トランスミッション&足回り編
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レガシィAT 勝手にパワーモード
“Power”インジケータが点灯
数ヶ月前から気にはなっていたのですが,忙しさにかまけて?放置してあったのが,BG9レガシィのATのモード異常。エンジンをスタートさせてセレクターを“D”レンジに入れると,インパネ上の“Power”インジケータランプが点灯してしまうのです。パワーモードの選択スイッチを操作しても消えませんが,セレクターそのものをコツンとつついてやると消えてしまいます。インジケーターの不具合だけなら,大した問題ではないのですが,本当にパワーモードに入ってしまっているのならやっかいです。1つのスイッチでインジケータへの信号とコンピュータへの信号をコントロールしているなら,後者の心配が濃厚です。だんだん頻発するようになったので,ディーラーへ持ちこんで相談してみました。「ノーマルモードでも,アクセルの踏み込みによっては自動的にパワーモードになることも…」という初耳の説明を聞きながら,フロントマンの運転で試走開始。最初は症状が出ません。壊れたテレビが電気屋さんが来たときだけちゃんと映るようなもので,この手の不調は再現が難しいのです。しかし信号停止で一旦エンジンを切り,再始動後にセレクターを“D”レンジに入れたら,見事に緑の“Power”が点灯しました。
絶縁不良でした
「インジケーターが点いているということは,実際にパワーモードに入っている可能性が高いですね」と懸念どおりの判断が出ました。そこで,コンソールをはずして配線をチェックしてくれることになりました。結果は2本のコードが擦れ合って被覆が剥がれ,短絡していたということでした。そういえば,以前セレクターをGT系標準の本皮巻きのものに交換してもらった際,随分時間がかかった記憶があります。そのときに無理な配線をされてしまったのかもしれません。問題個所を絶縁して解決しましたが,なんだかなぁの初歩的なトラブル。三菱のパジェロやランサーの欠陥と事故が話題になっていますが,リコール隠しの発覚なら富士重工が先輩格。まぁ今回の件では,パワーモードに入りっぱなしでも燃費が悪化するくらいで,致命的な事故には至りそうにはありませんから大した事はないのですが,整備士の技術の低さかと思うと,なにかと心配ではあります。でも最初に応対したフロントマンをはじめ,皆さん誠意を持って対応してくれたのは◎でした。
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低速で異音…
職場にはほとんど乗っていかず,かといって休みの日に走りにいく元気もなく…という淋しい状態のユーノスロードスター。最近になって低速域で足回りからシャッ,シャッという異音が出るようになってしまいました。縁石などでの反響音を聞くと,どうも後ろの方から…。ブレーキディスクを見ても異常はないし…そう,どうやらパーキングブレーキのドラムの中が錆びてしまったようなのです。走行中にサイドを引けば
バラさずに錆を落とすにはということで,走行中にサイドブレーキを引いてみました。直進状態の60km/hくらいから引き代いっぱいまで。ドリフトのきっかけ作りじゃあるまいに,普通はこんなことしませんね。そこで感じました。意外なほど効かないものですね,サイドブレーキって…当たり前のことですが。
閑話休題。こんな乱暴かついいかげんな対処でも,終わり良ければということにしましょう。3回ほど繰り返したら,足回りの異音は見事に止まりました。ただ,パーキングブレーキのブレーキシューがどのくらい減ったかが気になるところではありますが…。▲MENU
11年目を迎えたユーノス・ロードスター。こんどはクラッチが切れなくなりました。車庫入れで半クラッチを使いながらバックしていると,突然ペダルがスカスカになってクラッチが切れなくなるという惨事(^_^;ブレーキを踏んでエンストさせ,事無きを得ましたが,こんなことがちょくちょく続くのには参りました。クラッチ液の液漏れの疑いあり…でフルードのカップを点検すると,量はOKでしたがもとは何色?というほど真っ黒けになっていました(ロードスターの場合,外からは色が分からないんです)。これだけ劣化していては,気泡が発生しているかも…。
こりゃいつもの修理工場に相談しなくちゃ,と思った矢先にまた不具合。しかたなく近所のディーラーに持ちこみました。エア抜きをしても治らないため,結局マスターシリンダとレリーズシリンダのオーバーホール(OH)をすることになりました。当然インナーキットやフルードは交換です。液量不足のときはブレーキフルードを補給してやれば当座はOKですが,マスターシリンダかホースが劣化している可能性が大なため,どのみちきちんと修理しなければならないそうです。
不思議だったのは,エンストさせてもクラッチが切れず,ギアも抜けないのに,エンジンを再始動するとクラッチが切れるようになること。もちろん一時的なことですが,急場しのぎにはなりました。また,走行中にペダルの感触が悪くなったときには,走りながらギアをニュートラルにして,ペダルを何度も踏むと回復してくれました。この場合は気泡が抜けたんでしょうか?
