これも以前に購入して使っていないものを流用しました。
ちょっと見てわかると思いますが、接眼部が少し斜めになっています。 これは取付けを間違えた訳ではなく、レデューサからフィルム面までの光軸に対して平行になるように 計算して取り付けたためです。 こうしないとオフアキシス焦点で結像する星像が点像にならず、コマを引いたようになってしまいます。 このような星像を使ってオートガイドした場合、写った星像は丸くならず三角形や楕円になってしまう ことがあります。 このアイデアは冷却CCDカメラでのセルフガイドの経験から、銀塩写真でも円形でない星像でガイドを すれば、その通りの形にガイドしてしまうだろうと考えて設計に加えました。 蛇足ですが、市販や自作されているオフアキシス機能をもったカメラは、ほとんどがまっすぐに取付け られたものが多いようですが、35mm版クラス用のオフアキシス装置なら影響は少ないかもしれません が、中版以上では星像に問題があると思います。 |
前面から見たものです。ボディの上の方にオフアキシス用のプリズムが見えます。プリズムによってフ
ィルム面がケラレないように取り付けています。 奥に見えるフィルム圧着板には吸引加工をしています。 オフアキシスガイドのピント位置は、フィルム面でピント出しをするとオートガイダー側でも合うよう になっています。ボディは奥の方で広がっているため、69サイズでもケラレなくカバーできるように 作りました。 試写した結果、BORG125EDF4では69サイズでも周辺減光が少なく、フルカバーすることがわかりまし たので、今まで使用していた自作67カメラに替えて、69カメラを今後主流に使っていくつもりでいます。 |
カメラの背面です。吸引用のニップルが取り付けてあります。(ゴムのキャップがはめてあります)
カメラの製作日数は週末を使って2日間で完成しました。過去に何回かマミヤのフィルムホルダーを使 って自作カメラを作ったことがあったので、大体の構造はわかっていたため短時間で製作できました。 材料もその時のあまり物が残っていたため、買わずに済んだので安上がりにできました。 このカメラの試写のため、長野県八千穂高原まで遠征しました。 試写した結果はスケアリング、センタリングなど申し分のない出来でした。オフアキシスガイドも完璧 で、最高1時間10分までテストしましたが星像も真ん丸で、まだまだ露出時間を伸ばせそうです。 |
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