八千代市保育園父母会
連絡会ニュースNo.80 |
2005年10月12日(水)発行 八千代市保育園父母会連絡会広報部 [9/25定例会報告&10/28懇談会案内]号 |
「予算削減で浮いたお金は子育て支援に向けたい」(9/23豊田市長挨拶から)
〜茶々おおわだみなみ保育園竣工式(9/23)に会長&副会長が参加〜
9月25日(日)定例運営委員会冒頭あいさつを兼ねて、会長が、茶々おおわだみなみ保育園竣工式参加報告をしました。主な内容は、以下の通りです。
感想
「茶々のような保育園が出来るなら、民営化もよいとも思えます。現在の八千代情勢では難しいとは思いますが、もし民営化が決行されるなら茶々保育園くらいの質・環境を求めていく必要があると思います。市長はあいさつの中で予算削減で浮いたお金を子育て支援に向けたいと述べていました。それを実現していただけるよう交渉していきたいと思います。」
コスト削減のためだけの、保育の質が下がる民営化にしない為に
〜「民営化やむなし」ならばどのような条件を出せばいいのか?〜
9月25日は、「民営化やむなし」ならばどのような条件を出せばいいのか、について、グループディスカッション形式で意見交換しました。これに先立ち、事務局長が、以下を補足説明しました。「大和田南保育園民営化の際は、100名近い父母が市長と懇談した結果設置された『子育て支援対策検討委員会』に父母会連絡会から3名が委員として参加し、論戦をリードした。募集要項(2000年8月1日八千代市発行)の重要項目のひとつである民営化条件の土台もこの委員会での確認事項が尊重された。今回は、1月に民営化を前提とした受託法人選考委員会が開催され、3月には民営化園が公表される予定と聞く。コスト削減のためだけのひどい民営化にならないよう、今後の対応を考えていきたい。『子ども行政あり方検討委員会』への働きかけを含め、意見交換をしたい。」
参考資料T前回民営化の際に連絡会が提出した条件
「各園役員が口頭で身近なところから情報を伝えていくことも必要。」
〜9/25グループディスカッション、主な発言より〜
第1グループ
「会合に初参加、よくわからない。」「保育園に初めて預けた。」「上の子の時代には問題がなかった。力になっていきたい」「茶々のような民間園ならいいなぁ。あすみ福祉会が今度も名乗りを上げてくれるといい。」「自宅から一番近い保育園に預ける。民間園になって質が落ちると困る。」「保育料が高い。現在3歳児だが、無理をして職場・自宅からも遠い保育園に通っていることもあり、来年から幼稚園に切り替える予定。幼稚園でも5時〜6時くらいまで預かってくれる。」「連絡会会合の話を各園に帰ってから話しているか?園独自の父母会ニュースの活用は?予め協議題について話し合ってから参加できるとよい。」「園の役員会ですらなかなか集まらない。」「父母会自体活発ではない。」「役員レベルでは話をするが・・・、実感がわいてこない。連絡会アンケート回収率も2割程度しかない。」「多くの保護者の本音は、できれば役員を避けたいという気持ち。保育園増えることは賛成だが、質は下がってほしくない。」「園独自の父母会ニュース発行しているが、園行事優先で、連絡会関係はあまり触れていない。」
第2グループ
「子育て対策委員会には父母会の参加があったのに、今回の検討会には入っていないことは問題。」(会長より、検討会は方針を検討する委員会であり、それを受けて作られる作業部会には父母会も参加予定と児童支援課より7月懇談会で伺っている、との補足説明あり)「民間に委託した場合、第3者が委託内容を監査するシステムがあるべき。」「民営化園における市の責任の範囲を明確にして欲しい。」「法人選びに参加させて欲しい。」「法人が決定したあとに問題が生じたら我慢するしかないのか?」(会長より、改善を求めて運動をしていくことは出来るとの意見あり)
その他、父母会活動に関して各園から持ち寄られた意見
