かなりなげやりな革知識
革ジャンフェチの皆様には釈迦に説法ですが、最初のうちはシープもゴートも訳わかんなかったですよね。
なんで牛革にこんなに種類があるんじゃ〜、と怒った日々も懐かしくたまには復習してみましょう。
革の種類
●キャトルハイド
牛革のことですね。
正確に言うと成牛革のことを総称して、キャトルハイドと言います。
それをもう少し細かく分類すると、
1.カウハイド・・・ 生後2年くらいで子供を産んだことのある牝牛の革。
普通牛革のことはこう呼びますね。
2.カルビン ・・・ 生後2年くらいで子供を産んだことのない牝牛の革。
3.ステアハイド・・生後3〜6ヶ月に去勢した2年以上の牡牛の革。ショット系はよくこれを使います。
4.ブル ・・・ 去勢されていない3年以上の牡牛の革。
革ジャンに使うのはこんなとこですか。靴なんかでは、
6.カーフ ・・・ 生後6ヶ月以内の子牛の革。牛革の中では最高級とされる。
7.キップ ・・・ 生後1年くらいの中牛の革。カーフに次ぐ高級素材とされる。
●ホースハイド
馬革のこと。A-2でおなじみ。ヴィンテージのライダースなんかもこれ。
腰の部分は特にコードバンと呼ばれ、ベルトなんかに使われます。
●シープスキン
羊の革。B-3等で裏使いで使われる奴ですね。子羊だとラムスキン。
ラムの方が柔らかいです。
●ゴートスキン
山羊革です。G-1によく使われます。子山羊はキッド。
●バックスキン
実はバックスキンは「Back skin」裏革ではなくて、
「Buck skin」つまり、牡鹿の革のことなのです。ご存知ない方も多いんじゃないんでしょうか。
私も長いこと裏使いだからバックスキンなんだろうな―と思っていました。
牡鹿の革の銀面(表面)にやすりをかけて毛羽立たせたものが、バックスキンなんだそうです。
他に起毛革としては、
1.スエード・・・山羊、羊、子牛、豚などの革の裏側を毛羽立たせたもの。
これが裏側を使うので、バックスキンと混同されるんでしょうね。
2.ヌバック・・・子牛や半年から2年くらいの中牛や豚の革の銀面にやすりをかけて毛羽立たせたもの。
仕上げ方としてはバックスキンと同じですね。スエードよりつるつるした感じで、ちょっと上品な感じ。
「新しいバックスキン」という意味で「NEW」とか「NEO」をつけたらしい。
3.ベロア ・・・2年以上の成牛の裏側をやすりで毛羽立たせて仕上げたもの。靴によく使われる。
●ピッグスキン
豚革のこと。摩擦に強く、通気性も高い。鞄や安手の革ジャンにたまーに使われてるか?
なめしとは、植物性のタンニンとか、鉱物性のクロムなどを浸透させてコラーゲン繊維と結合させる化学処理のこと。「皮」を腐りにくくしたり、柔らかくしたり、「革」にするための工程です。
生皮はそのまま乾かしても普段靴や鞄で使っているような革にはならないのです。「なめし」をして初めて革になります。
●タンニンなめし・・・植物の樹皮、葉っぱなどから抽出した渋、つまりタンニンを使う。
●クロムなめし ・・・鉱物のクロムから作った溶液でなめす方法。
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