第五代 BG9B5AE 1996/9〜2001/2 ▲MENU
スバル レガシィ ツーリングワゴン250T (4AT)
平成8年型
SUBARU LEGACY Touring Wagon 250T
Net175ps 23.5kg-m 1400kg グレー・オパール
さよならカローラ
初めての4WD。初めてのAT。楽にスキーに行けて,帰りの渋滞でも楽なようにという軟弱きわまりない理由で,四駆でオートマのワゴンを選択しました。「全性能モデルチェンジ」の直後で,20万引きまでもっていくのに1ヶ月を要しました。結果,3代(台)21年間に渡って乗り続けたカローラ系に別れを告げることになりました。
もっとも次期車種選定の初期の段階では,カローラワゴンBZツーリング(この頃はまだ5MT)も候補に上げていました。165psにを発揮する4A‐Gを積んだ軽量スポーツワゴンというコンセプトが,なかなか魅力的に思えたものです。しかし,ライトバン並みのリアシートが理由で早々に脱落。あんなところに歳をとってきた両親を乗せたら,ちょっと親不孝だなぁと思わせるシートだったので…。おまけに購入後しばらくして,カロゴンのCMを篠原ともえがするようになりました。「何だこの軽薄さは…いくらなんでも,これでは大人が乗ってたら恥ずかしいじゃないか。買わなくてよかった」と,正直ほっとしたものです。若向きの車に「リアシート云々」と要求するのは,「木に寄りて魚を求む」かもしれません。
同様にインプレッサWRXのスポーツワゴンも候補に上げたのですが,スキーをルーフに積むとテールゲートを開けた時に干渉することが分かって失格。ゲレンデ・エキスプレス(笑)としては,不便でしかたがありません。この車,日本では“ワゴン”と称していますが,ヨーロッパでは5ドアハッチバックの位置付けとか。ま,それならしょうがないか…。
250T
グレードの決定にあたっては,250T(4AT)の他に,GT‐B(5MT)とGT(4AT)にも試乗しました。中でも5速のGT‐Bには,かなり長時間の試乗をさせてもらいました。高速側のタービンが効き始めてからの加速は,インプレッサWRXほどではないにしても感動的。コーナリングでの安定感や45扁平タイヤとは思えない良好な乗り心地など,長所がたくさんありました。しかし,雪道渋滞でよく使う2速30km/h位の条件で,アクセルにまったく反応しないどころかストールしてしまうエンジン特性では,スキー帰りにまいってしまうと思い,候補から外しました。
2000ccNAのTS-Rも比較したかったのですが試乗車がありませんでした。どうもターボ車ばかりを試乗用に登録したらしく,250Tも展示車に仮ナンバーを付けて無理やり試乗させてもらったものです。雨が降りしきる中で,急発進&急加速,ABSを効かせての急停止,他の車の間を縫うレーンチェンジと一通り試してみて,これなら十分と250Tに決めました。
セットオプション
メーカーオプションとしてシートベルト・プリテンショナーを付けたのですが,運転席のフルサイズエアバグと助手席エアバグはともかく,クルーズコントロールまでセットになっていたのにはまいりました。生産の合理化と,抱き合わせ販売による売上増が狙いなのでしょうが,余計な物まで買わされた気分で,いささか不愉快になったことはたしかです。もっとも高速道路を長時間巡航する際は,クルーズコントロールってとってもラクチン。燃料消費量にもプラスで,80km/h程度セットしておけば14km/gほど走ります。マイチェン直後の契約,メ―カーオプションによる注文生産,おまけにお盆休みが重なったせいか,納車まで2ヶ月ほどもかかりました。納車時のコクピットドリルの際には「本当に工場から出たてで,まだ塗料が柔らかいから,1ヶ月はワックスをかけないで下さい」と注意を受けました。
伊勢神峠で
