ROAD TO 大阪 初日〜2日目
初日
2006年8月5日、ついにツーリング初日が来た。
周囲の心配や反対の声には一切耳を貸さず、独善的に実行されるこの企画、
実は、当の本人にも確たる物があるわけではなかった。
泊まりのツーリングはしたことなかったし、実際にルートを走って見たわけでもない。
まあ、このくらいなら行けるんじゃないかという自信はあったけど。

とにかく、初日はスケジュールの都合上(?)、
長男は午前中夏期講習に参加してから昼食後にスタートとすることにした。
かっこよく言えば文武両道、学生の本分は勉強である。遊び優先は本末転倒。
と言いつつ、実は単に塾代がもったいないだけ。

天候は晴れ。今の時点での週間予報もずっと晴れ。
梅雨明け後の安定期ならではだ。想定できる最高の出発となった。
しかし気温は高いので水分補給には気を遣う。
出発前にさっそくアミノバイタル一本飲んでおく。


自宅前にて家族に見送られる。
1時30分頃走行開始。
レーサーパンツは初だったのだが、
要は水着みたいな物で、お尻パッドが付いている
と思えばよく、大変足が回しやすい。
ちょっと恥ずかしい気もするが、すぐ慣れる。
環八の東名東京IC入り口交差点。
このように横断歩道はない交差点は
道中にたびたび出現することになるが、
クルマと一緒に車道を走らない限り、
迂回するか歩道橋を登るかしかない。
はっきり言って大変疲れる。


玉川高島屋前。
町中は、また人が多くて走りにくいが
仕方ない、我慢我慢・・・
車道は車道で路駐も多いし
まったく、どこを走れば良いのやら?
多摩川を渡って早くも神奈川県へ
自宅スタートの効果覿面、
あっという間に東京都終了。
このまま、国道246号をひたすら進む。
しかし、意外とアップダウンが多く、
思っていたより疲れた。
ファミレスやコンビニで休憩しながら
どんどん行こう!
   

相模川を渡る。
この時点でだいたい5時。
スタートが遅かったので仕方ないが
先を急がないと暗くなってしまっては困る。

この後、6時半頃今日のお宿の「はだの万葉の湯」に到着。
ここは、宿泊も出来る日帰り温泉施設みたいなイメージの場所で、
単なるビジネスホテルに比べればずっとお得な気がする。
本日の走行距離はサイクルコンピュータ計測で58km。
到着直前の新善波トンネル手前の予想以上の急坂には参った。
このコース、意外とアップダウンが多い。ホントに箱根回りよりラクなのかな?

今日はほとんど歩道のみの走行だった。
R246は片側2車線で路肩が狭く、子ども連れに車道は安全面でやや不安があった。
まだ、ツーリングに慣れていないので「お試し」の意味合いもある。
しかし、歩道は歩道で細かい段差が多く、非常に疲れる。
部分的に遠回りしなければ行けない場所も多々あり、また疲れる。
陸橋などで階段が出現することもしばしば。精神的ダメージも大きい。
終いには、草ぼうぼうで通行さえ困難な場所も結構あった。
やはり、安全面を見てと言う条件で車道も使いわけていかなければ疲労度が段違いだ。

2日目

8月6日朝8時15分、
出発の時撮影。
今日は御殿場を越えて沼津を抜け、
さらに富士市内まで行ってしまおうという
全体予定の中でもハードな日だ。



清水橋交差点。
丹沢方面への入り口。
後方の鉄橋は東名高速。
だらだら登りが多い区間だ。
静岡県へ突入。
国道246号は自転車禁止区間があるので
県道の方へ回ることになる。
ひいひい言いながらどんどん進む。
暑い・・・
走っている間はそうでもないが、
止まると汗が噴き出す。
   

通りがかりの知らない神社。
長男はお参りするんだと言って
階段ダッシュで登っていった・・・
信じられないほど元気。
どうなってんの?
この後、お昼頃御殿場到着。
御殿場からは気持ちのいい下りで
あっという間に沼津へ。
沼津からは待望の国道1号。
海岸沿いにさらに進む。


4時半頃、今日の目的地の
スーパーホテル富士駅前到着。
曜日限定とはいえ、2人で5千円以下とは
はっきり言って安い。
富士市ではお祭りをやっていたので
ちょっと夕飯がてら散歩。
やっぱスタミナでしょ!
と言うことで焼き肉屋で食べました。
私も水分をビールで補給(?)
しまくったおかげで全然体重変化なし。
補給しすぎか?


今日の走行距離はちょっと長めの設定で88km。累計では146km。
2日を走り、序盤の難所である御殿場を突破したことで、かなり先が見えてきた。
早くもすでに4分の1を終了したわけだ。逆に、まだ先は長いとも言えるが。
長い登り区間を含む88kmの道をクリアできたことで、
これならアクシデントさえなければ最後まで行けそうだと実感できてきた。
このあたりまではキャンプなどで来ることのある地域だが、
ここから先はそう滅多に行くことはないであろうエリアに入っていく。
生活圏外へ飛び出し、「旅」感が増してくる。

私は足がキツくなったら恥も外聞もなく手押し。
登り切ることが出来ないことはないと思うけど、必要以上に疲れるのはゴメンだ。
最終的に大阪に自走で行くことが目標であるから、
特定の坂を漕ぎきることにこだわる必要はないという考えだ。
それにしても、こっちは荷物持ちで重く、リアサス付きで漕ぎ効率が悪いとはいえ、
明らかに長男の方が足を残している。ここまでほぼ手押しなし!!
こちらは結構頑張っているのに後方から「シャー」とラチェット音が聞こえる。
要するに、漕ぎ足にまだ余裕がある。特に登りで顕著に差が出る。
これは、結構ショックだった。バテられるよりは遙かにマシだけど。
自転車のグレード、タイヤやホイールの方はこちらの方が上なのに・・・
軽量というのはそれだけで武器になるのか。

ま、とにかく、疲れているので自動的に早寝になる。
そうして行程を消化していくのみだ。

                              2006年 8月19日作成
                              2012年11月12日更新


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