雑記04:パソコンって何?(1998.09.07)
先日の
”CATVの不思議”の中で
”ひょん”って何?と書いた。
そこで、
例のB○○kshelf(一応伏せ字)で調べてみた。
それによると、
”ひょんな”は
「凶」の唐宋音からきているという説があるらしい。意味は
”思いもしない”とか
”予期せぬ”とか、思ったとおりの意味だが、それと「凶」とのつながりは何だろう?
確かに「凶」で辞書をひくと、その意味するものは
大体予期せぬ(そうなって欲しくない)ことばかりだ。
まあ、そんなとこだろう。
で、
”ひょん”で調べるともう一つ
”ひょんの木”というのがある。
”ひょんな”の由来に何がしか関係してるのかな?と思うのは
至極当然なことだ。またまた気になる。
で、調べてみると
”いすのき(柞)”の異名らしい。
じゃあ
”いすのき”って何?
早速調べる。すると、
”いすのきとは、マンサク科の常緑高木で、本州中部以西の暖地に生える。高さ二〇メートル、直径一メートルほどに達する。樹皮は灰白色。葉は長さ五〜八センチメートル、幅二〜四センチメートルの長楕円形で、時に大きな虫こぶができる。春、紅色の小さい花が総状に集まって咲く。実は卵形のさやとなり毛が密生。虫こぶはタンニンを含むので染料の原料とし、材は堅く、床柱や床板のような建築材、櫛などの器具類、炭、薪に用いられるほか、柞灰(いすばい)を作る。”
ということらしい。
じゃあ、
”柞灰(いすばい)”って何?という疑問がまた湧いてくる(”マンサク”って何?とも思うが、気付かなかったことにする)。
調べてみる。すると、
”柞(いすのき)を燃やしてつくった灰。磁器釉の媒溶剤に適し、古くから有田焼などに使用。大隅、日向地方が主産地。”
とのこと。
じゃあ
”磁器釉の媒溶剤”って?.....(さっきの”マンサク”も気になるし....)
う〜ん、一度辞書を開くと
エンドレスで疑問が湧いてきて、最初の疑問が何だったか忘れてしまうように感じるのは気のせいだろうか?
さて、ここでちょっと考えて欲しい。もし、先述の事柄全てを
”紙の辞書”を使って調べるとしたら
どれぐらいの労力を必要とするのだろうか?
まず、
”ひょん”で辞書をひき(
1回目)、
”凶”でひき(
2回目)、
”ひょんの木”(
3回目)、
”柞灰(いすばい)”(
4回目).....となる。
結構
面倒くさい。
まぁ、大抵の人は2回目の”凶”まで、もしかしたら1回目の”ひょん”で
「ふ〜ん」となって終わりだろう。
私の場合は....やっぱり紙の辞書でも
調べ倒すだろうな(やっぱ普通じゃないのかなぁ)。
んなことはどうでもいい。とにかく、1つの疑問が湧くたびに
何回も何回も重たい辞書(広辞苑とか)を片手にペラペラとページを捲らなければならないのだ。
私の腕が他人より少々太いのはこのせいかもしれない(こんなこともどうでもいい)。
う〜ん、今日は寄り道ばっかりしてちっとも先に進まない。まぁ、
こんな日もある。
ところが(どこにかかっているか忘れるぐらい寄り道してるなぁ)、
パソコンの電子辞書は
紙の辞書と違ってほとんど
労力が要らない。
お使いになっている方は分かると思うが、ある
1つの項目(ひょん)で検索をかけると
いくつかの候補(ひょんな、ひょんの木...)が出てくる。
その中から目的の単語(ひょんな)を選択すると、その意味が表示される。
で、その意味の中で
分からないあるいは
ちょっと疑わしい単語(凶)を選択=反転表示してクリックすると、その意味(「凶」の意味)が別枠で表示される。
さらにその中で
分からないあるいは
ちょっと疑わしい単語を選択=反転表示してクリックすると....
こんな感じで、
マウス操作さえできる人ならほとんど労力を要せずに次々と疑問を解決することができるのだ。
これに慣れるともう
”紙の辞書”を使う気になれない。おまけに
”アメリカ”など国の名前を入力しようものなら、
国歌まで聞くことができるし、
”運河”と入力すると潮位差のある海域を渡す運河(スエズのような)の
アニメーションが見られる。
これは便利だ。英単語なども
発音してくれる(ものもある)。
国語辞典で調べて、英単語が出てきたら英和辞典をひいて、読み方が分からなければ発音記号を解読(って程じゃないが)して...などという作業は
必要ないのだ。
(以上、
B○○kshelfを例にしてますので注意してね。他のソフトは知らないので....)
そんなこんなで、(どんなだ!)パソコンの電子辞書を使ってると、なんか自分が
お利口さんになっていくような
気になる。
今まで
覚えたことから想像してたことでも、ちょちょいのちょいっと調べて確実に
ウラを取り、
”文字”からいちいち想像しないで
”絵”や”写真”をクリックしてイメージを確認し、
”こういう綴りになると確かこんな読みになるんだったな”なんて思い出すような時間をかけずに
”音”を聞いてすぐ読み方を知ることができるんだから。
んっ?ちょっと待て。ということは、何にも頭を使わなくても、
マウスクリックさえしていれば分からないことを調べて”見る(聞く)”ことができるって事か?
”脳”を使わず”筋肉”を使って調べ物をするということなのか?!
なんか書いてて空しくなってきた。最近
「この前調べたのにな〜、何だったかなぁ。」と思うたびに、
「しょうがないや。もう若くないんだから昔のようには覚えられないよ、うん。」と言い訳していた(誰に?)が、
大きな間違いだった。
最近電子辞書を使って調べたことは、
”脳”にインプットされたのではく、
”右手の筋肉”に、しかも電子辞書の
”操作方法”だけがインプットされていたのだ(まぁ、”脳”にも”操作方法”ぐらいはインプットされているが)。
同じような事だが、パソコンで文書を書いてると(もちろんこの文書もパソコンで書いてる)
漢字が書けなくなってくる。
”読めるけど書けない”状態だ。
IMEで変換すれば次々と候補が出てきて、
「そうそう、こんな感じの漢字だ!」ってな感じ(駄洒落じゃないですよ)で確定しているからに他ならない。
で、タイトルの
”パソコンって何?”(前振りが長くて忘れてた?)だが、今更ながら
”人を退化させる道具”と感じてしまうのだ。
今のままパソコン文化の向かう方向に
何の変化も無ければ、近い将来
”サルの惑星”が誕生するんだろうか?と思ってしまう今日このごろである。
でも、
「パソコン使うのや〜めたっ!」とならないのが悲しい性だ。
”パソコン使う事を止められない”を反転させてクリックしたら、
”最近流行の伝染病。ゲイツウィルスによって感染する。ゲイツ症候群。今年は新種の98型ウィルスが登場し、3年ぶりに猛威を振るっている。自覚症状が無く、感染すると預金残高が減少する。特効薬としてLnxワクチンやFBSDワクチンなどがあるが、副作用としてオタクと呼ばれてしまう。
[類]林檎病。→地域性が高い。感染者は近年減少しているが新種のi型ウィルスで発病者が増加する兆しがある。”
と書いてあった(嘘)。