別冊「月間ラボ・カストゥール」
HOW2
"それなりな文章の書き方"
"THE HOW2" by Hiroki Maki
■はじめに
この"HOW2"とは、やや文章を書く機会に恵まれた本誌記者が、東北技術科学大学のインチキ文学教授クリストファー・スティーヴンソン博士をゲストに招きつつ、これまでの経験から身につけた技術や文章を書く上で留意している独自のポイントなどについて解説していくというものです。
商売柄なにかと文章を書くことが多いという人、実は小説を書くのを趣味にしておりますという人、受験に論文があるから少しでも技術を向上させたいという人、文字を書くのが好きで好きで常に何か認めていないと病気になりそうだという既にある種の病気だったりする人など、ゲストがアレなせいで大して役に立たないとは思いますが、とにかく一人でも多くの方の参考になれば幸いです。
本誌記者 鬼木
○鬼木DEミッチェル
(オニキ・デ・ミッチェル)
一九七一年、ドイツのカッセルに生まれる。本誌記者。身体を張った突撃レポートには定評がある。二〇〇一年七月に創刊された『月刊ラボ・カストゥール』においては、インタビュアーと原稿、編集の全てを単独で担当。その鋭い突っ込みの切れ味は一部で熱狂的な支持を集めている……と本人は主張。
第1回「プロとアマの業界事情」
▼一般作家とライトノヴェル作家
▼シロウト物書きの「一次」と「二次」
第2回「どうすれば上手い書き手になれる?」
▼そもそも、上手いってなに?
▼上手くなる二大奥義
▼ライトノヴェルはやめとけ
▼大切なのは「経験則」
第3回「ハッタリで読者をだまくらかす方法(初級)」
▼はじめに
▼ノベライゼーション【novelization】
▼求められるもの
▼そうは言っても…(技術の必要性)
▼下手だって分かってるなら(推敲の重要性)
▼模倣は積極的に
▼続・模倣は積極的に
▼如何?
第4回「たかが作法、されど作法」
▼本当はどーだっていいんよ、そんなもん(作法)
▼知らないのと知ってやらないのは別
▼「編」ってなにさ
▼それは真実なのか?(フィクションとノンフィクション)
第5回「たかが作法、されど作法(原稿用紙篇)」
第6回「ハッタリで読者をだまくらかす方法(中級)」
第7回「美しい日本語を骨までしゃぶり尽くす会」
ラボ・カストゥール【labo. Kastool 】
〔仏〕(梵語音写) laboratory Kastoolの略。カストゥール研。歪事浪漫作「―はいとおかし」
スイス・チューリッヒの私立カストゥール大学内にある化学研究所。主に福祉機器の開発を行っている。また、そのカストゥール研が毎月発行している愉快新聞。内容は全く研究内容に触れていないように見えるが、そこのところは『武田信玄右手首の法則』で完璧に説明されている。本紙記者「鬼木・デ・ミッチェル」の突撃リポートが魅力。 (タウンページより抜粋)