迷惑メール(スパム)を受信しない究極の方法

皆さんは 迷惑メール(スパムメール)と呼ばれるEメールを 毎日 大量に受信し困っていませんか? 私は
電子メールアドレスを 私個人のホームページに公開していることもあり 200通ほどの迷惑メールが毎日届き
とても困っていました。 迷惑メールが届く数は 毎日 増え続けているようで脅威です。

大量の迷惑メールが届くと
   ・迷惑メールを選別し削除するのが大変
   ・大量に届くのでメールの受信に時間がかかる
   ・迷惑メールかどうか 開いて読まないと判断できない場合も多く 開いて
    読むのは 不愉快なだけでなく(ウィルス感染などの)危険もある。
   ・迷惑メールの中に必要なメール(正常なメール)が埋もれてしまい 見落とし 
    誤って削除することもある

といった問題が色々とありますが 受信しない簡単な方法など無いものと 私は 長い間 諦めていました。 

結論を先に書くと 迷惑メールを受信しない簡単で効果的な方法は 存在します。 それは インターネット・
サービス・プロバイダーの提供する「迷惑メールブロックサービス」を利用することです。
「迷惑メールブロックサービス」を利用することにより 迷惑メールは 個々人の利用する電子メールソフト
(マイクロソフト社の Outlook Expressなど)に 届かなくなります。

このページでは 迷惑メールを受信しない究極の方法について 私の実体験に基づき開示します。

1. 迷惑メールとは 

迷惑メールとは 受信者の意図を無視して 無差別かつ大量に一括して送信される 電子メールを主とした
メッセージのことで スパム(spam) ジャンクメール(junk mail) バルクメール(bulk mail)とも呼ばれます。 
迷惑メールのほとんどは アダルト勧誘広告で URLの記載がある場合には ワンクリック詐欺の恐れもあり
要注意です。 「ウイルスメール」と呼ばれる コンピュータウイルスやワームの動作で無差別的に発信される
電子メールも存在し このメールに添付されるファイルは ウイルスそのものである場合が多いので 厳重な
警戒が必要です。  また 言うまでもなく 迷惑メール(スパムメール)への返信は厳禁です。

迷惑メールを効果的にブロックする方法として 次の4つがあります。

   A.パソコンにインストールするセキュリティソフトの迷惑メール対策を利用
   B.インターネット・サービス・プロバイダーの提供する迷惑メールブロックサービスを利用。
   C.迷惑メールブロック機能を持った市販ソフトを購入する(但し A or B共に不十分の場合)
   D. メールアドレスを変更すると同時に ウェブサイト等でのメールアドレス公開を止める

A〜Cの方法は 迷惑メールを識別して削除する手間を大幅に軽減するツールとして 効果的ですが 
迷惑メールかどうかを100%識別することは不可能であり これらの対策を導入しても 誤判定(正常メールを
迷惑メールと判定 または 迷惑メールを正常メールと判定)する可能性は 皆無にならないので なんらかの
確認作業が必須となります。

Dの方法は スパムメールからの逃避策であり 対応することに伴う不都合が色々とあるので 私は好みま
せん。 メールアドレスを公開していなくても スパム業者は @より前にあるアカウント名を 数字と
アルファベットを機械的に組み合わせて作成し送信するので 迷惑メールとして届く可能性は無くなりません。

2.PCセキュリティソフトの迷惑メール対策を利用

パソコンにインストールされたインターネット・セキュリティソフトの迷惑メール対策を利用する方法として 
私が使っているトレンドマイクロ社の「ウィルスバスター」を例に 説明します。

ウィルスバスターには 迷惑メール監視機能があり 監視機能を有効にする設定を行なうと 受信メールが
迷惑メールかどうかを判定し 迷惑メールと判定されたメールの件名に[MEIWAKU]という文字が自動的に挿入
されます。 判定レベルとして 高・中・低の3段階があり 選択可能です。 判定レベル「高」を選択すれば 
迷惑メールを正常メールと誤判定する可能性は少なくなる代わりに 正常メールを迷惑メールと誤判定する
可能性が高くなります。

私の使うマイクロソフト社のメールソフト「Outlook Express」には メールを自動的に仕分ける機能があり 
受信トレイの中に「迷惑メール」フォルダを設定することにより [MEIWAKU]という文字が自動的に挿入された
迷惑メールは 全て 「迷惑メール」フォルダに移動されて受信されます。 「受信」フォルダーには 正常と判定
されたメールだけが受信されることになります。 

