ROAD TO 大阪 序章

いつの日か、東海道を踏破したい・・・
2006年8月、そんな夢を実行に移すことした。
親子2人での「旅」。この言葉の誘惑に抗うことは私には出来ない。
私的には、去年までの登山をさらに拡張した発想の物である。

基本計画としては、
主に国道1号線をトレースし、1日の走行距離を70km程度とする。
ただ単に走るだけでなく、最低限の観光もしたいところだ。
そうすると、雨天もあるかもしれないので、無理のないのはこのくらいだろう。
また、日本橋スタートで箱根を越えていくのは大変なのでまたの機会に持ち越しとし、
大阪行きを最優先させ、世田谷の自宅スタートで沼津まで国道246号を行くこととした。
走行距離から逆算すると、8日間で走破可能と思われるが、
予備日兼休養観光日として1日を追加し、9日間とした。
実際は東海道は京都までなので東海道踏破ではなく、国道1号踏破だ。
しかも、厳密には完全踏破はしていないのでタイトル付けにも困る(笑)。
大阪でも2泊し、ユニバーサルスタジオなんかも行ってみようかと計画した。
計11日間に及ぶ大計画である。
家内と娘には悪いが、こんなに長期にわたって離れるのは初めてのことだ。

実は、そもそもなぜ東海道なのかという疑問もなくはない。
時期的に夏なので、北海道などに行った方が遙かに快適なサイクリングができよう。
でも、やはり一番メジャーな街道なので以前の富士登山同様、目的として
誰にとってもわかりやすいと言うことは、特に子どものモチベーション作りには大事。
また、観光地も最も豊富で、万一の際の人家や宿場も多いだろう。
初めてのロングツーリングだけに、そこのあたりも結構重要な決定要因だったりする。

まず、準備の準備。
資料集めとしては、書籍とWEBから。
大きめの本屋なら、自転車関連書籍は大量にあります。
「チャリンコひと漕ぎ東京~大阪」(新風社刊・高部美都男著)という本まであって
詳細に国道1号とその旧道や歩道の走り方が解説されていて、非常に心強く思った。
歩き旅用のガイド本は多数発売されていて、勿論参考になる。
ツーリングマップも忘れずに。
ネット上でも、いわゆる「チャリダー」の旅行記がたくさんあって、
実体験が赤裸々に語られているだけに、非常に参考になると共に、大変心強い想いです。

今回の最重要ツールである自転車そのものにも手を加えなければなりません。
なにしろ、ツーリング用の装備は何一つ持ってないので・・・
詳しくは隆蔵号長男号それぞれの紹介ページをご覧ください。
レーサーパンツなども試してみることにしました。

日程を決めなければならない。
11日間にも及ぶ休みを取ることは普通の社会人には困難が伴う。
区切って実行する案もないではないができれば一気に行きたい。
手間やモチベーションの持続の問題もあるが、費用の問題もバカにならない。
勿論、子どもの学校も休みの時でなければならない。
とすると、本来は春か秋のほうが時期的には良いのは分かり切っているが
結果的に私の場合、猛暑のお盆休み前後いずれかとせざるを得ない。
何でわざわざ混んでるときにと思うが仕方ない。
結局、やむを得ず(?)8月5日土曜日のスタートとすることにした。
5日間の休暇取得が必要だが、これなら行けるか?

日にちが決まったら、必要な予約を行う。
なにしろ子連れなので、公園や駅寝というわけには行かない。
安全面は勿論、疲労回復度合いなどを考えても宿泊施設がいいだろう。
荷物の大幅削減のためにも、テント泊もパス。
宿泊可能な温泉施設、ビジネスホテル、ユースホステルなどを
あらかじめ検討して決めておいた場所、全行程分予約した。
とはいえ、体調や天候などの関係で必ずしも思ったとおりに行くとは限らない。
日程変更はフレキシブルに、予約にこだわってはいけないと肝に銘じる。
USJも、WEBにてチケット購入。
帰りの新幹線も指定購入。
これらはお盆だけにものすごい混雑が予想されるので予約しておけば安心。
しかも、発売即完売なのかと思ったら、意外と普通に買えた。
また、帰りは輪行ではなく、サイクリングヤマト便を利用することにした。

さあ、どうなることか・・・
GO WEST!!

                             2006年 8月 3日作成
                             2012年11月12日更新


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