8.日本語文書処理技能(ワープロ技能)
 3級検定試験 受験記

2000/6/8

 販売士とは関係ありませんが、資格はいくらあっても困るものではないので 日本語文書処理技能3級を受けることにしました。早い話がワープロ技能検定です。
 これは主催:豊中商工会議所・日本商工会議所  後援:通商産業省の検定試験です。

 以前から受けようとは思っていたのですが、昨年度は販売士を3回も受験した為、スケジュールが合わず 受けられなかったのです。今回はちょうど暇な時期なので無事受験できることになりました。 ちなみに受験料は6,120円もしました。

 試験日は7月9日、1ヶ月あるので何とかなるだろうと思います。
随分前に買ってあったテキストを見る限りはそんなに難しい試験ではないようですし。
ただ、凄いことにうちの近所で受けるのには機器持ち込みなのです。 つまり私の場合、ノートパソコンとプリンタを試験場まで担いでいって、セットしなければならない訳です。 電車で行くとすると結構面倒くさい。使いなれたマシンを使えるのはありがたいのですが、接続不備が出たら一発で終わり。

 試験時間は筆記試験15分と実技試験60分と短い。午前中で終わっちゃうようです。
ほんとに簡単なんだろうか、どっちにしてもスプリントの一発勝負ってことですね。

 

 勉強に使った参考書は、「日本商工会議所主催 ワープロ技能検定3級試験 新星出版社」です。 これは昨年の内に受験するつもりで買ってあったもので、参考書としてはこれ一冊です。 タイピングソフトとしてはもともと持っていた「特打」「特打2 ソースネクスト」と、 飽きずに練習するように新しく買った「激打2 SSIトリスター」の3種類。 ちなみに私はこの時点で、ある程度の速度でタッチタイプが出来ていました。 さて、3級試験の場合、試験項目はだいたい以下の通りです。

■試験内容

●実技試験
 ビジネス文書科目(25分)
 入力科目(10分)
●筆記試験(2科目で15分)
 常識科目
 日本語科目
です。

 筆記試験の常識科目は、ワープロやパソコン、また文書作成における常識。また、日本語科目の方は 簡単な国語の試験です。どちらもそんなに難しいものではないですが、常識科目の方はちょっと 知らないものがありました。あと、校正記号は普段そんなに使うことがないので少し真面目に覚えました。

 実技試験の方は入力科目で、10分間で350字入力せねばなりません。ビジネス文書科目はA4の 簡単な書類作成です。

■勉強方法

 さて、勉強方法といってもたいしたことはありません。筆記試験の方はひととおり参考書の問題を解いて みるだけ。常識科目の方は、実際の試験でも問題数は20問程度と多くもはないので やっつけ仕事みたいなもんです。日本語科目の方は国語の試験なので、何を今更という感じ。 出たとこ勝負でいいだろうとタカをくくってしまいました。

 実技試験の方は多少てこずりました。入力科目の10分間で350文字というのはさほど 難しくももないだろうと思っていたのですが、実際に初めてやってみると打ちこむのに8分ちょっとかかりました。 2分の校正時間を取ったとして、ギリギリです。 やはり特打でワープロ検定2級程度といわれても、実際に原稿を見ながら打つと、時間がかかるもの。 まあ、これは何回かやっているうちに時間は短縮できました。
 あと、ワープロと字詰めの設定が違っていて、何度打っても解答通りの原稿にならなかったりして、 ちょっと困りました。規定では35字詰めにしなければならないのですが、何度35字詰めにしても「」か「、」 が入ると少しずれる。 おかしいなーとは思っていたのですが、しばらくほっときました。が、絶対これじゃまずいと思って いろいろ調べた結果、ワードのオプション設定の文字体裁の謎が解ったのがやっと前日。 もうちょっと真剣に考えてなかったらヤバイとこでした。

 さて問題はビジネス文書科目。ご存知のとおり、ワープロで罫線を引くというのは至難の技。以前に比べれば引きやすくはなっているものの、表入り文書だったらすべてエクセルで作ってしまう私はワードで罫線を使うのはほぼ初めて。 まさかワープロ検定でエクセルで表作って張り付けるわけにも行かないし、簡単な地図みたいなものを書くのにはやはり罫線が必要。問題を幾つか問いてみるものの、罫線を引くのに時間がかかり、とてもじゃないが25分以内になんか書き上がりません。 なんとか簡単な表くらいだったら時間内に書けるようになったものの、少し手の込んだ罫線を引かなければならない問題はお手上げ。いちおう罫線はだいたい引けるようにはしたものの、これはもう出たとこ勝負で、 「3級なんだから簡単な問題しか出ない」と決めてしまいました。
 あとワードの場合変な機能がついていて「拝啓」とか書くと勝手に挨拶文になったり、「1.」と書くと改行した時「2.」「3.」と勝手に書いてしまいます。便利な場合もありますが、削除がしにくかったりとやな場合もあります。

2000/7/9 sun.