誤判定により 正常メールを迷惑メールと判定したり 迷惑メールを正常メールと判定した場合には トレンド
マイクロ社宛て個別に連絡することにより 判定精度が高められます。  

この「迷惑メール監視機能」は便利な機能ですが 迷惑メールが「迷惑メール」フォルダに受信されるので 
迷惑メールを受信しない究極の解決策とはなりません。

3.プロバイダの提供する迷惑メールブロックサービスを利用

インターネット・サービス・プロバイダ(以下 プロバイダ)の提供する迷惑メールブロックサービスを利用する
方法として 私が使っているNECのビッグローブ(BIGLOBE)を例に 説明します。

BIGLOBEの迷惑メールブロックサービス にある諸機能の一つに 「自動フィルター設定」というのがあり 
無料で設定できますが これは 先に説明したウィルスバスターの「迷惑メール監視機能」と ほぼ同じです。
受信された迷惑メールのタイトルに ウィルスバスターの「迷惑メール監視機能」では [MEIWAKU]という文字を
自動的に付しますが BIGLOBEの「自動フィルター設定」では [spam]という文字を自動的に付します。 
機能はほぼ同じでも BIGLOBEはプロバイダーとして上流で迷惑メールをブロック(フィルター)するので
下流(メールソフト)でブロックするウィルスバスターより 優れた効果をあげることができます。

BIGLOBEの迷惑メールブロックサービスには 「自動フィルター設定」機能とは別に 
迷惑メールフォルダオプションという有料設定(月額158円)の機能があり これを設定することにより 
迷惑メールは プロバイダ(サーバ上)の迷惑メールフォルダへ自動的に振り分けられ  Outlook Express等の
メールソフトで受信されなくなります。 この有料機能の概略は以下です。
  
  ・迷惑メールは サーバ上の専用フォルダ(迷惑メールフォルダ)へ自動的に振り分けられ 電子メール
   (メールソフト)で受信されない。
  ・迷惑メールフォルダのメールは ウェブリメール(ブラウザで手軽にメール送受信ができる BIGLOBE
   Webメール)でチェックして受信箱(受信フォルダ)へ戻すことができる。
  ・迷惑メールフォルダに振り分けられた件数およびヘッダ情報(本文を除くタイトルや送信者など)は 翌日 
   メールソフト利用者にメール(迷惑メールフォルダレポート)で連絡され ウェブリメールを見なくても 
   振り分け結果の確認ができる。
  ・迷惑メールフォルダのメールは メールの到着から10日経過すると自動的に削除される。
  ・誤判定された迷惑メールを個別にBIGLOBEに連絡することで 判定の精度が向上される。
  ・迷惑メールは、判定スコアで判定され 数値が高いほど迷惑メールの可能性が高い。 
   判定基準は選択が可能。 (私の場合 判定基準に90%のスコアを選択)

4. 迷惑メールを受信しない究極の方法

迷惑メールを受信しない究極の方法は 迷惑メールを郵便局(プロバイダBIGLOBEのサーバ上)に留め置き 
個人の郵便受け(メールソフト Outlook Expressの受信フォルダ)に 届けさせないことです。 BIGLOBEは 
このサービスを メールブロックサービスの「迷惑メールフォルダオプション」で提供しており 月額料金158円を
払い申し込んだところ 抜群の効果を発揮し 以降 迷惑メールは 私の所(Outlook Expressの受信箱) 
にほとんど届かなくなりました。 

この方法は 「大量の迷惑メールを受信して困っている方や 迷惑メールを見ないようにしたい方」に 
特にオススメで こんなに簡単で効果的な方法があったのなら もっと早く申し込めば良かったと 思いました。

私の場合 迷惑メール判定基準に「判定スコア90%」を設定しましたが 正常メールでありながら 誤って
サーバー上の「迷惑メールフォルダ」に振り分られ 届かないといったケースは皆無です。 稀に 判定から漏れ
迷惑メールが届くことはありますが 個別にBIGLOBEに連絡することにより 判定の精度を高めることが
できます。

迷惑メールか正常メールかの判別は 人間よりコンピューターの方が優れています。 例えば 「はじめまして」
というタイトル(Subject)のメールを受信した場合に 本文(メッセージ)を読まずに タイトルと発信者名だけを
見て 迷惑メールかどうかを人間が判定するのは困難ですが プロバイダ(サーバ)のコンピュータ(ロボット型
検索エンジン)は 本文(メッセージ)も見た上で判定するので ほぼ確実な判定ができます。 BIGLOBEでは
米国Sendmail社の高精度な迷惑メール判定エンジンを使用して 世界中のインターネット利用者120万人で
形成された迷惑メール申告ネットワークからデータを収集 ・解析し 迅速な迷惑メール判定を実現しています。

