雑記11:なんでやねん−瀬戸中央道(1998.10.04)


今年の5月(1998.5)のことだった。

私は夢のようなGW休暇から現実に戻るべく、四国のとある県に向かっていた。もちろんマイカーでだ。
ここで簡単にルートを説明しておこう。
名神高速道路を約200km → 吹田JC → 中国自動車道 → 神戸JC → 山陽自動車道 → 倉敷JC → 瀬戸中央道 → 坂出JC → 高松自動車道 → 川之江JC → 松山自動車道、トータル約600km
ふ〜っ、いつも何気なく走っていたが、こうして書き出してみると結構な道のりだ。
私はいつも出発地のIC脇のGSでハイオクを満タン(50L)にし、途中一切休憩すること無く6時間かけて走破している。当然到着した時はガソリンの残りは10Lを割っている
600kmを45Lとして1L当たり13.3km。実際は走破後の給油で45L入ったことはないので14km/Lというところか。なかなかのものだ。2000ccのAT車としては良い方ではないか?(マイカーは国産車ではないとだけ言っておこう)

脱線した。さて、これで長い道程であることはお分かりいただけたと思う。今回の話しではこの長い道程というのがポイントなのだ。

いつもは先述のとおり”ガス満タン→600km走破→給油”なのだが、今回のドライブは普段とは違っていた
どう違っていたかというと、GW中に給油したガソリンがほとんど残っていたことと、いつものGSが長距離トラックらしき団体さんに占拠されていたことにより”ガス満タン”の工程を省いたのだ。別にノンストップ記録に挑戦しているわけでもないので「途中で給油すればいいや」と思ったのである。

名神高速に入り、順調に100〜110km/hをキープして吹田JCを通過した。私は飛ばす方じゃないので、いつも100km/h程度で走行する。もちろん、この時の名神高速の制限速度は100km/hだ。制限速度が80km/hの路線は大体90〜100km/hというところか。しかも、どこぞの馬鹿どもとちがってスピードを上げたり落としたりというムラのある運転はしない。こういった事が2000ccのAT車で14km/Lの燃費を生み出しているのだろう。

またまた脱線した。さて、順調に中国道に入り神戸JCを経由して山陽道に入ったころ、「ハッ!」と思い出して燃料計を見た。いつもは燃料の心配など無用であるが、今回は出発前のガス満タンを省いていたのだ。

案の定、燃料はかなり減っている。ここで燃料計の針の位置とこれまでの走行距離、残りの走行距離をインプットデータとして私の貧弱なオツムで最適給油ポイントをはじき出し、アウトプットしてみた。すると、
”瀬戸中央道−鴻之池SA給油所”
とアウトプットされたのである。
この時の最適給油ポイント算出の分岐条件は”次の給油所まで行けなくなる最遠の給油所”だった。これが一般道を走行していたら”次の給油所まで行く事のできる最遠の給油所”となるのだが、高速道路の給油所は24時間開いているという条件が加わっていたので、条件分岐式が一般道と異なっていたのだ。しかし、この後これが大きな間違いだった事に気付くのである。


給油ポイントも決まり、また安心して車を走らせた。しばらく走って倉敷JCを通過し瀬戸中央道に入った。ちらりと燃料計を見やると、いつランプが点灯してもおかしくない(だいたい残り10Lぐらいで燃料警告灯が点く)ところまでガソリンは減っている。鴻之池SAまでは後少しだ。と思っているとパッと燃料警告灯が点灯した。

給油所までは十分燃料がもつことは分かっていても、いざ燃料警告灯が点灯するとちょっと心配になる。頭の中ではまた私の貧弱なコンピュータ(386マシン並み?)が残り燃料と到達可能地点をはじき出し始めた。
ピピピピピッ・・・・・”坂出JC先が限界
神戸JC通過時に計算した結果にピッタリだ。鴻之池SAの次の給油所は坂出JCより先にあるのだ。386マシン並みの私のオツムでもなかなかの精度で計算されている。もしかしたら私のOSはWindowsではなくDOSなのかもしれない。どうりで最近の流行についていけないわけだ。

と、くだらんことを考えているうちに鴻之池SAに到着した。が、なんか暗い。いやな予感がする。普通、GSのあるSAはその明かりで明るいはずだ。だが暗いのである。「まさか....」と思って一番奥まで車を走らせてみた。
「本日休業。次のSAまでお回り下さい。」
「・・・・・・」言葉を失ってしまった。しばらく固まったあとなんでやねん!という怒りの叫びとともに「で、どうしよう?次のSAまでガソリンもたないよ〜」という不安の嘆きが口をついたのであった。

先ほどの試算では次のSAまでは燃料がもたない。どうする?

高速を降りて燃料補給することもちょっと考えたが、サービスをけちった道路管理者(=本四公団じゃ)※1のせいで寄り道させられるのはどうも納得できない。そこで、瀬戸中央道の区間だけ50〜60km/hで走って燃費をかせいでなんとか次の豊浜SAまでトライしてみることにした。
(サービスの良い道路公団に迷惑をかけるのは悪いので、一応高松自動車道、松山自動車道は80km/h程度はスピードを出す事にした。幸い噂どおり交通量の少ない瀬戸中央道では、ゆっくり走る事で他の車に迷惑をかける事はなかった。)

瀬戸中央道ゆっくり走行作戦が功を奏し、なんとか無事に豊浜SAにたどり着き給油を済ませた。なんとその時の給油量は49.8L初めに書いたが、私の車の燃料タンク容量は50L。ほんとにギリギリだった。
燃料が満タンになり、これであとは残りの道程をいつもどおり走るだけとなって不安要素が無くなったところで、あらためて先ほどの怒りが込み上げてきた。
なんで高速道路のガソリンスタンドに”本日休業”があるんじゃ〜ボケーッ!高い金とって逃げられんように防護柵張り巡らせといてあとは知らん顔とはどういうことじゃーっ

それにしても、高速道路の給油所で”本日休業”はないと思うのだが、一体全体どういう事なんでしょう?>本四公団

台所事情が苦しいのは分かるけど、そんなところで経費削減してもしょうがないでしょう。サービスを削る前に役に立たない人員の整理(そんな人員はいないと言われそうだが、わたしはそうは思わない)でもしてちょうだいな。そんなこっちゃ、いつまでたっても利用者なんか増えないよ

おしまい
※1
”サービスをけちってるのは公団じゃなくてGS業者だ!”なんてくだらんことを言わないように。それら全てを統括管理しているのが公団なんだから、責任が無いわけ無いのだ。