第六代 BH9C5AE 2001/3〜2006/2 MENU

スバル レガシィ ツーリングワゴン250T-V (4AT) 平成13年前期
SUBARU LEGACY Touring Wagon 250T-V

Net167ps 24.0kg-m 1470kg アークティックシルバー・メタリック


本当はもっと明るく薄い色ですが,GIFで表示できません(^_^;

  2台目のレガシィ
BG9B5AEを前項のように事故で全損させてしまったため,急遽その後継車,いわばCX(次期輸送機)を早急に選定する必要に迫られることになりました。しかし,なにせ横転事故で頭を打った状態だったため,じっくり考える余裕や試乗して回る元気はありません。そこで命を助けてもらった恩もある(?)レガシィをもう一度購入することにしました。グレードも先代と同じ250T。もっとも現行のモデルは1999年5月のマイナーチェンジでVDC(ビーグル・ダイナミック・コントロール)…つまりVTD(バリアブル・トルク・ディストリビューター)を基本に,TCS(トラクション・コントロール・システム)や各車輪毎のブレーキ制御を合わせた車両安定デバイス…を載せて,250T-Vというグレードになっていました。あるムックによれば,250T‐Bと250T‐Vの販売量が,レガシィ全体の各2%とか。2.5gがこんなに不人気とは意外でした。2g(TS-R)に対してわずか+12馬力では,若い人に訴求するものが足りないのかも。友人によると,中高年で大排気量のステーションワゴンを求める人は,今ならクラウンにいくのではないか…とのこと。なるほど,少なくともマークUクオリスあたりを考えそうですね。

  250T-V+SRSサイドエアバッグ
グレード選択にあったっては,通勤主体+スキーの使い方なので,ターボを載せたGT系は候補の外でした。ビルシュタイン製倒立ダンパーを装備する250T-Bに食指が動かないでもありませんでしたが,205/50R16という超扁平タイヤに恐れをなしてしまいました。いったい50タイヤって,交換費用はどれくらいなのでしょうか?おまけに冬季のスタッドレスタイヤの問題も…。もっとも250T-Bでもブレーキは15inだから,185/65R15が履けるかもしれません。ささいなことですが,最小旋回半径が10cm,直径で20cm大きくなることもマイナス点。駐車場から車を出すのに,毎朝切り返しが必要になりそうです。そんなこんなで,電子デバイスだらけという点はやや気になるものの,今回も旦那仕様(笑)の250T-Vとなりました。そうそう,側面衝突で横転したのを教訓に,SRSサイドエアバッグのみ注文装備としました。BG9に付けていたクルーズコントロールは,現行モデルには設定がありません。即日商談をまとめたため,この時期(つまり決算期目前でマイチェンも間近な時期)としては控えめな(?)20万円offでした。

  5週間で納車 ちょっとチャチに?
注文生産となるSRSサイドエアバッグ(右の写真の円内がその印)をメーカーオプションにしたため,2月11日の発注に対して当初は納車が4月上旬になるといわれました。カタログにある「納期に時間がかかることがあります」というやつです。3月の決算期に納車が間に合わないと分かったときの,担当セールスさんのがっかりした顔が気の毒でした。しかし3月7日に「3月中に納車可能」という情報が入り,結局3月18日の納車になりました。当日の昼に連絡をもらい,午後に納車というあわただしさでした。BG9のときにも,最初の話より納車が1〜2週早まった記憶がありますから,スバルではありがちなことなのかもしれません。トヨタでは,こんなことありえませんよネ(^o^)

さて納車当日,ディーラーでご対面。もう見慣れたBHですが,いざ自分のものとなると見る目が厳しくなります。まず気になったのがシートの仕上り。マテリアルはまずまずなのですが,ピローの造りなどがいまいちといった感じです。全体の形状ものっぺりしすぎて,なんだかカッコ悪いぞ!センターコンソールやカーゴルームのフロアボードのあたりも,いまひとつ安作りの感が否めません。リアシートのシートバックも変にガタつくし…(リクライニング機構のせいばかりではなさそうです)。機械部分が進歩しているのに価格は若干下がっているのですから,質感の低下は致し方ないのかもしれませんが,こうしたところがスバルだなァと感じさせられる所以です。

  トルコンは○ アダプティブ制御式E-4ATも○
トルコンはかなり改善されたようで,加速時のスリップはかなり小さめに感じました。実際,まずまずの速さで流れる国道を走ったのですが,1800〜1900rpmも回せば十分ついていけそうな雰囲気。2000rpm+αまで回して走ったところ,ゴルフ・ワゴンで追走していた友人が「えらく飛ばすなァ」と感じたということでした。もちろんこの回転数でうまく流れに乗るのには,若干のこつが必要ですが…。60km/h+αでのロックアップが若干しにくいようなのは個体の癖でしょうか。
さて,居住地の近くにBGではけっこうシフトアップ&シフトダウンを繰り返した坂道があるのですが,BH9は変速せずに通過しました。「アダプティブ制御式」というんだそうですが,これはなかなかの優れもののようです。エンジンブレーキの制御もするということなので,ぜひクルーズコントロールと組み合わせて欲しかったところです。前述のようにオプション設定もされていないのが残念です。

