三軒茶屋   さんげんぢゃや   Sangen-jaya   東急田園都市線 (新玉川線)


玉川通りと世田谷通りの合流地点にある

大山街道にあった三軒の茶屋が駅名の由来

沿線の光景(池尻大橋駅から)

 このあたりでは地下に田園都市線、地上に国道246号線(玉川通り)、高架に首都高速道路3号線(東名高速道路と接続)の3段構造となっており、首都高速の橋脚と田園都市線のトンネルは一体となった構造で建設されている。首都高速の橋脚は阪神大震災を受けて補強工事が行われた。田園都市線の線路はほぼ直線となっている。このあたりは戦前、陸軍施設が多かった場所である。明治30年代から40年代にかけて丸の内の陸軍施設の土地を三菱に売却し、世田谷に移転してきたのがその起こりである。今でも自衛隊中央病院などがある。

 池尻大橋と三軒茶屋の通過地点に隠れ家的なスポットとして知られる三宿がある。かつては北宿・本宿・南宿の三つからなる大山街道の宿場町であり、玉電時代は三宿電停があったところだが、現在は駅がない。左手の昭和女子大学の前を通過すると三軒茶屋に到着する。


三宿のバス停

伝統ある昭和女子大学

三軒茶屋の顔、キャロットタワー


駅案内

 大山街道にあった三軒の茶屋(信楽屋、角屋、田中屋)が地名の由来である。以前から大山街道(相州道)と世田谷登戸道が分岐する交通の要所であった。現在は「玉電の生き残り」世田谷線との接続駅で、田園都市線地下区間の途中駅で唯一、急行も停車する交通の拠点である。急行停車駅ながらホームの幅などは他の地下駅とあまり変わらないため、ラッシュ時を中心に混雑する。タイルの色は「レモン色」である。そして、東京23区のなかでもかなり広い世田谷区の中心の一つともなっている。東京メトロと都営地下鉄の双方が走っていない世田谷区では田園都市線が唯一の地下鉄である。

 三軒茶屋は最近では「さんちゃ」と略されて呼ばれることが多い。再開発によりキャロットタワーが建てられ、周辺の風景はだいぶ変わった。周りに大きなビルが無いため、キャロットタワーは南側の離れたところを走る東横線の車窓からもかなり目立つ。最上階には展望ロビーがあり、西向きは無料のスペース、東向きにはレストランが営業している。夜遅くまで開いており、夜景も楽しめる穴場スポットである。

 また、エコー仲見世、ゆうらく通りなど昔からの商店街も健在である。狭い路地が多いため、迷いやすいが、古くからの風情が強く残る街である。キャロットタワーとは相容れない雰囲気のように感じるが、それが共存しているのが、三軒茶屋の魅力でもある。田園都市線のこのあたりは地下区間のため、何度も通っているのに一度も外に出たことが無いという方も多いであろうが、地上に出てみれば、見方が変わるはずである。


開業時から使用されていた旧駅名標

急行停車駅であるが他の駅とあまり変わらない

改札口周辺は通路が広く、余裕をとってある

左手前は世田谷通り、右は玉川通り

周辺案内

 〔見どころ〕

 〔教育・医療機関〕

 〔商業施設〕

 〔商店街〕

 〔その他〕

 〔路線バス〕

 〔関連サイト〕

 〔散策コース〕


キャロットタワー26階展望ロビーからの景色

世田谷線の線路も見える

キャロットタワー展望ロビーからの夜景

展望ロビーのなかの様子

駅データ


展望ロビーにはFM世田谷のスタジオもある

古くからの商店も多い

下北沢へ向かう茶沢通り

交差点に立つ古くからの道しるべ

静かな世田谷観音

源頼朝ゆかりの駒繋神社

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