雑記17:不親切な山陰道(1998.10.28)
先日は
本四公団を悪者にしたが、今度は
山陰道を悪者にしてみようと思う。
道路管理者の方々に言っておくが、この記事を見て
「なに言ってんだよ!」と思う前に
”利用者からの屈託の無い意見”と捉えて是非
改善を試みて欲しい。
それは今年(1998年)の8月のことだった。
私は島根県のとある市から名古屋へ向かうべく車を中国自動車道へと走らせていた。ここで中国自動車道までの簡単なルートを紹介しよう。
国道9号線 → 安来 → 山陰道 → 米子IC → 米子自動車道 → 落合JC → 中国自動車道
結構単純な道程だ。国道を走って有料道路に入り、高速道路へ接続するという
迷いようの無い道程である。
私には初めてのルートであったが、地図を見て上記のルートを確認した時に
「もう地図いらない」と思ったほど迷いようが無いのである。
車は順調に
国道9号線を東に向かっていた。すると、
”山陰道はこっちだよ”(実際はこんなんじゃないけど)という表示板が現れたのでそれに従った。順調だ。
しばらく
山陰道を走る。所々完成していない区間があり、
突然交差点などが出現するが
”米子自動車道はこっち”(同上)という表示が出ているのでそれに従う。
時々
「ホントに大丈夫か?」と思うほど回り道したりするが親切な表示に従うとちゃんと元の自動車道に戻る。
出発前に
「米子自動車道に入るにはどうしたらいいんですか?」と地元の人に聞いた時、
「説明できないけど走れば分かる」と言われた言葉が頭に浮かぶ。
確かに説明できない。なぜなら
何の目印も無い田んぼの中を右へ曲がったり左へ曲がったりするのだから。
「田吾作さんの田んぼを半分ほど行ったところを右へ曲がって、与作さんの田んぼと鹿之助さんの田んぼの間を左に曲がって....」
と説明されても確かに分からない。ただ、親切な表示板に従うことで確実に
米子自動車道に近づいているのだ。言うとおり
”走れば分かる”という状況だ。
さて、車はだんだん
米子自動車道に近づいてきた。なぜ分かるかというと、先ほどから書いている
親切な表示で残りの距離数がだいたい分かるからだ。で、どうやら
米子自動車道との接続部付近の山陰道は完成していて
高架になっているようだ。きっと一般的な
ジャンクションのようになっているのであろう。
私は
高速道路を結構走り慣れている(免許取得から12年、走行距離15万キロのうち7〜8割が高速道路)のでそのように
思い込んだのだ。これが後で命取りになろうとは知る由も無かったのだが.....。
いよいよ
山陰道ドライブも大詰めにさしかかった。先ほどからの距離表示と自分の車の距離計の指す値とを考え合わせると、
あと1〜2キロでジャンクションのはずだ。と考えていると
表示板が現れた。
「おっ、いよいよ米子道か」
こう思うのは当然だ。表示板を見る。と、そこには
私の期待に反して”米子自動車道”の文字がない。
”○○方面出口”(地名は失念)
えっ?と私は思ったのだが、すぐに
「じゃあこの次の表示板で案内されてるんだろう」と納得してしまった。
車は勢いよくその出口を
通過した。とその時、私の
視界の端の方に妙に明るいエリアが飛び込んできた。そこには次の文字があった。
”米子IC”
!!!私はもちろん驚いた。だって
お目当ての米子自動車道入り口をたった今
勢いよく通過したのだから。そして思わず車中で叫んでしまった。
「うぉおおおおおおおーっ!どーゆーこっちゃこりゃあーっ!」
ここは
自動車専用道である。もちろん
中央分離帯もあるし、
高架道路である。つまり
通過してしまった出口には戻れないのだ。
「どうしよう?」「次の出口はどこなんだろう?」という不安と共にまたまた怒りが込み上げてきた。
「米子道はこっちだって書いて誘い込んでおいて出口に案内表示しないとはなにごとだーっ!夜だったからICの明かりで気付いたけど、これが昼間だったら一生気付かずに走り続けなきゃならんだろーが、このボケーッ!」(そんなことはないだろうけど(^^;)
あまりの腹立たしさに
Uターンして逆走してやろうかと思ったが、そんなことで他のドライバーに迷惑をかけるわけにはいかないのでアドレナリンを大量に放出しながらもしょうがなく車を先に進めたのだった。
で、その後どうなったかって
?実は運良くその数百メートル先に
中央分離帯が途切れているところがあって事無きを得たのだ。建設途上の道路はこういう点がありがたい。
もしかしたら
同様の苦情が多く、私のようなドライバーのために
わざと中分を開けているのかもしれない。ってことあるかな
?おーいっ、山陰道管理者ーっ、どうなんだー?
きっと聞いてないだろう.....。