「連絡会ニュースはA3だと読みやすい。」「父母会も地域のイベントに参加して、社会的な認知を高めるべき。」「役員には多くの人数がかかわったほうがよい。」「市との懇談会等のお知らせが遅く、気づいたときには終わっていることがあった。」「各園の役員が口頭で身近なところから情報を伝えていくことも必要。」「各園で懇談会のポスターを独自に貼るなど、危機感を感じるようなアピールをしたらどうか。」
10・28(金)児童支援課との懇談会19:00〜21:00 市役所会議室にて
〜10/23に各園参加予定者及び保育希望のこどもの年齢と人数を報告して下さい。〜
8・4(木)提出の要望書について、10・14(金)市長から書面回答、これを踏まえて10・23(日)定例会にて意見集約、10・28(金)児童支援課との懇談会 19:00〜21:00 市役所会議室 です。
10・28懇談会は児童支援課の方と直接話ができるよい機会です。役員であるなしにかかわらず、保護者のみなさまお誘い合わせの上ふるってご参加ください。
保育室準備の関係もあるので、保育を要する子どもの年齢と人数を含めて、各園からの10/28懇談会参加予定者を、可能な限り次回運営委員会(10/23)で報告できるようにして下さい。但し、当日急に参加できるようになった場合には、事前報告のない方でも自由に出入りできますので、ご遠慮なく参加ください。
いのち輝けー地域で育つ二十一世紀の子ども達ー「教育と子どもを語る市民集会」
〜11月6日(日) 「あきらめないで!子育て、教育」池口紀夫氏が実籾小にて記念講演〜
9/25(日)運営委員会冒頭で、教職員組合書記長の先生より署名活動と市民集会への参加・協力の訴えがありました。
「現在小学校は1クラス40人基準、41人になると2学級になる。この署名運動の成果もあり、千葉県では1,2年生に限っては1クラス38人基準になっている。この運動を通して、1クラス30人を目標にしているが、まずは3年生も38人学級に持って行きたい。」「11月 6日(日) 「あきらめないで! 子育て、教育」 と題し池口紀夫氏が実籾小学校にて講演をします。いのち輝けー地域で育つ二十一世紀の子ども達ー「教育と子どもを語る市民集会」というものです。10時より開会、10時半記念講演、午後1〜4時分科会です。保育もあります。保育園父母に、特におすすめは第3分科会「親子で楽しむ科学広場」です。みんなで創ろう、楽しもう 笠井先生と遊ぼうです。詳しくは次回チラシにて案内予定です。子どもは資料代はいりません。」
現在取り組んでいる署名は、今月配布の緑の用紙@を先月配布の白の用紙Aです。
参考資料T(前回民営化の際に連絡会が提出した条件[1999年8月10日「子育て〜」委員長宛提出])
注:以下文書中の「保育士については、10年以上の経験を有する者を1/3以上含むこと。」が「当該保育園に勤務する保育士の年齢構成に十分配慮し,少なくとも6年以上の保育経験を有する者が概ね1/3以上含まれていること。」にゆるめられたりはしたが、1年後の受諾法人募集要領(千葉県八千代市2000年8月1日発行)では、私たち父母の要望が一定程度盛り込まれた形の公式移管条件が発行された。
受託法人園(モデル園)展開に必要な条件 (1999年作成)
1)受託法人との契約に盛り込むべき移管条件
【事業内容】
乳児保育を実施する。
延長保育(原則として朝7時〜夕7時までの12時間保育)を実施する。
障害児保育を実施する。
休日保育(日曜・祭日)及び年末保育を実施する。
専任保育士を配置した子育て支援事業を行うこと。(原則として毎日地域開放し、育児相談に応じる)
一時保育を実施する。
市内の地域開放園と共に、「すてっぷ21」「保健センター」「児童発達支援センター」等関係機関との連携を密にする。
【職員体制】
保育士の配置基準は、八千代市基準(※98年度)を維持もしくは上回るものとする。その際、4月1日定員に基づく配置とすること。
※0歳児 3:1
1歳児 5:1
2歳児 6:1
3歳児 15:1
4歳児 21:1
5歳児 24:1