AE86レビンでは,6〜7万km走った時点でレリーズシリンダからフルードが漏れ出しました(足の甲にポタポタ…)。その際,ディーラーのサービスがレリーズ側だけOHとピストンの交換をしたため,負荷がマスター側にかかったのか,かえってクラッチが切れにくくなってしまいました。(クレームをつけたため,マスター側は無償で修理してくれました。これって,ラッキーなのかな?)両方いっしょにOHしないとだめなことを,このとき身をもって知った次第です。2002/03/31
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ついにやりました。ユーノス・ロードスターの足回りリフレッシュ大作戦。雑誌などによるとロードスターのショック・アブソーバーの寿命は50,000qとか。すでに60,000qを後にしたうちのNA6,年齢も12歳半ですからラバーパーツも硬くなっていることが予想されます。実際に運転していても,中速コーナーでの不安定さや,低速コーナーでの姿勢の乱れが見られるようになり,“運転する楽しさ”がかなりスポイルされていました。そこで思いきってダンパーとブッシュ類を交換し,足回りのリフレッシュを図ることにしました。入庫先は普段から世話になっている地元の民族系ディーラー。新しく入れるパーツも,ヤレが進んだボディに負担をかけては…という消極的理由で純正部品をそのまま使うことにしました。下回りをばらした時点でバンプストッパーの劣化とダストシール(ブーツ)の切れが発覚。こちらも一緒に替えることになりました。下の表は請求書の写しで,部品名は請求書に記載されたままにしてあります。消費税込みの総支払額は195,000円にもなりました(^_^;
品番 作業名/部品名 数量 部品代 技術料 NA0128700 ダンパー,リヤー 2 31,400 NA01288C0C ブッシュ,ラバー 6 5,460 NA0128460 ブッシング,ロアー アーム 2 4,320 NA01284D0 ブッシング,ラバー - ロアー アーム 4 2,160 NA01284B0 ブッシング,ラバー - ロアー アーム 2 2,160 FB0128156 ブッシュ,スタビライザー リヤ− 2 560 NA0134480A ブッシング,ラバー - ロアー アーム 4 7,040 NA0134490 ブッシング,ラバー 2 2,180 NA0134460A ブッシュ,ラバー - ロアー アーム 2 3,520 NA2334700B ダンパー,フロント 2 34,000 NA0134156A ラバー,フロント スタビライザー 2 640 NA0128111 ストッパー,バンプ 4 7,280 NA0134548 シール,ダスト 2 1,200 H26628448 シール,ダスト - ボール ジョイント 2 1,120 フロント・ショック・アブソーバ交換 17,250 フロント,アッパー,ロア・アーム・ブッシュ交換 15,750 リヤ・ショック・アブソーバ交換 15,000 リヤ,アッパー,ロア・アーム・ブッシュ交換 17,250 4輪アライメント調整 20,000 部品値引 -2,520 合 計 100,465 85,250 乗り心地改善
キーを受け取って,ディーラーの駐車場を10m走っただけで違いが…乗り心地が違うんですね。「あれっ?」と思いました。この交換作業に出す1週間ほど前に,タイヤをPOTENNZA GVに交換したのですが,それでもここまで劇的な改善はありませんでした。やはり入力が直接伝わる部分が,コチコチか否かでこうも違うのでしょうか。新品のブッシュが路面の細かな凹凸を綺麗に吸収してしまうようで,ざらついた感じが激減しました。コーナリング中のギャップで
一番驚いたのは,50〜60qコーナリングの途中で,ギャップを越えた時の違いの顕著さです。時々通るギャップのある上り坂。交換前は(タイヤ交換後も)ドンッという衝撃と共に,横へ飛ばされる動きがあったのですが,今度は大丈夫。サスペンションがしなやかに動き,路面への追従性が高くなったのか,衝撃はあっても車はちゃんと前に出ます。これは凄いです。また,やはりコーナリングの最中に微舵を与えてコースを修正する際,以前はヨー方向のぶれがあり,ステアリングの操作と車の動きがきちんとシンクロしないような恐さがあったのですが,今はしなやかに,そして素直に向きを変えてくれます。交差点でこじるような無理な転舵をしても,アクセルさえ踏めば姿勢を乱すこともなく滑らかに向きを変えます。ん〜なかなか。アライメント正常化?
一方,これはパーツの交換ではなく,4輪アライメント調整の効果だと思うのですが,新車時から見られた,パーキングスピードで大舵角を与えた時に切れ込んで行くような癖が消えました。この件については購入時にクレームをつけたのですが,標準値の範囲内だといわれ,対策を講じてもらえませんでした。その(いいかげんな)ディーラーは,結局つぶれてしまったのですが… さらに直進時の微舵に対する応答の機敏(過敏?)さが顕著になったような気がします。例の「シフトするだけでステアリングに影響する」という,NA登場時に言われた現象です。うちのNA6,12年半もの間,変な設定だったのかも…高い…費用も車高も
20万円近くもの出費をともなったリフレッシュだけに,元が取れているはず…という贔屓の引き倒し的な部分もあるかもしれません。そもそも査定10万円の車に施す作業となれば,人に薦められるようなものでもありません。でも,経費対効果を厳密に判断する…なんて無粋なことさえ考えなければ,確実に効果はあったといえます。ただ,今のところ妙に車高が上がってしまっています。リアで2p程度,フロントで1p近く高くなっています。ちょっと格好悪い!(2004/04/03記)