迷惑メールかどうかを高度な手法で解析することを「フィルタリング」と呼び アルゴリズムに基づきロボットが
最終判定しますが フィルタリングとアルゴリズムに関する情報は フィルタされない迷惑メールを増加させる
恐れがあるので 各社とも公開していません。


5. 迷惑メールフォルダーに溜められる許容上限

「迷惑メールフォルダオプション」を申し込んだ後は 自宅パソコンに迷惑メールが届かなくなりますが
ある日 突然に 正常メールも届かなくなり 友人から届かずに戻されるが どうなっているのかという質問を
貰いました。

迷惑メールフォルダーに溜められる迷惑メールは 1000通が上限であり 上限を超えて放置していると
正常メールも自宅に届かなくなります。 対応策として BIGLOBEウェブリメール(サーバー)の
迷惑メールフォルダに溜まった迷惑メールを定期的に(小まめに)削除する必要があります。
私は 毎日 200通を超える迷惑メールがサーバーの迷惑メールフォルダに届くので 5日間放置すると
1000通の上限を超え 今回のトラブルが起きました。 迷惑メールフォルダーに溜められる許容限度は
1000通であることに 充分留意すべきです。

6.まとめ(迷惑メールはWeb2.0時代の申し子)

インターネットの世界がWeb2.0に進化したことを 最も端的に示すのが 「ロングテール現象」であり Web2.0の
時代に成功するビジネスモデルは 「高性能なロボット型検索エンジンを利用して 小さな売上をかき集める 
ロングテール型のビジネス」であることを Google アドワーズとアドセンスがネット広告を変えた という
私のWebサイトにあるページで説明しました(未読の方は 是非 ご一読ください)。

迷惑メールを使った諸広告は 高性能なロボット型検索エンジンを利用して 小さな売上をかき集める 
ロングテール型のビジネスです。 

迷惑メールは 受信しても未開封のまま読まずに捨てる人がほとんどなので 費用対効果は極めて低いですが
例えば アダルト勧誘の迷惑メールを10万人に発信し 1%の人が広告を読み 0.01%の人が申し込むならば 
10人の勧誘に成功したことになり ロングテール型のビジネス(塵を集めて山を作る)として 採算が十分に
成り立ちます。

ロボット型検索エンジンは Webサイト等に掲載されているメールアドレスをスパム業者が拾い集める際に 
効果的に使われており また 迷惑メールかどうかの判定にも有効に使われています。 このように 
迷惑メールに関連するビジネスは  Web2.0の時代に成功するビジネスモデルの要件を全て備えており 正に
ウェブ2.0時代の申し子と言えます。

迷惑メールを効果的にブロックする方法は 最近になって 目覚しく改善しましたが 迷惑メールは Web2.0
時代の申し子として 今後 増えることはあっても減ることはなく 石川五右衛門に言わせれば 「浜の真砂は
尽きるとも 世に迷惑メールの 種は尽きまじ」 といったところです。 こうした状況で 結論をまとめると 
迷惑メールを受信しない究極の方法は 「郵便局(プロバイダのサーバ上)に留め置き 個々人の
郵便受け(メールソフト)に届けさせない プロバイダの迷惑メールブロックサービスを利用する」 
ことです。

7. 究極の迷惑メール防止策


迷惑メールを大量に受信する原因は ほとんどの場合 Webサイト等にメールアドレスを公開していることに
あります。 スパム業者は スパムクローラーと呼ばれる Web サイトを巡回ツール(ロボット)を使ってWeb
サイト上に掲載されているメールアドレスを収集し そのアドレスに対してスパムメールを配信するからです。

私は電子メールアドレスを 私個人のホームページに公開していたので 200通ほどの迷惑メールが毎日届き
収拾できなくなったので 平成19年3月1日から 究極の迷惑防止策として Eメールアドレスを変更することに
しました。

Webサイトに自分のメールアドレスを公開していても ロボットにアドレスを収集されない工夫として 私は
私の変更したEメールアドレスを 今後は以下の如く公開することにしました。

  Eメールアドレス*123hakuzouszk@kha.biglobe.ne.jp  (注意*正しいアドレスは数字123を除く)

ロボットを騙すのは不本意ですが 騙せるかどうか その効果をみてみます。

このページについて ご意見ご感想を下記アドレス迄いただければ幸いです。

Eメールアドレス*123hakuzouszk@kha.biglobe.ne.jp (注意*正しいアドレスは数字123を除く)


Google