フリー保育士2人以上を配置する。
看護婦及び栄養士・調理員を配置する。
保育士については、10年以上の経験を有する者を1/3以上含むこと。
特別保育についても、職員を配置する。
職員については、法人の正規職員をもって充てる。
【保育内容】
子供の心身の育ちや安らぎを最大限重視し、移管前の保育内容を尊重する。
保育士の研修の場を保障し、市内他園との連携に努める。
保護者とのコミュニケーションを図り、改善要望等については、責任を持って対処すること。
給食及びおやつ(最低1回分)は、自園で調理する。
2)受託法人で遵守してほしい事項
【保育の質】
質の高い保育……子どもが、家庭の延長のようにのびのびと、心豊かに安定した園生活を送れるような保育を願います。そのためには、
子供に愛情を注ぎ、人間的にも尊敬できる保育士をそろえてほしい。
子供たちへの目が行き届くのはもちろん、一人一人がどんな時に「いい表情」だったか、毎日伝えられるようなきめ細やかな体制にしてほしい。
経験豊かな保育士を配置し、そのノウハウを継続できるよう、内外での研修機会を保障してほしい。
毎日、同じ保育士と接し、食事やお昼寝も同じ場所というふうに、子どもが安心(不安を持たない)して生活できるようにしてほしい。
個別的な対応が必要な子どもには個別の支援を行い、集団の中で生活できるようにしてほしい。
押し付けた教育をせず、子供の心に添い、自主性を大切にした保育をしてほしい。
散歩や外遊びをできるだけ毎日実施し、自然と触れ合う機会を増やしてほしい。そのための人手をそろえてほしい。
テレビを置かず、わらべ歌などの伝承遊び、絵本の読み聞かせなど保育士の創意工夫で子供を楽しませてほしい。
家庭を丸ごと受けとめ、親身になって相談に乗ってほしい。
園のすべての子供をすべての先生が、覚えてくれ、声をかけ合えるような関係を築いてほしい。
連絡帳などを通し、子供の日常生活や心身の成長ぶりを報告してほしい。
延長保育の申請などに臨機応変に対応してほしい。
雇用面や責任体制面などに限界のある臨時職員対応はしないでほしい。
【健康管理】
看護婦と栄養士が園にいることで、安心して預けられる。常勤で配置してほしい。
看護婦は、急な発病やけがへの対応はもちろん、園児の体調を毎日把握し、保護者の相談を受けたり、「保健だより」を発行するなど日常的な健康管理に努めてほしい。
栄養士には、子供の月齢やアレルギーに個別に対応し、その子に合った食事を工夫してほしい。その日の体調によっても食事内容を配慮してほしい。
給食は手作りでおいしいものを出してほしい。使用材料や作業工程などもオープンにしてほしい。
【その他】
テレビを利用した保育はしない。
英語・国語・算数など教え込むような幼児教育は行わない。
制服・制帽は設けない。
特別保育等については単独有料化・料金設定はしない。
教材費など、保育料以外の費用負担は最低限に抑えてほしい。
父母会設置及び父母会連絡会への参加を妨げない。
3)市に整備してほしい要件
【財政補助】
私立保育園への運営費補助金(33項目)を維持・充実させる。
休日保育、子育て支援事業(地域開放・育児相談・一時保育)など特別保育への補助制度を設ける。
施設や備品の改修費について、市補助と法人負担の線引きを明確にする。
【チェック体制】
モデル園の運営や保育内容をチェックする機関を設け、改善勧告が生かされるようなシステムにする。
同様に八千代市の保育園全体についても、監視機関(第三者によるオンブズパーソンなど)を設けることとする。
移管条件を果たせないような事態や不適格な保育を行うことがあれば、すぐにでも法人を運営から外す条件をつける。
モデル園実施以降の民営化計画について、改めて市民参加による検討委員会を設置し、モデル園に対する評価、社会情勢や保育需要などを分析したうえで、その必然性を再検討する。
【保育水準のバランス】
1.モデル園と公立園との間で保育水準の平等性を確保するため、情報提供や調整会議参加など必要な制度を設ける。