第参代 AE92AEMVF 1989/9〜1996/9 ▲MENU

 トヨタ カローラ 4ドアセダン1600GT (5MT) 平成元年型
TOYOTA COLLORA sedan 1600 GT

Net140ps 15.5kg-m 1020kg グレー・メタリック

   値引き交渉
初めてのFF車。ほとんど「4A‐Gを積んでいる」というだけの理由で選択したようなものです。AE86の下取りが33万(査定は22万),新車値引きが32万でした。マイナーチェンジ直後の当時としては,破格の値引きだったようです。そのころ生産停止で人気が出ていたAE86が下取り車だったせいでしょう。また,この値引き額はディーラーの所長と直接交渉した結果なのですが,後で新人らしいセールス君が,「横で見ていて怖いくらいでした。僕はいつも17万引きで売ってるんですよ」ともらしていました。また所長から,「納車までは,よそで値引き額を話さないでください」と釘を刺されました。

  ブレーキとホイール
マイナーチェンジによって,エンジン出力がnet120psからnet140psへと約15%引き上げられたためか,ディスクブレーキの径が13inから14inに拡大されていました。マイチェン前まで,クーペGT‐Z(ルーツ式スーパーチャージャー搭載,net165ps)だけに装備していたものが移植されたようです。このブレーキが,冬になって問題となりました。手元には1シーズンしか使っていないAE86(AE92同様,185/60R14が標準)用のスタッドレスが残っていました。AE86では「どうせスタッドレスではスポーティーには走れないのだから,60扁平はもったいない」と185/70R13にインチダウンしたものをを使っていました。これのホイールだけ,オフセットとPCDの違う物に替えればいいと思っていたのが大誤算。ブレーキとホイールが干渉して装着不可能と分かりました。マイチェン前はインチダウンができたのに…。しかたなく175/65R14のスタッドレスと5.5J14のホイールを新たに取り寄せてもらうことになりました。よけいな手間をかけさせたのに,いやな顔一つ見せずに対応してくれたタイヤ屋さんに頭が下がります。

  ABSで命拾い
このマイチェンのもう1つの変更に,ABSがオプション設定されたことがあります。AE86時代に雪道で結構怖い思いをしていた私は,98,000円+消費税6%を払って装着したのですが,これが大正解。買って半年ほど経った頃の話,雨の国道41号を流れに乗って(制限速+20くらいかな?)走っていたとき,脇道からおバカな車に飛び出されたのです。フルブレーキングしながら急ハンドルでレーンチェンジして事無きを得たのですが,ABSがなければ確実にスピンをしていたシチュエーションでした。10万出費の元がしっかりとれたと満足したと同時に,「安全は金で買える」という認識が生じました。

この件以来,いわば“ABSおたく”となり,新車を見に行くたびに「ABSのシステムは?何チャンネルなの?センサーの数は?」と質問をあびせ,セールスマンを困惑させていました。「そんな質問をされるのは初めてだ」とか「車関係のお仕事ですか?」などと言われたこと数知れず…。今日でこそABSの標準装備はあたりまえになっていますが,ほんの4〜5年前までは,ABSを付けようとすると「付けても下取りに出すときの査定は上がらないからおよしなさい」とご親切にも?真顔でアドバイスしてくれるセールスマンがいたくらいです(某トヨタ系ディーラーでの実話ですょ)。「安全は商売にならない」といわれた当時と異なり,今はボディ構造に始まって,ABSやエアバグ標準は当たり前,はてはトラクションコントロールにいたるまで…隔世の感があります。

  FISCO走行会
この車での最大のイベントは,大雨の中での富士スピードウェイ疾走という暴挙(!)でしょう。知人が加盟するクラブ主催の走行会に参加させてもらったものです。すでにユーノスも所有していたのですが,オープンカーはロールバーを組んでいないとサーキット走行は不可ということで,カローラセダンの出番となりました。慣熟走行が2周,その後フリーに8周ほど走りました。メインスタンド前のホームストレッチ@で,先行車が巻き上げる水しぶきの中,180km/hのスピードメーターを振り切ったり,その速度から第1コーナーAに向けて,ABSをめいっぱい作動させながら50km/h足らずまでフルブレーキを踏んだり。100R(コーナーの名:曲率に基づく)Bからの立ち上がりで尻振りダンスを演じ,次ぎのヘアピンCが80km/hの速度で迫ってくるのに,テールの揺り戻しを収束させられないはめに陥ったときには,「心臓が喉元までせり上がる」感覚を体験しました。

そうこうするうちに,ブレーキからはキナくさいにおいがただよってきます。タイヤの減り方の凄まじさにも驚きました。走行前にタイヤを点検した折,知人に「残りがすくないね」と言われたのですが,「6〜7分残っているのに,なぜ?」と理解できませんでした。ところが走り終わって納得。タイヤを確認したら,3〜4分山になっていました。一周4.5kmを友人が走った分を入れて14周,合計63km走っただけなのに…。ブレーキといいタイヤといい,雨の中ですらこうなのですから,ドライだったらとても持たなかったでしょう。サーキットという場所は,公道とは別世界なんだと思い知らされました。また,R32のGT-Rに乗った知人が,最終コーナーDで手を振りながら抜いていったのは(腕の違いももちろんあるのでしょうが),車の性能差を実感できたひとこまでした。

  事故と寿命
この車も信号待ちでボンゴに追突されてしまいました。トランクがへこんだ程度で,一見大した損害では無いように見えましたが,シャシーに歪みが出たのでしょう。修理後もなぜかフロント周りにガタが出て,特に踏切などのギャップを越えると「バキッ」と大きな音がするようになりました。ドライブシャフトのゴムブーツ劣化のためにオイル漏れが生じたこともあり,手放すことにしました。クラッチとダンパーを新品にしたばかりだったのに!オイル漏れの件については,世話になっている車屋さんに「ノーマルのカローラなんかでサーキット走ったりするから,寿命が短くなって当然」と言われてしまいました。7年間9万3000kmでした。