  乗り心地は…評価延期
新車装着タイヤはBGの250Tと同じく,ミシュランのMXGSグリーン。耐久性重視のエコロジー・タイヤのせいか,路面の凹凸をこつこつ拾う感じで,乗り心地はいまいちです。また,私のBG9は250T-Bが登場する前の“GTのNA版”という位置付けのモデルだったためか,かなりピシッとした乗り心地でした。それに対し,今回のはT-Bとの差別化のためなのか,GTというより“ブライトンの2.5L版”という感じで,柔らかめの設定のようです。ややフワフワして,上下動の収束に不満がでてしまいます。BG9のタイヤをブリジストンのレグノGR7000に履き替え,乗り心地と安定性のバランスががぐっと向上していたことも,BH9の評価を厳しくしている原因のようにも思います。ただ,まっさら(納車時の走行距離は8km)の新車のため,あたりが出るまで評価を控えてやるのがフェアというものでしょうか。(2001/03/18掲載・03/23修正)

   本皮ノブを注文装備(?)
BG9では後付けした純正部品の本皮製セレクターノブですが,今回は発注の際に一緒にお願いしました。BHのセレクターはゲート式のため,単純なガングリップタイプのノブを交換するだけでOK。GT-VDC用の部品代が11,020円で,もちろん工賃は不要でした。BGのときは部品は8,200円でしたが工賃が5,600円かかった上,後から勝手にパワーモードに入るというトラブルが発生したことを思うと安価&安心なのかも。しかし,ロック解除ボタンもモードの切り替えスイッチも付いていない部品なのに,BG用より3,000円も高いというのは…造形が複雑だからということにしておきましょうか。そういえば,パワーモードへの切り替えスイッチがセンターコンソールへ移動しました(右写真の円内)。私はモード切り替えをしたことがほとんど無かったため,これでも一向に構いませんが,頻繁に使う人にとってはちょっと不便かもしれません。

  電子制御車速感応式パワステ
納車後直後に走り出して,「ああやっぱり」と感じたのがパワステの効き。BH/BE系に共通する,過剰なほどのアシスト量は250T-Vでも健在でした。ハンドルの重さはしばらく走っていれば慣れるものですから,問題というほどのものではないのですが,スポーティーカーのありようも変わるものですね。もっとも旦那仕様の250T-Vにこそ,この軽いハンドルがふさわしいのかもしれません。ただ,街中での試乗数回程度ではこれの特性をつかむことはできませんね。まぁ自分が車速感応式パワステの車に不慣れということもあるのですが。BH/BE系では40km/h位から重くなりだし,50〜60km/hで落ち着いた手応えになるようなセッティングにしてあると思われます。したがって,ワインドした田舎道を適度なスピードで走らせるようなシチュエーションだと,パワステの軽さが気になりません。逆に20〜30km/hのタウンスピードで曲がる街中の交差点ではアシスト量が過大となり,1週間で300km以上走ってみた現在でも,まだ「オット〜!」と焦ることがあります。しかし慣れとは恐ろしいもので,「こんなもの」と思って乗っていると次第に何も感じなくなってきますから,試乗記を書くのって,結構難しいですネ。
※ と,謙虚に反省していたら,マイチェンでパワステの変更がありました。⇒ B4 RS25GT-B E-tuneU(ちょっとだけ試乗記)

  VDC作動!
納車の翌々日には慣らしのつもりでちょっと遠出。BG9で走り慣れたいつものコーナーを,いつものスピードとラインどりで抜けようとしたら,“ピッピッ!”と警告音。立ちあがりでアクセルを踏んだ際にTCSが作動したようです。VDCがちゃんと働くことが分かったわけですが,おもったより早いタイミングでの機械の割りこみでした。この話をセールスさんにしたら「VDCって,めったに作動しないんですけれど…」とのこと。AE86やNA6でのドリフトを楽しんできた自分の走り方は,“普通の人の普通の走り方”とは少々違っているのかも…。口の悪い友人に言わせると「下手糞!こじって乗っているだけじゃないか」ということになってしまいます。(2001/03/25記)
※ 半年,7,000kmほど走ると,VDCが作動する機会が多くなりました。車に慣れて平気で振り回す(こじる?)ようになったせいか,それともタイヤのグリップが早くも低下してきたのか…

