第七代 BP5C56L 2006/2〜Now MENU

スバル レガシィ ツーリングワゴン2.0i B-スポーツ ブラックインテリアセレクション (4AT) 平成18年前期
SUBARU LEGACY Touring Wagon 2.0i B-SPORT Black Interior Selection

Net140ps 19.0kg-m 1370kg アーバングレー・メタリック


本当はこれももっと明るい色ですが,GIFで表示できません(^_^;

  3台目のレガシィ
またしてもレガシィ大破という,涙が出るような事態に陥った私。全損相当だったボディを,なんとか板金屋さんに無理を言って復活させ,エンジンをリビルド品に積み替えて,2個ともはぜたエアバッグは勿論新品に…と殆んど生まれ変わったようになったのですが(修理費は200万円を越えました。勿論保険ですが),大きな事故をやると,いくら見場が良くなってもやはり「事故車の起こし」にしかなりませんね。コーナリング途中や段差の乗り越えで,床下から“バキッ”という,神経に錐を揉み込まれるような音が出るようになってしまいました。ホント,その度に事故の光景を思い出し,精神的に不健康になることこの上ありません。車検も近いことゆえ,思い切って買い換えることにしました。BセグメントのスイフトやCセグメントのカローラ・フィールダーも考えたのですが,なんと50万円引きまでもってゆけたレガシィで,三度(みたび)手を打つことにしました。

  一番しょぼいエンジンと脚周り
散々試乗したBP/BL系レガシィの中で,一番コストパフォーマンスが高そうだったのが2.0iというベーシックグレードでした。レガシィ販売世界累計300万台記念とかで,2.0i(と2.0R)に B-SPORTという特別仕様車が出ていました(BP-D型になって正規カタログ上のオプションモデルになったようですが)。しかし2.0iといったらBG/BH系でいったらブライトンに相当する,一番しょぼいSOHCエンジン(わずか140hp/19.0kgm)と,それに見合った脚周りを搭載したグレードです。いわゆるスポーツワゴンらしさは,大分スポイルされるのではという不安も…。実際に購入したのはBlack Interior Selectionという,ピラーと天井,センターコンソール等を黒内装とし,専用デザインのアルミホイールとクルーズコントロール等を装着した限定モデルです。もっともこの時点では,このモデルが履く5本スポークの16inホイールは,2.0i B-SPORT Black Interior Selection(長い名前だなぁ)の専用装備だったのですが,2006年6月にインプレッサがマイナーチェンジすると,追加車種のNAのDOHC版,“R”の“A Package”と“S/A Package”にも同じものがつくようになりました。なにが専用なんだか,ぶつぶつ… ところで2.0iはフロントブレーキが15inのため,15inホイールを履かせることができます。ということはBG以来手元にある7本スポーク15inホイールを使って195/65R15のスタッドレスタイヤが装着可能…ちょっとばかりみみっちい話ですが。

   トルク感のなさと,今ひとつの燃費
試乗した時はそうも思わなかったのですが,実際に自分のものとして毎日乗ってみると,低速トルクの細さが気になります。BG/BH系とも250T系に乗っていたため,それに較べると特に発進や登坂でのトルクの不足と,低速ギヤによる回転の上昇を顕著に感じます。2.5gでは加速時にアクセルをじわっと踏込むと,1700〜2000rpmを維持したままでスルスルと流れに乗るまで加速してくれたのに,2.0gで同じ走りをしようとすると2500rpmを簡単に越えますし,キックダウンも頻繁に起きます。BHの2.5gと同じアダプティブ制御のトランスミッションを使っているはずなのにねぇ。このシフトタイミングは疑問です。キックダウンのシフトショックも結構大きく神経に障ります。

この回転が上がりやすさのせいでしょうか,街乗りでの燃費は余り芳しくありません。坂道の多い通勤路だけだと7q/g台に落ちることも珍しくありません。2.5g車を若干下回るか…という程度です。レギュラーガソリンの分だけトータルは割安かな,というところですね。ディーラーでの話では9q/gも出るというのですが。ナビ組み込みの平均燃費系は,満タン法より一割近く甘く出ます。ただ,まだオドメーターは3000qを少々越えた処ですから,当たりがついたらもう少し良くなるのでは…と期待しています。ただしフラットな路面では割と良く,都市高速道路+田舎道では14q/gを簡単に越えました。

  柔らかめの脚周りとステアリング
BG系の250Tが出たとき,“NAのGT”と表現した雑誌がありましたが,250T系って一見旦那仕様の割りになかなか侮れない脚周りのセッティングを持っていました。しかし今度の2.0iはベーシックグレードですから,スポーティーとはとてもいえない設定です。B-SPORTとは名ばかりで,機構面には手が入っていないのですから。タイヤは195/60R15から205/55R16へと太くなっているのでグリップは向上しているはずですが,スプリングが柔らかいのか大きめのロールを許してしまうため,今まで難なく通過していたS字コーナーに,ちょっと緊張してアプローチする毎日です。まあ,その分乗り心地はいくらか良好なのですが。

もう一つ気になっているのがステアリングの遅さ。GT系や3.0R系の15.0:1に対して,NAの2gは16.5:1のステアリングギヤ比なんだそうですが,交差点やタイトなコーナーではでは遅さを感じてしまいます。目まぐるしく腕を回さないと(あ,私は基本的には送りハンドルです)情況に対応できない…わずか一割の差なんですが,けっこう分るものですね。BH系は16.5:1だったのですから,そんなに違和感を感じなくても良さそうに思うのですが,一旦速いステアリングを経験するとそっちに慣れてしまうのでしょうか。まぁベーシックな2.0iはともかく,スポーティーな2.0Rなら,さらにストレスを感じるかも。

クルーズコントロールのスイッチの位置はあまり良くありません,BGでは4本スポークステアリングホイールの真横に付いたため,操作がしやすかったのですが,BP-Cでは3本スポークのため,スイッチが斜め下に突き出しており,操作がしにくい感覚です。BP-Dでは左スポーク上に移りましたから,メーカーも操作性の問題は認識していたのでしょう。

  異音続き
あと,これは完全にうちの個体の問題なのですが,あちこちから異音が出ます。最初はオーディオのあたりからびびり音が,続いてナビのありから(あ,純正のHDD-NAVIを付けました)パキッというような音が,そして右Aピラーの付け根あたりからと左前ドアからの軋み音,そして何度か修理に出すうちにセンターコンソール全体からの軋みと,セレクトレバーの付け根あたりからゴゴーという異音が出るようになってしましました。4回の修理で(2度はクルマを1週間入院させ,オーディオの交換を含む手間をかけました)左前ドアとセレクトレバーあたりの異音以外は収まりました。お盆が空けたらまた入院の予定です。1月登録に間に合わせるために,岡山にあった個体を陸送してきたのが祟ったのでしょうか。レガシィ3台目にして初めての不調です。

今後,気づいたことをぼちぼち書いていこうと思います。(2006/08/05記)