池尻大橋   いけじりおおはし   Ikejiri-ohashi   東急田園都市線 (新玉川線)


入り口は東京メトロの駅とあまり変わらない

蛍光灯が反射してうまく撮れませんでした…

沿線の光景(渋谷駅から)

 半蔵門線から乗り通すと、渋谷から先はかなり列車がスピードを上げているのがわかる。とくに急行列車は地上区間ほどではないとはいえ、かなりスピードが出る。また渋谷〜池尻大橋間は東急で2番目に駅間距離が長いため、各駅停車も結構スピードが出る。(駅間距離1位は東横線の日吉〜綱島間)。またこのあたりでは平日朝ラッシュ時には上り列車が渋谷駅の手前でしばし信号待ちをさせられる。民鉄最高の混雑率となるのもこの区間である。

 地図上で見ると田園都市線は道玄坂の地下を走りファッションビル「109」の三叉路を左に進み、井の頭線と交差し、道玄坂の頂上付近で玉川通り(国道246号)と首都高速3号線に合流する。電車もそれに沿うように右に左にカーブする。渋谷駅を出てすぐのところに田園都市線地下区間で半径180mと最も急なカーブも存在する。和田義盛の残党の子孫、道玄太郎が山賊として根城にしていたといわれるこの坂の頂上は、以前は富士山が見える絶景といわれた場所であった。明治時代までは「道玄物見の松」があったともいわれるが、現在では首都高速3号線の高架橋が上を通っている。玉電時代はこの付近に上通電停があった。

 玉川通りに合流後、旧山手通りと神泉町で交差し渋谷区から目黒区に入る。田園都市線にも同じ駅名がある目黒区青葉台付近を通過し、昔、厚木から鮎を運んだ人たちにとって難所だったといわれる大坂を下る。新山手通りと立体交差する大坂橋交差点を通ると、大橋氷川神社の前を通過し、目黒川にかかる大橋の下をくぐれば、まもなく池尻大橋駅に到着する。


道玄坂の上で国道246号線と首都高と合流

神泉町交差点で旧山手通りと交差

新山手通り(下)とは立体交差

かつての難所、大坂

駅案内

 池尻大橋というと「池尻大橋」という大きな橋があるのかと勘違いされそうであるが、「大橋」という名の橋は駅から渋谷寄りにすこし歩いたところにあるものの、目黒川にかかる短い橋である。駅自体は世田谷区池尻と目黒区大橋とのちょうど境目にあり、ホーム上に境界線がある。駅名は二つの地名が合わさって出来た名前である。玉電時代は目黒区側に大橋電停、世田谷区側に玉電池尻電停があった。バス停も長い間、池尻バス停と大橋バス停があり、池尻大橋駅のそばにはバス停が無かったが、2005年に渋谷方面のみに池尻大橋駅バス停ができた。大橋にはかつて玉電の大橋車庫があり、玉電廃止後は東急バスの車庫となっていたが、その車庫も廃止されて今は無い。

 池尻大橋駅がある場所は、渋谷方面から下る坂と三軒茶屋方面から下る坂の、ちょうど間の谷底のような場所にあり、駅からどちら側に向かうにしても結構な坂が続く。また、池尻と大橋という二つの街の間にできた駅であるため、駅の近くには古くからある商店は少ない。そして、筑波大付属駒場高校など高校が多い駅でもあり、東京大学駒場キャンパスにも歩いてゆくことが可能である。

 駅は相対式2面のホーム、田園都市線地下区間で唯一、ホームが相対式で真っ直ぐな駅である。ホームのタイルの色は「かき色」である。田園都市線地下区間(渋谷駅を除く)ではタイルで駅を色分けしており、非常にわかりやすい。また出口が近づくほど色タイルの幅が太くなっている。田園都市線独特のタイル貼りのホームを見ると、ここから東急線に入ったという感じがする。


線路の上には玉川通り、その上には首都高

ホームは直線

改札口は東京メトロと比べるとすっきりした感じ

中小のビルが多い地域

周辺案内

 〔見どころ〕

 〔教育・医療機関〕

 〔商業施設〕

 〔その他〕

 〔路線バス〕

 〔高速バス〕

 〔関連サイト〕

 〔散策コース〕


地名の由来、目黒川にかかる大橋

駅の近くには目黒川が流れる

春はさくらの名所、目黒川

目黒川のそばにある玉電の説明板

大橋地区にある上目黒氷川神社

渋谷寄りにある目黒区の大橋バス停

駅データ


見晴らし抜群の西郷山公園

西郷山公園のそばにある菅刈公園

池尻稲荷神社

世田谷区にある池尻バス停

世田谷公園の大噴水

ミニSLが走る

トップ駅紹介渋谷/池尻大橋/三軒茶屋   参考資料