納車後間もなく,慣らしがてら稲武町の国道153号線を走っていたときのこと。後ろからやけに速い車にせっつかれてしまいました。それならば,とAE92のつもりでペースをあげたら,下りのコーナーでドアンダーが…。タイヤの凄まじい悲鳴の中,コーナーのアウト側がみるみる迫ってくるのには肝を冷やしました。ミシュランのグリーンタイヤMXGSのグリップの低さのせいか,それともサスペンションのセッティング自体の限界か。腕の問題は棚に上げといて…。ちなみに,道を譲った横を駆け抜けていったのは,白黒ツートンのAE86でした。できすぎていますが,ホントの話ですョ。
もっとも,1.4tの車重に195/60R15のタイヤでは仕方が無いのかもしれません。AE92の185/60R14に較べ、接地面積は1.13倍程度。そこへ1.4倍の車重ですから面積あたりの荷重は2割5分増しにもなります。もしもGT‐Bだったら,伊勢神でもうちょっとましな走りができたでしょうか?2年間で3万km余りを走った今,この次はもう少しグリップに振った銘柄のタイヤを履こうとも考えています。
※2000年春にブリジストン・レグノGR7000に交換。乗り心地,騒音,グリップのバランスが絶妙でした。
ちょっとだけ車いじり
この車もミッションのセレクターを本皮巻に替えています。250系には設定がないのですが,ターボ系(GT/GT-B)に標準装備のものを部品で取ってもらいました。部品が8,200円,工賃5,600円程(消費税除く)ですみましたが,取り付けにはなんと1時間半近くかかっていました。ディーラーにとっては,わがままなありがたくないお客ですね,きっと…。でも,交換の効果は絶大でした。ウレタンの標準装備品とはくらべものにならない手触りで,マニュアルシフトが楽しくできるようになりました。(右の写真 後日談有り)
ところで,このモデルのヘッドランプはロービーム(プロジェクター)がH1でハイビームがH3。当初は,ともにPIAAのハイワッテージ相当品に替えてみたのですが,ローに入れたゴールド球がたびたび切れました。たまたま不良品があたったのかと,そのたびに替えていましたが,3回目に切れるに及んで諦めました。今は量販店でみつけた,怪しげなBOSHブランドのものを使っています。これにしてからは切れませんから,スバルとPIAAは相性が悪かったのでしょうか。さようなら BG型レガシィ (事故ってしまいました)
4年半にわたってほとんど無傷で愛用してきたBG9レガシィですが,とうとう事故ってしまいました。通勤途上,不注意から直進車の進路を妨害する形で右折してしまったらしいのです。「らしい」というのは,事故の直前から事故後の4時間ほどを思い出せないからです(^_^; 免許を取得して26年あまり,初めての人身事故になってしまいました。消防の救急隊の方々,警察や病院の方々,そして通勤時間に渋滞に巻き込まれてしまった皆さん,なにより相手のセプターの方,本当にご迷惑をおかけしました。さて事故の状況ですが,左後ろのドア辺りにセプター・ワゴンの鼻づらがつっこみ,押されて180度回転したあげく,右側面を下にして横転してしまったそうです。原型を留めているのはスカットルから前と,ルーフだけ。サイドシルは左右ともに大きく歪み,ドアは4枚とも開かない状態です。テールゲートのガラスを割って,後ろから引きずり出してもらったようです。サブトランクのトレーまで割れていましたから,かなりの歪みが生じたのでしょう。もちろん全損です。側突された形のため,ガソリン・オイル等の漏れがなかったのは不幸中の幸いといえるでしょうか。(もっとも目撃者によると,相手のセプターからは赤っぽい液体が漏れ出ていたらしいですから,もしガソリンなら危険な状況であったわけです)
頭部を打って脳震盪を起こしたものの,外傷は頭のタンコブ2箇所と打ち身くらい。後遺症の心配は残るものの,側面衝突に際してのレガシィの安全性がはからずも証明されることになりました。それにしても,今回も天寿をまっとうして(あるいは嫌になって)代替というわけにはいきませんでしたねぇ。KE20,AE86,AE92に続いて,このBG9も事故による車両入れ替えとなりました。困ったものです。4年半の間に草払い機からの跳び石でフロントガラスを割られたのと(13万円!)豪雨の中で倒木に接触し,コーナリングランプとフォグを交換(3.5万円)した位が大きなトラブル。5万5千キロ余りを走ってくれました。