第四代 NA6CE 1991/9〜Now MENU

ユーノス ロードスター1600(スペシャルパッケージ) (5MT) 平成3年型
EUNOS Roadster 1600 special package

Net120ps 14.0kg-m 950kg シルバーストーン・メタリック

  セカンドカーとして購入
初めてのオープンカー。FR車への思い絶ち難く,AE92と並行して所有することにしました。「なんと贅沢な」とよくいわれますし,車庫を確保するために引越しまでしたのは,「ほとんど病気」といわれても仕方がありません。もっとも,GT‐Rあたりの3g級1台と較べると,テンロク2台のほうがイニシャルコストもランニングコストも安上がりなんですよ!発売2年後の最初の装備変更をうけた,いわゆる1600の後期型にあたります。マイチェン直後のため,現金値引きゼロ!ディーラーオプションの無償サービスが5万円ほどでした。

  黄か 銀か はたまた緑か
購入の際には,限定生産/販売が予定されていた”サンバースト・イエロー”のJ‐Limitedも考えたのですが,仕事場にも乗っていくという制約から,無難なシルバーを選びました。ちなみに赤については,知り合いの画家さんが「日本の空の色に赤の車は映えない。イタリアのような澄んだ青空でないと」といっていたので除外。ブリティッシュ・レーシング・グリーンも魅力的でしたが,V‐Limitedにしか設定がなく,このグレード標準のタンの本皮シートがつるつる滑りそうだし,汚れが目立ちそうだということで失格としました。

  走りをチェック
実際にワインディングを走らせてみると,AE86に較べて,運転を楽しむにはそれなりのテクニックが必要な,つまり振りまわしにくい車ということが判明しました。これは少々予想外でした。1600の時代はけっこうテールハッピーと書かれている雑誌がありますが,どちらかといえば,しっかりロールしながらグリップしている感じです。さらにB6ZE-RSエンジンは,4A-Gに較べたら高回転域では本当に回りたがらないし…。このあたりはのことは,短時間の試乗を何回か繰り返したくらいでは分からないものですね。ロードスターに4A-Gを移植できたら最高なのに…とかなわぬ夢を描いたものでした。とはいえ慣れ親しんでくると,やっぱりいい車には違いありません。オープンならではの開放感は,何物にも代え難い魅力がありますしね。ただ,調子に乗ってトップを下ろしたままでいると,風邪をひいたり,日射病になったりします。

  入りにくいセカンドギヤ
シンクロが弱いせいなのか,気温が下がってくるとセカンドギヤに入りにくくなります。夏と同じ感覚でシフトしようとすると,一瞬ひっかかる感じです。AE86でも,ミッションの唸りを嫌ってギヤオイルを硬めのものに替えたところ,音はおさまったけれど,冬場になるとセカンドに入りにくくなるということがありました。それと同じような具合です。朝一番の冷え切ったときは要注意。温まってしまえば許容範囲内になりますから,特に対策は講じていません。

  世間の目はキビシイ
現在までの走行距離はわずかに4万4000km(2000/09現在)。これには理由があります。最初の2年半ほどは面白がって走りまわり,通勤にも使っていました。ところが転勤の際に,上司から「こんど転勤してもらう地域は田舎で,世間の目がうるさいから,オープンカーなんかで行っちゃいかんぞ」と忠告されてしまったのです。実際に前任地でも「ありゃ,どういう男だ」という地元の声が,この上司の耳の入っていたということです。ということで,爾来忠告を守って通勤には使わなくなったため,走行距離が伸び悩んでいるというわけです。

加えて,近頃はいささか疲れがたまって,峠道への出撃はおろか,ちょっとした遠出すらも敬遠気味。出かける際にもついついラクチンな,レガシィに頼ることが多くなってしまいました。友達には「お前もジジイになったんだ」と,こき下ろされています。それでも98年の車検ではクラッチを交換。ブレーキ周りやベルト類の消耗品も刷新し,まだまだ乗るぞの気持ちです。ウインドシールド上部や幌骨のウェザーストリップも97年に交換,99年秋には幌本体を交換しました。

  寄る歳波か…(T_T)
2003年4月にクラッチが切れなくなってしまいました。この前交換してから,わずか1万3000qでクラッチの寿命とは…。ディスク,カバー,ベアリングの交換で4万円ほどかかりました。また2003年8月には運転席側パワーウインドウのレギュレーターのワイヤが切断。実は2回目。これはNA6の弱点のようですね。修理費は1万4千円。モーターは交換せずにすみましたが,年式が年式だけに,一度替えておいた方が安心だといわれましたが…いつまで乗るかもあるしねぇ。(2003/08/31記)
2003年12月には,今度は左の窓が動かなくなりました。油を注してもらってすませましたが,再発するようならこれもレギュレータ―ユニットを交換する必要があると宣告されてしまいました。また,普通に走っていたら,車内でコツンと異音。なにかな?とセンターコンソールに手を伸ばしたら,ビスが一本転がっていました。あわててあちこちを点検したら,ソフトトップの取っ手を止めているねじが脱落したものと判明。大勢に影響がないとはいえ,普通…こんな所が…ぶつぶつ。(2003/12/17記)

  奇跡のバッテリーついに(涙)
そしてついにバッテリー上がり。2003年の暮れに,今朝は久し振りにユーノスで,とキーを捻ったら,一瞬,ククッと情けない音。その後は無事にかかりましたが,やはり寄る歳波,寒さが堪えたようです。それが2回。で,2004年が明けたら本格的に上がってしまいました。まぁ新車から12年3ヶ月,一度も交換なしの奇跡のバッテリーですから,寿命が来ない方がおかしいのですが…。専用バッテリーの値段はカー用品店“A”で19,800円。マツダのディーラーで20,000円。やはり流通量の少ないものは,安くありません。完全密閉型(なにしろトランク搭載だもので)なので,電解液は不織布状のものに吸わせてあるのだとか。一度は充電して逃れるつもりですが,本格的に寿命が来たようなら買わなくちゃ…。うーん,だんだん金喰い虫になってくるなぁ。悪友には「車ごと買い換えた方がはやい」と冷たく突き放されるし…(2004/01/02記)

  ほとんどノーマル
ちなみにノン・オリジナルの個所は,サイドに移したフロントのナンバープレート(別項参照)と,BOSHのタウンライト付きヘッドライト程度。NA6はシールドビームが標準ですからまるっと交換。タウンライトは,ディーラーでサ−ビス・マニュアルをコピーして貰って,自分で配線しました。ヘッドの電球はゴールドの100W相当のを入れています。その外,おせっかいなシートベルト未着用警告ブザーのコネクタを抜いたりの小細工もしてあります(ぶーぶーいわなくてもベルトぐらい自分で締めますって!)。そのせいで,シートベルトの警告灯も点かなくなりましたが。もうひとつ,マツダ純正のナルディのシフトノブも後付けでした(右の写真)。これは交換して大正解。ギアチェンジが前にも増して楽しくなりました。ただ,純正の樹脂製に比べてかなり軽いので,慣性で押しやることは望めず,最後までしっかりシフトしてやる必要はあるようです。