 さていよいよ試験当日です。
 幸いなことに夏らしいいいお天気。何しろパソコンとプリンタを担いでいかなければならないので、雨だったら目も当てられません。この日私は朝の5時に目が覚めてしまい、多少眠かったのですが二度寝するわけにもいかず、問題集の模擬試験を解いてみました。一夜漬けならぬ朝漬けです。
 試験は9:30からなのですが、パソコンのセットアップをしなければならないため、30分前に会場に到着するように出発。ま、会場は電車で一駅の隣の駅の為、ゆっくりです。会場につくともう2人きています。2人ともワープロで、ワープロも結構でかいもんだなと改めて認識。

 結局受験者数は7人。こじんまりしたものです。内訳はワープロ4台。パソコン3台。 1人はA4サイズの携帯プリンタ持ってました。あれは便利そうだ。
 コンセントがそんなにたくさんあるかどうか心配だったのですが、そこはさすが商工会議所の会議室。 3人掛けの机の下に、ちゃんと埋め込み式のコンセント完備。しかも2つあるので延長コードも使いませんでした。
 ちなみに男は二人。やっぱワープロなんてのは女の子のやるもんなのかな、なんてちょっと思いました。 別会場でも10人くらい受けるようなのですが、ロビーにいるのは主婦らしき女性ばかり。おまけに二人も妊婦いるし。

 

 さてセットアップして煙草を一服して、いよいよ9:30。試験開始です。 まずは
●練習問題
からです。試験前に練習問題というのがあるのが面白いですね。これは入力科目の練習で、35字詰めで文章を入力するもの。これで印刷してみて、様子を見る意味もあるんでしょう。私は印字の色がちょっとブルーがかって出てしまい、心配でしたが色は気にしなくていいとのことでひと安心。もちろんこれは練習なので実際の点数とは関係ありません。
 しかし、人のキーボードを打ちこむ音ってのはかなりヒステリックに聞こえるもの。ワープロはちゃんとしたキーボードを使っているせいか、音がかなりカチャカチャいうし、急いでいるせいか、改行らしい音が「パーン」と響きます。やはりちょっとせきたてられるような気がします。
 印刷の時間は試験時間とは別なので、あわてずにゆっくりできます。

●実技試験
 まずは実技試験から。普通試験てのはなんでも筆記からじゃないのかなと思うんですが、実技から。やなことは早く終わらせてからということでしょうか。
 まず「ビジネス文書科目問題」です。問題1の用紙が配られ、最初の15分で一応の書面を作ります。10分経ったところで問題2の用紙が配られ、残りの10分で問題2の校正をします。
 心配していた罫線問題は簡単な表で、しかも作りやすい形。3級なら簡単な問題しか出ないはずというヤマはあたりました。だいたい予定通り問題1を15分で打ちこみ、問題2は5分程度で完成。きちんと見なおす時間もあったのでまあ問題なく成功だと思います。
 続いて「入力科目問題」。これは35字に設定しておけば打ちこむだけなので、試験官の「はじめ」の声と同時に鬼の様なキーボード打ちまくりの音がいっせいに響きます。多少気おされはしたものの、私が打ちこみ終わってもまだキーボードの音はあちこちから聞こえます。「なんだ、みんな音ほど速くないじゃん」とひと安心。

●筆記試験
 筆記試験は「常識科目問題」と「日本語科目問題」の問題用紙が同時に配られます。これはどっちからやってもいいのですが、普通は「常識科目問題」からやるようです。常識問題は知ってる、知らないだけなので考えても解る問題ではありませんし、「国語科目問題」の方は考えてしまう場合があるからです。
 私の場合「日本語科目問題」は馬鹿にしていたのですが、意外とひっかかってしまいました。ただ気になる問題を帰ってきて調べたら、正解だったので胸をなでおろしました。

 てなわけでワープロ検定はめでたく終了。合格発表は8月9日(水)。受かってるといいな。

 しかし、東芝をはじめ各メーカー、ワードプロセッサを製造中止にして行く中、この検定試験はどうなるんでしょうね。 やっぱ「ワープロ検定」なんでしょうか。ま、正式には「日本語文書処理技能検定」なのでこのままですかね。 でも、キーボードやソフトの使い勝手って機種によって違うので自分のマシンじゃないと上手く使えないだろうし、これからはみんなパソコンとプリンタを背負ってワープロ検定に行くんだろうか。それともフロッピーディスク提出みたいな形式になるんでしょうか。

●結果発表

2000/8/10 thu.

 ほんとは9日に結果発表だったのですが、都合がつかなかったので今日見に行ってきました。

結果は見事合格。

 まあ、試験自体はほぼパーフェクトに出来たので、あれで落ちるわけないなと自信はあったのですが、やはり発表までは不安なものです。これでまあ世間並みにワープロが使えることが証明されました。なによりなにより。ひと安心です。ちなみに個人受験の合格者は5人でした。2人残念な方がいらっしゃったようで。

 で、普通であれば2級に挑戦するところなのですが、もうパソコンとプリンタをかついで行くのは面倒くさいし、何より2級は隣町の商工会議所での試験はなく、遠い受験地まで行かなきゃいけないはずなので、とりあえずここで終了です。


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