  BGのホイールを装着
OEタイヤのMICHELIN MXGSは,BGのとき同様グリップ不足。そこで物置に眠っていた,BG9純正の7本スポーク・ホイールを引っ張り出しました(なおBH9になっても,初期型はこの7本スポークが標準でした)。これには8ヶ月7000kmほど使っただけのBridgestone REGNO GR7000がついています。なんせBGはスタッドレスをはいたまま,お亡くなりになったもので…(T_T) タイヤのサイズは195/60R15と同じですが,履き替えてみると顕著な違い。製造時期が1年近く違う(当然古い)のに,REGNOの方がはるかによくグリップします。ケース剛性が高いのかコーナーでも腰砕けせず,MXGSではサイドウォールが接地してしまうようなシチュエーションでも,なんの問題も無くクリアしてしまいます。VDCの警告音を聞く機会も減りました。乗りごこちと燃費重視のMICHELINに対して,REGNOはちょっとスポーティー志向というところでしょうか。燃費は少々低下しました(通勤で8.2km/g→7.8km/g)。履き替えたのが11月上旬で,急に寒くなった時期に重なったことと,グリップがいいので,コーナー出口でついアクセルを踏むことも影響しているかもしれません。(2001/11/25記)

  追突されました(T_T)
2002も押し詰まった12月中旬,信号待ちをしていたら後ろからドンッと衝撃。なぁんとマーチ(現行)が追突していました。相手は二十歳の専門学校生(男)。なんでもコンタクトレンズがずれたので,目を閉じて直していたんだと。車が走った状態のままで!ほんと,信じられないことをするドライバーが増えていますねぇ。スバルのディーラーに修理に出したのですが,見積書が¥26,7687。大きなところではバックドア,リアバンパー,マフラーの交換です。静止車両への追突ですから,全額相手の対物保険から支払われるものの,ひと当て30万円の時代になりましたねぇ。今回のケースも,本人の車ではなく,彼女の車だったとのことなんですが,任意保険非加入の相手だったら,きっと面倒くさいことになったんでしょう。

  代車はブライトン
年末年始を挟んだので,修理から戻ってくるのに約1ヶ月を要しましたが,その間の代車はレンタカー。楽器を運ぶ必要があったので,「ワゴンが要る」と要求したら,ジャパンレンタカー所属のレガシィが来ました。BH5D型のブライトンです。2002年1月登録で走行距離は13,000km。なんとブリザックの195/60R15を履き,スキーキャリアを装着。そのうえ亀甲チェーンまで積むという,ウインタースポーツ仕様です。さすがにワイパーはスノーブレード付きではありませんでしたが…。

2.0gSOHCですから137馬力/19.0kgmですか。うちの250T-Vに比べ,パワーで2割,トルクで2割5分少ないことになりますね。パートスロットルでの加速は,いささかトロイのがはっきり分かります。特に上り坂での発進では明らかな差で,1.5〜2割は回転を上げないと同等の加速をしない感じです。エンジンの騒音・振動とも,250T-Vに較べてかなり大きめ。一方,足回りは予想よりしっかりしていて,同じブリザックを履いた状態で,60km/hくらいまではコーナリングやレーンチェンジでの差は認められません。もっとも80km/hを越えると,若干腰砕け気味の挙動を示します。このあたりが値段の差なんでしょうね。同じだったら,30万以上高い250T-Vが悲しくなりますから,まぁ妥当なところなんでしょう。内装材も安っぽく,値段相応でした。250T-Vオーナーとしては,ちょっとだけ心安らかです。

で,修理から上がってきたBH9。フレームまではいっていなかったようで,いまのところ走行に支障がないのはもちろん,変な異音が出るようなこともありません。1.5t近いレガシィに1トン以下のマーチが追突したから,この程度で済んだのでしょう。これが逆だったら…冷や汗ものです。(2002/02/10記)

   2度目の追突
1年余りで2度目の追突を喰らいました。前方不注意のグロリアがノーブレーキで私の後ろのファミリアSワゴンにつっこみ,玉突きでレガシィの後部はバンパーは外れかかるは,テールゲートを大きく歪ませるわ,そして自走させると下周りから異音はでるはという状態でした。キャリアカーでディーラーへ運んだのですが,思ったより傷は浅く,1ヶ月足らずで退院しました。マーチに追突されたあとのテールゲート付近からの若干の異音も直るという,とても上手な修理でした。

このときはスタッドレスを履いている代車を,という要求にホンダのストリームが出てきました。あんまり印象に残らないミニバンですね。ウッシュ無かりせば,もう少し売れているのかもしれませんが,特にセールスポイントの目立た無い,ごくフツーのクルマでした。走らせていて可も無し不可もなし,3列目シートには余り座りたくはないなぁ…という普通の3列シート小型車です。

   不運はまだまだ続く…全損相当の大事故
購入から程4年目の頌春,黄色信号でT字路をで右折しようとしたら,直進車が強引につっこんできました。こうした情況で 事故っても「優先車進路妨害」をとられるんですねぇ…(T-T) 全損近いのを3カ月がかりで何とか修理して,一応真っすぐ走るようにしましたが,3ヶ月,220万円ほどかかったことになります。あれこれあって,わすか5年足らずで手放した時点での走行距離は45000kmほどでした。修理などせず,おとなしく保険金を貰って新車にしていたら・・・後悔先に立たずですね。