泰安市
ホテル華僑大厦、泊まった中では最も設備メンテが悪かった。
泰安市は、泰山の登山基地、ホテルでは、アジアだけでなく欧米からの観光客が多くみられる。
泰山
仏教4山5岳の一つ
中国古代から歴代の皇帝がここで、天下太平を天に報ずる儀式をおこなってきた。これを封禅の
儀という。
封とは、山の下で地を祓い清めて山川をまつること、これを岱廟でおこなった。
禅とは、山上に土壇をつくって天をまつること。





泰山はバスにて市内からロープウエイ乗り場まで登り、そこからロープウエイに乗り継ぐ ロープウエイ
は500m程の標高差。そこから山頂まで、ゆったりとした起伏で約600段の階段を登ることになる。
途中唐の玄宗皇帝の封禅の儀を記念した紀泰山銘の碑などがある。山頂には、道教の神玉皇大帝
を祭った玉皇殿がある。大勢の人たちが登ってくる。山頂付近は人で込み合う。
おみやげ屋、食べ物屋がロープウエイ乗り場近くには数多くあり呼び込みの叫び声も騒々しい。
泰山それ自体は歴史的な意味合いは別として、ロープウエイで登ってしまうと、人混みと埃の印象が
強く残る。
泰山は下から7000段の階段を登ってこそその良さを実感できるとガイドブックで読んだがまさに
その通りかと思う。岱廟に飾られていた大きなパネルには、切り立った山道に作られた石の階段と
それを取り囲む絶壁と新緑の木々のすばらしい景観が写されていた。
岱廟


構内の樹齢2000年の漢柏の木

岱廟は煉瓦造りで広大な構内を持つ秦から漢代に掛けて創建され宋代に今の姿になった。ここに
は、皇帝達がここに到着し、ここから輿に乗って、泰山に登っていった。封禅の儀はここが出発点とな
る。多くの兵士や女達に囲まれて到着した皇帝の様子が壁面に描かれている。
漢の武帝が封禅の儀を行った際に植えられたと言う漢柏の木が今も構内に残っている。
樹齢2000年を越える。