駒沢大学   こまざわだいがく   Komazawa-daigaku   東急田園都市線 (新玉川線)


駅前は玉川通り沿いに商店が立ち並ぶ

駅名は駒「沢」大学、大学は駒「澤」大学

沿線の光景(三軒茶屋駅から)

 引き続き玉川通りの地下を進む。ほとんど国道の上を走っていた玉電時代もこのあたりでは専用軌道であった。現在では暗渠化され上は緑道となっている蛇崩川と玉電中里電停のあった付近を通過し、同じく上馬(かみうま)電停のあった上馬付近ではラーメンで有名な環七通りと交差する。源頼朝の奥州征討時に馬が沢に落ちたことから上馬引沢と名づけられたといわれるこの地は、江戸時代は鷹狩場として使われ、八代将軍吉宗の頃には天領ともなった。


かつての玉電中里付近には今もバス停がある

環七が玉川通りの下を走る上馬交差点

駅案内

 駅は田園都市線の途中駅で唯一、島式1面2線のホームとなっている。これは上を走る国道の道幅が関係している。国道246号線は大橋から三軒茶屋にかけては道幅が約40mあり、上を走る首都高速3号線の橋脚も2本あるが、駒沢付近では約30mしかないため、首都高の橋脚は1本となっている。よって真ん中に首都高の橋脚の基礎があるため、駒沢大学駅のホームは島式となっている。ホームのタイルの色は駒沢公園の最寄り駅らしく「わかば色」である。

 現在の駒沢大学駅はかつての玉電の真中電停の付近にあり、駒沢電停はそれより二子玉川寄りであった。このため、本来の駒沢の街からは離れており、駅名の由来ともなっている駒澤大学へも南東へ約10分ほど歩くことになる。駅も時期や時間帯によっては学生で混雑する。新玉川線建設時には大学や周辺の商店、住民などからもっと駅を二子玉川寄りに建設してほしいとの要望があり、協議は難航したが、駒沢方面へ長い連絡通路を作ることや、駅名を駒沢大学にすることなどの条件で、歩み寄っている。

 1964年の東京オリンピックの第二会場となった都立駒沢オリンピック公園は駒澤大学の南にあり、大型施設が点在している。戦前の駒沢ゴルフリンクスの跡地を利用したものであるが、同じくゴルフ場の跡地に作られた砧公園がいまでも起伏の多い芝生などに面影を残すのに対して、こちらはゴルフ場の面影はあまり残っていない。駒沢公園の周辺の世田谷区深沢や目黒区八雲の一帯は静かな住宅地が広がっており、有名人が多く住む地域でもある。

 また、東京オリンピックの施設がある場所には、かつて駒沢球場があり、札幌に移転した北海道日本ハムファイターズの前身、東急フライヤーズが使用していた。「駒沢の暴れん坊」とも呼ばれた球団であるが、東京オリンピックの会場建設に伴い駒沢球場が取り壊されたあと、何度もの球団名や親会社、本拠地の変更を経て現在に至っている。


この駅も玉川通りの上に首都高速

島式ホームのため右側のドアが開く

改札口の真ん中にホームへ行く階段がある

両ホームの間のほとんどには厚い壁がある

周辺案内

 〔見どころ〕

 〔教育・医療機関〕

 〔商業施設〕

 〔その他〕

 〔路線バス〕

 〔関連サイト〕

 〔散策コース〕


駅名の由来である駒澤大学

駒沢オリンピック公園の並木道

オリンピック記念塔と体育館

屋根が特徴的な駒沢陸上競技場

駅データ


駒沢野球場、かつての駒沢球場とは別のもの

駒沢公園は元ゴルフ場

トップ駅紹介三軒茶屋/駒沢大学/桜新町   参考資料